新潟県の解体工事業者一覧と費用相場について解説
新潟県の解体工事を巡る状況
新潟県は中部地方の日本海側に位置する県で、全国で5番目に大きい面積を有しています。広大な県土と四季の移り変わりのはっきりとした自然環境に恵まれている新潟県は、作付面積・生産量ともに全国トップクラスのお米をはじめとした農林水産業が盛んに行われています。中でもコシヒカリは全国に出荷されており、「おいしいお米」の代名詞として知られています。
新潟県は近年、新潟県中越沖地震や長野県北部地震など大規模な地震災害、豪雨による水害や土砂災害、豪雪による孤立集落の発生などの自然災害に立て続けに見舞われ、住生活に大きな影響を及ぼしています。県では、克雪住宅の新築・リフォーム費用の補助、木造住宅の耐震診断・耐震改修費用の補助制度を設けるなど、災害に強い住環境を整備するための取り組みを行っています。
また、県内では空き家が増加しており、雪の重みによる倒壊なども懸念されることから、危険空き家の除却にかかる費用の一部を補助する自治体もあります。新潟県では、こうした制度を利用した空き家の解体も今後増加していくでしょう。
新潟県の解体工事費の相場(平均坪単価)
新潟県は全国5位の広大な面積を有していますが、宅地面積割合が4.3%、県土の2%に満たない市街地に県全体の約5割の人口が集中するなど、少ない低平地に人口や経済活動基盤が集積しています。そのため、無秩序な市街地、区画整備された良好な市街地、家と家の間に広く田畑が広がる散居集落など、地域によって特徴の異なる様々な市街地が形成されています。
建物には大きく分けて「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類の構造があり、どの構造かによって解体費用の坪単価も異なります。また、住宅密集地や狭い道路に面した家屋など、周辺環境によっても費用が異なるため、所有する建物の構造や環境を踏まえた上で、解体費用相場や業者に依頼する際の注意点などを頭に入れておくと良いでしょう。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 3.5万円 |
20〜29坪 | 3.0万円 |
30~39坪 | 3.1万円 |
40~49坪 | 3.0万円 |
50~59坪 | 2.7万円 |
木造建物の解体は鉄骨造やRC造の解体と比べると容易で、短い工期や少ない人員で行うことができるため、解体費用も比較的安価です。費用は地域によって差がありますが、新潟県は都心などと比べると比較的安めになっています。
早くに開発の進んだ地域は住宅の築年数が経過して劣化が進み、建て替えを考えている方も多いでしょう。新潟県には敷地面積や延べ面積の大きな住宅が多いですが、解体する際は家屋だけでなく、敷地内の樹木や外構などの撤去にも費用が発生することを覚えておく必要があります。
また、建物の中に必要のない荷物を残したままにしておくと、残置物処分費用として別途計上されてしまいます。解体費用をできるだけ安く抑えるためには、敷地内や建物の中の荷物を自分で大型ごみに出す、リサイクルショップに持ち込むなどの対処をしておくことをおすすめします。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | |
20〜29坪 | |
30~39坪 | 2.7万円 |
40~49坪 | 2.3万円 |
50~59坪 |
鉄骨造の建物には、厚みが6ミリ未満の材料で組み立てられた軽量鉄骨造、6ミリ以上の材料で組み立てられた重量鉄骨造の2種類があり、そのどちらかによって解体費用も変わってきます。所有する建物がどちらなのか、事前に図面等で確認しておくと業者との打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
新潟県には昭和40年代頃に建築された古い鉄骨造の建物が存在し、順次解体工事が進められています。鉄骨造の建物を解体する場合、古い建物についてはアスベストを含む建材が使用されている可能性があるため、解体工事の着工前にアスベストの使用状況を調査することが義務付けられています。アスベストの使用が認められた場合は、除去作業開始の14日前までに市町村等に届出をし、適切な除去処理を行う必要があります。
アスベストの調査や除去作業は、使用されている部位や量によって異なりますが、高額な費用がかかるケースもあります。新潟県では、新潟市や柏崎市などいくつかの市でアスベスト含有の有無に係る調査費用、アスベスト等の除去、封じ込め、囲い込み又は建築物の除却にかかる費用の一部を補助しているため、補助金が適用されるかどうか役所窓口やホームページ等で確認することをおすすめします。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | |
20〜29坪 | 2.4万円 |
30~39坪 | 3.2万円 |
40~49坪 | |
50~59坪 |
RC造とは鉄筋コンクリート造の建物のことで、低層構造物、高層構造物、一般住宅、ビルなど幅広く用いられる構造体です。耐震性や耐火性、断熱性、遮音性などに優れた強固な造りであるため、解体の際は大掛かりな工事になります。
