解体工事の際にピアノはどう処分する?廃棄費用相場やおすすめの処分方法なども解説
家屋の解体工事に伴ってピアノの処分を検討される方もいるでしょう。その際にどういった方法で処分すれば良いのかわからないという方もいるのではないでしょうか。できるだけ多くの選択肢を持っておくことで、いざという時にスムーズに行動できます。今回は、解体工事の際のピアノの取り扱いや解体費用相場、おすすめの処分方法などについてご紹介します。
解体工事の際のピアノの取り扱い
それでは、解体工事の際のピアノの取り扱いについて取り上げます。ピアノはある程度の大きさや重量があるため、個人で簡単に処分することができません。基本的には第三者の力を借りて処分することが多いものであり、不用になった場合も同様の考え方ができます。
実際に解体工事を行う場合のピアノの取り扱いについて確認しましょう。
解体業者に処分してもらう
まず、持っておきたい選択肢の1つとして解体業者に処分してもらうことが挙げられます。解体工事を行う際には、家具や家電製品を中心にさまざまな不用品が発生することでしょう。別途処分業者などを手配して処分してもらうことも可能ですが、解体業者に処分を依頼することもできます。
ピアノも不用品の1つであり、解体業者に頼めば処分してもらうことは可能です。事前交渉の中でピアノの解体や処分もお願いしたいと伝えておくと良いでしょう。
状態が良ければ買い取りも可能
ピアノの取り扱いに関して、状態が良い場合はリサイクル業者などに買い取りを依頼することも可能です。ピアノの買い取りを依頼する際のポイントとしては、以下の点が挙げられます。
- 大きな傷がないか
- 画材が劣化していないか
- 音が適切に出るか
- 製造メーカーはどこか など
買取業者は上記のような点を重点的に見ることが多く、ピアノの古さはそれほど関係ありません。状態が良ければ古くても買い取ってもらえることが特徴です。
製造メーカーに関しては「ヤマハ」や「河合楽器」といったメジャーなメーカーだと買い取ってもらいやすくなります。上記のポイントを満たしている場合は、まず買い取り査定を行うと良いでしょう。
まずは買い取り査定がおすすめ
解体時のピアノの処分について2つの方法をご紹介しました。解体業者に処分してもらうのも良いですが、基本的には買い取り査定を行ってから判断することがポイントです。
安くても買い取ってもらえるのであれば、不要な支出を減らすことができます。解体業者に処分を依頼すると当然費用がかかるので、安くても買い取ってもらった方が良いでしょう。
査定の依頼をして買い取りが難しいと判断されたら、解体業者に処分してもらうという順番がおすすめです。
ピアノを処分する際の費用相場
ここからはピアノを処分する際の費用相場についてご紹介します。買い取りが難しいと判断された場合は処分することになりますが、その際の費用も気になるところです。
どれくらいの費用が目安となるのかについて確認しましょう。
ピアノだけを処分する場合の費用相場
ピアノだけを処分する場合は、5万円から10万円程度の費用が発生すると見込んでおきましょう。木製でできているピアノはそれほど処分費用がかかることもなく、大きな手間となることも少ないです。
しかし、ピアノだけの処分を依頼した場合、そのためだけに見積もりや書類作成、解体といった作業を行うことになるので、やや割高な金額になることが多いです。
解体工事と同時に処分する場合の費用相場
解体工事と同時に処分する場合は、2万円から3万円程度の費用で済むことが多くなります。解体工事を行う場合はその他の家具や家電製品の処分を一緒に依頼することもあるでしょう。
ピアノの処分もその中の1つとカウントされて同時に処分できるので、ピアノ単体で処分するよりも安くなることが特徴です。
したがって、解体工事と同時に処分するのであれば解体業者に依頼することも悪くありません。
ピアノを処分するおすすめの方法
ここからはピアノを処分するおすすめの方法についてご紹介します。古くなったピアノや使わなくなったピアノを解体して処分することは可能ですが、それ以外の選択肢を持つことも大切です。
方法によっては自分にとっても相手にとってもプラスになることがあるので、選択肢を複数持つことは悪くありません。具体的にどういった方法があるのか確認しましょう。
- 友人や知人に譲る
- 買取業者に買い取り依頼をする
- 不用品回収業者に処分してもらう
- ネットオークションやフリマアプリの活用
- 自治体や公共施設への寄付
友人や知人に譲る
まずは、友人や知人に譲る方法が挙げられます。ピアノが壊れておらず、まだ十分に使える状態であれば第三者に譲ることで両者共にウィンウィンな状態になれます。
持ち主としては処分費用がかかりませんし、受け取る側としては無料でピアノをもらえることがメリットです。
