解体工事前にエアコンの取り外しは必要?エアコンの処分方法も解説!
家屋や建物の解体工事を行う前にエアコンを取り外す必要があるのかという点に焦点を当てて、具体的に解説を行っていきます。業者に解体工事を依頼した場合、事前に自分でできることがあります。エアコンの取り外しもその1つと考えることが可能で、具体的な処分方法が気になるという方も多いでしょう。実際にどういった処分方法があるのか、処分費用も含めて紹介していきますので、どうぞご覧下さい。
解体工事とエアコンの取り外し
まずは、解体工事とエアコンの取り外しの関係について確認していきます。そもそも解体工事前にエアコンの取り外しは必要なのか、エアコン以外にも取り外しが必要なアイテムはあるのかといった疑問を抱く方も少なくありません。
そういった疑問に応えつつ、解体工事とエアコンの関係について解説します。書類や調味料なども処分対象に含まれるので、そうした部分についても理解を深めていきましょう。
エアコンの取り外しは必要?
解体工事前にエアコンの取り外しは必要なのかという疑問点についてですが、基本的には取り外しが必要だと認識しておくのが賢明です。エアコンの取り外しが終わっていないと解体工事ができないというわけではありませんが、解体業者にエアコンの取り外しまで依頼すると、別途追加費用がかかることがあります。
また、前提の契約として、工事開始前までにエアコンを取り外しておくという条項があれば、確実に取り外しを行う必要があります。
解体業者に依頼した場合、解体業者が仲介役となってエアコンの取り外し専門業者に委託することがあります。そうなると、余計割高な料金を提示されることになるので、注意が必要です。
基本的には自分で取り外すか、直接エアコン取り外し業者に連絡を入れて取り外してもらうことが求められます。
エアコン以外に取り外しが必要なアイテム
解体工事前に取り外しておく必要があるエアコンですが、エアコン以外にも取り外しが必要なアイテムがあります。例えば、ビルトインタイプのガスコンロや食洗器なども解体工事前に処分を行っておく必要があるものです。
タンスや棚などもできるだけ処分しておいた方が良いですが、場合によっては解体業者が無償で引き取ってくれたり、解体工事料金の範囲内で処分してくれたりすることがあります。その辺は、現場立ち会いや見積もり提示の段階で確認しておく必要があります。
冷蔵庫や洗濯機、テレビなども、処分する必要があるのであれば事前に処分しておくことがポイントです。こうしたものは家電リサイクル法の対象となる製品でもあり、法律に則った形で処分を進める必要があります。
また、蛍光灯や電球も取り外しが必要です。解体工事前日まで使うことがあるので取り外しを忘れがちですが、蛍光灯や電球もしっかりと取り外して処分する段取りを組んでおくことが大切です。解体業者に処分を依頼すると有償になることが多いので、注意が必要です。蛍光灯や電球に関してはリサイクルに回すこともできるので、頭に入れておきましょう。
家屋や建物の内部をできるだけきれいな状態にしつつ、解体工事当日を迎えることが重要です。
書類や調味料も処分を
エアコン以外に処分が必要なものとしては、書類や調味料も挙げることができます。書類や調味料に関しては、解体業者に処分を依頼すると費用が高額になりがちな部分があるので、できるだけ自分で処分しておくことがおすすめです。
書類に関しては、複数の処分方法の中から選択することができます。
- 廃品回収
- 買取
- 回収業者
上記のような処分方法を取ることで、無料か一定程度のお金を受け取る形で書類の処分を進めることができます。新聞回収業者の中には、雑誌やダンボールなどを一緒に引き取ってくれる業者もあるので、利用してみるのも有効です。
状態の良い雑誌や古本などであれば、古本屋で買い取ってもらうこともできます。そこまで高値が期待できるわけではありませんが、お小遣い程度に考えてみるのも良いでしょう。
調味料に関しても自分で処分しておくのがおすすめです。調味料は分別が面倒なアイテムであり、解体当日まで残っていると高額な追加費用につながるケースもあります。小さくて簡単に処分できそうだと甘く考えていると、痛い目に遭うことがあるので注意が必要です。
調味料は形状によって、主に3種類に分類することができます。
- 液体調味料
- 粉末系調味料
- 半固形調味料
その1つ1つの処分方法について確認していきます。
液体調味料
まずは液体調味料についてですが、しょうゆやみりん、ソースといったものが代表的な液体調味料に該当します。これらの液体調味料を台所の流しやトイレに流してしまう人もいますが、それはやめておきたい行為です。地球環境の破壊や汚損につながることがあるので、おすすめできる行為ではありません。
基本的には、新聞紙などの紙に液体調味料を吸わせて濡れないようにした状態で、燃えるゴミの日に出すのが正しい処分方法です。
牛乳パックなどに新聞紙を入れて、そこに流し込んでフタをする方法でも安全な形で処分することができます。
粉末系調味料
続いては、粉末系調味料の処分方法について見ていきます。粉末系調味料には塩コショウや小麦粉、片栗粉といったものが該当します。量が少なければ、水に溶かして流してしまうのも選択肢の1つです。
ただし、量が多い場合は流しやトイレが詰まってしまう可能性もあるので、適切な対応を取る必要があります。粉末系調味料に関しては、燃えるゴミとして処分することができます。したがって、燃えるゴミの日にその他のゴミと一緒にゴミ置き場に出しておけば問題ありません。
半固形調味料