RC造の解体では、杭抜き作業の際に見積もりよりも多い本数があることが分かるというケースなど、実際に工事を始めてみなければ分からない部分も出てきます。できるだけ正確な見積もりを出してもらうためには、解体する建物の図面があれば打ち合わせもスムーズに進むため、事前に用意しておくことをおすすめします。
RC造の建物を解体する際は騒音や振動が発生するため、木造や鉄骨造の解体以上にしっかりと養生や防音対策を取らなければなりません。また、建設リサイクル法の改正により鉄筋とコンクリートを分別しながら解体工事を行う必要があるため、RC造の解体実績のある業者を選ぶことをおすすめします。打ち合わせの際には、どのような近隣対策を取るかヒアリングを行い、信頼できる業者かどうか見極めることが重要です。
新潟県で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 新潟県における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
新潟県で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
新潟県の空き家の種類と件数
解体工事の主な対象となる建物は主に空き家ですが、空き家は4つの種類に分類されます。新潟県にはどの種類の空き家が多いのか、また、空き家を増加させないために県が行っている対策についてなどを紹介していきます。
総務省統計局が行う住宅・土地統計調査によると、平成30年の新潟県の空き家数は146,200件、空き家率は14.7%で、ともに過去最高の数字となっています。空き家率に関しては全国の13.6%を上回っており、前回の調査時と比較しても1.1ポイント上昇しています。
空き家の内訳は、「賃貸用の住宅」が58,500件、「売却用の住宅」が3,900件、「二次的住宅」が19,100件、「その他の住宅」が64,800件で、賃貸用とその他の住宅の空き家が全体の8割以上を占めています。
新潟県の人口は平成9年をピークに20年以上連続して減少が続いており、近年の減少幅は全国と比べても大きくなっています。人口減少の大きな要因としては、高校卒業や大学卒業を契機に就職のため県外へ流出する若者が多いことが関係しており、こうした状況が長く続くと出生数に影響し、出生数が増えないため人口も増えないという負の連鎖に陥ってしまいます。
新潟県は全国と比べて持ち家率の高い県ですが、若い世代は賃貸住宅に居住しているケースも多く、こうした若い世代の県外への流出が後を絶たないため賃貸用住宅の空き家も増加していることが考えられます。
また、新潟県の空き家は「その他の住宅」が最も多い状況ですが、この背景には高齢者の増加があります。新潟県の高齢者の現況は、平成30年時点で高齢化率31.9%と全国を3.8ポイント上回っており、単身高齢者世帯、高齢者夫婦世帯の割合も年々増加しています。こうした世帯が施設等へ入所、または入院するなどの理由により空き家になるケースが多く見られます。
県内の空き家の破損状況を見ると、空き家全体の約26%にあたる38,500件が腐朽・破損等のある建物で、そのうち22,400件が「その他の住宅」に分類される建物です。更に、建て方別で見ると、9割以上が一戸建て住宅となっています。地震、豪雨、豪雪など自然災害に見舞われることの多い新潟県では、劣化の進んだ空き家等は家屋倒壊の恐れもあり、県、市町村では積極的に空き家対策に取り組んでいます。
県の取り組みとしては、市町村が行う地区の空き家再生のための調査研究、空き家の再生にかかる費用を補助(調査研究支援2分の1、再生支援3分の1)する「空き家再生まちづくり支援事業」を設け、都市部における空き家を再生し街中の賑わい空間創出を図っています。
また、空き家に関する悩みを抱えている方へ、利用していない空き家の有効活用、住み替えに伴う住宅資産の活用方法を提案する無料の相談窓口を設置し、県のホームページ上で紹介しています。
まとめ:新潟県の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
新潟県の空き家率は全国平均よりも高く、平成30年には過去最高の14.7%となるなど空き家が増加傾向にあります。
人口流出や高齢化等の影響により今後も空き家は増加すると見られており、県および市町村では空き家に対する取組を積極的に進めていますが、利用を上回るペースで空き家が増えている状況です。空き家は適切な管理をしないまま放置しておくと劣化が進み、「空家等対策の推進に関する特別措置法」によって特定空家等に認定されると、税金が高くなるなど所有者の負担が生じます。
空き家の所有者にとっては、リフォームして賃貸・売却物件として再利用するか、解体して更地にするかは悩むところでしょう。新潟県では空き家や老朽建物を解体する際の助成制度を設けている自治体もあるため、該当する場合は助成制度等を活用し、速やかに空き家の対処をすることをおすすめします。
解体を少しでも考えている場合は、まずは信頼できる解体業者を探してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。