友人や知人の中に音楽関係者がいたり、ピアノを欲しがっていたりする人がいる場合は積極的に声をかけてみると良いでしょう。
買取業者に買い取り依頼をする
最初にもご紹介しましたが、買取業者に買い取り依頼をすることも選択肢の1つです。ピアノにもグランドピアノや電子ピアノ、エレクトーンやアップライトピアノなど、複数の種類があり、種類によっては高値がつくこともあります。
素人では判断できない部分をプロの方が見定めて値段をつけてくれます。状態によっては買い取りが難しいと判断されることもありますが、複数の業者に連絡して見積もりを取ることがおすすめです。
不用品回収業者に処分してもらう
使わなくなったピアノを不用品回収業者に処分してもらうこともおすすめの方法です。多少の出費になることはありますが、ピアノをそのまま回収してもらえるので解体する手間が省けます。
スケジュール的にも自分の都合の良い日時を指定して回収に来てくれるところが魅力的です。ピアノ以外に食器棚やテレビ、タンスやテーブルなどの粗大ごみをまとめて回収してもらうのも良いでしょう。
不用品が多い場合は回収業者を活用することでスムーズな処分につながります。
悪徳業者には要注意
不用品回収業者を頼る場合は悪徳業者に注意するようにしましょう。基本的にはきちんとした形で運営している業者がほとんどですが、中には無許可で営業を行っていたり不当に高い値段で回収しようとしたりする業者もあります。
また、「無料回収」と謳っておきながら、後から費用を請求しようとしてくる業者もあります。他にも不法投棄をするような業者に回収を依頼すると、依頼主まで処分が下る可能性があるので注意が必要です。
複数の業者に見積もり依頼をする中で、相手の対応ややり取りに不審な点がある場合は回収の依頼を避けることが賢明です。
ネットオークションやフリマアプリの活用
ピアノの処分にはさまざまな方法がありますが、ネットオークションやフリマアプリの活用もおすすめです。普段からネットオークションやフリマアプリを活用しているという方であれば、比較的スムーズに買い手を見つけられる可能性もあります。
まだ使える状態であれば、安く購入したいと考える買い手もいるでしょう。身近にピアノが欲しいという人がいなければ、全国各地から買い手を見つけることも有効です。
SNSや掲示板の利用もおすすめ
ネットオークションやフリマアプリの活用と通じる部分もありますが、SNSや掲示板を利用して買い手や引き取り相手を見つけることもおすすめです。
無料で提供しても良いと考えている場合は、SNSに投稿することで引き取り相手を見つけることもできるでしょう。
近くにお住まいの方に譲りたいという場合は「ジモティー」などのアプリを活用することもおすすめです。運搬費用などはかかりますが、相手との交渉次第でお金をかけることなくピアノを処分できます。
自治体や公共施設への寄付
まだ使えるピアノを無料で提供するという意味では、自治体や公共施設へ寄付することもおすすめです。学校や老人ホーム、公民館や自治会館など、ピアノを欲している場所は数多くあるでしょう。
寄付する側としても余計な費用がかかりませんし、受け取る側も無償でピアノを手に入れられる喜びがあります。せっかく譲るのであれば有効活用してもらった方が嬉しいでしょう。
役場や自治体などに相談して引き取り手がいないかどうか確認してみることもおすすめです。
自分でピアノを解体したい場合
ピアノの解体手順
ピアノを処分する場合の解体手順について確認しましょう。ここではアップライトピアノを解体する場合の手順についてご紹介します。
- ピアノ上部の黒板を剥ぎ取る
- 番線カッターを使って弦を切る
- ピアノ専用のチューニングハンマーを使って鍵盤を回し取る
- ピアノを横に寝かせてネジを全て取り外す
- 鉄のフレームを抜き取る
- ピアノの立て柱をトラックに積み込む
ピアノの解体手順としては上記の通りです。鍵盤を回し取る作業はなかなか大変で苦労することもあります。鉄のフレームや立て柱は重いので慎重に作業を行うことが重要です。
1人でも十分に作業可能ですが、2人で行うとよりスムーズに解体できます。
まとめ
解体工事の際のピアノの取り扱いに注目して解説を行いました。ピアノはある程度の大きさや重量があるものであり、素人が簡単に処分できるものではありません。それでも複数の選択肢を持っておくことで、いざという時には最適な手段を選ぶことができるでしょう。
解体業者に処分してもらうのも良いですし、買い取りを依頼することも悪くありません。自分にとって何が一番メリットになるのかを考えた中で最善の行動をすることがポイントです。まだ使えるのであれば、ピアノを必要としている第三者に譲ることもおすすめです。
さまざまな選択肢の中で、その時点で最適だと思える方法を選択しましょう。