最後に、半固形調味料の処分方法について確認していきます。半固形調味料としては、マヨネーズやケチャップ、一部のドレッシングが該当します。液体でも固形でもない調味料のことを、半固形調味料と言います。
半固形調味料に関しては、ビニール袋に新聞紙を入れて、その中に残った調味料を全て出す方法で処分するのが適当です。その状態であれば、可燃ゴミとして処分してもらうことができます。新聞紙単体だと漏れ出てくる恐れがあるので、ビニール袋の中で残りを出すことが重要です。
エアコンを処分する方法
ここからは、エアコンを処分する方法について解説していきます。解体工事を行う前は、できるだけきれいな状態にしておくことが重要であり、エアコンの処分もその1つです。
エアコンの処分を検討する場合は、複数の選択肢を持っておくことが大切です。家電量販店での引き取りや自治体での引き取り、不用品回収業者への持参など、さまざまな方法があります。そうした方法について理解を深めつつ、自分なりに最適な方法を選択していきましょう。
エアコンは家電リサイクル法の対象
まず理解しておきたいこととして、エアコンは家電リサイクル法の対象になっているという点を挙げることができます。
家電リサイクル法
家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機)から有用な部分や材料をリサイクルし、資源の有効活用を推進するための法律。
家電リサイクル法によって、エアコンやテレビ、冷蔵庫や洗濯機といった家電製品はリサイクルの対象となっています。基本的にリサイクルにかかる費用は消費者が負担することになっており、エアコンに関しても例外ではありません。
具体的には、リサイクル料と収集運搬料がかかります。リサイクル料に関しては、メーカーによって異なる部分もあり、エアコンの種類やメーカーによって金額が分かれます。
また、収集運搬料についても、業者や回収するエリアによって金額が異なってきます。どちらも原則として消費者負担であり、お金を払って処分してもらうことになります。
家電量販店での引き取り
家電リサイクル法の対象でもあるエアコンですが、実際の処分方法としては複数の方法を挙げることができます。そのうちの1つとして、まずは家電量販店での引き取りについて確認していきます。
処分するエアコンを購入した家電量販店や、買い替え用の新しいエアコンを購入した家電量販店であれば、エアコンの引き取りを依頼することができます。それ以外のケースでは引き取りに応じてくれない可能性が高いので、事前に確認しておく必要があります。
家電量販店でエアコンを引き取ってもらう手順としては、以下のような形となります。
- 家電量販店のカウンターでエアコンの引き取りを依頼する
- 家電量販店から家電リサイクル券を受け取る
- 家電量販店から紹介された業者がエアコンの引き取りを行う
ポイントとしては、家電量販店から受け取る家電リサイクル券を大切に保管しておくことです。家電リサイクル券とは、エアコンのリサイクルを適切に行ったことを証明する書類のことで、家電リサイクル券があることで、実際の処分を行ってもらうことができます。
リサイクル料や収集運搬料については、カウンターで引き取り依頼をする際に確認しておきましょう。
自治体での引き取り
続いてのエアコン処分方法として、自治体での引き取りを挙げることができます。実際にお住まいの地域を管轄する自治体で、エアコンの処分を依頼することができます。その流れについても確認していきます。
- 郵便局に行き家電リサイクル券を受け取り、必要事項を記入する
- 郵便局の窓口またはゆうちょ銀行でリサイクル料を支払う
- 自治体が指定する回収業者に連絡を入れて、引き取り作業を依頼する
- 自治体や指定業者がエアコンの引き取りを行う
このような形で、エアコンの引き取り作業を進めることができます。引き取りや処分に対応する業者は各市区町村によって異なるので、それぞれのお問い合わせ先を確認した上で、連絡を入れることが大切です。
「お住まいの地域名」と「家電リサイクル受付」を入力して検索すれば、適切な問い合わせ先を見つけることができます。エアコンを処分したくなった場合の選択肢として頭に入れておきましょう。
指定引き取り場所へのエアコンの持参
続いてのエアコン処分方法として、指定引き取り場所へのエアコンの持参を挙げることができます。指定引き取り場所とは、都道府県ごとに定められた使用済み家電の収集所のことを指します。自分で指定引き取り場所まで持参することが前提となりますが、持参することで収集運搬料を節約することができます。
指定引き取り場所へのエアコンの持参に関しては、以下のような流れで行います。
- 郵便局に行き家電リサイクル券を受け取り、必要事項を記入する
- 郵便局の窓口またはゆうちょ銀行でリサイクル料を支払う
- 指定引き取り場所に連絡を入れて、持ち込み可能な日時を設定する
- 指定引き取り場所までエアコンを運ぶ
こうした形で指定引き取り場所にエアコンを持参することで、エアコンの処分を行うことができます。
不用品回収業者への依頼
エアコンの処分方法としては、不用品回収業者への依頼も挙げることができます。不用品回収業者は家電製品に関わらず、さまざまな製品や物を回収していますが、エアコンの回収にも対応してくれます。
基本的には以下の手順で、不用品回収業者への依頼を行うことができます。
- インターネットやチラシを確認して、不用品回収業者に回収作業の依頼を行う
- 不用品回収業者が自宅までエアコンの引き取りに来る
比較的、シンプルな手順でエアコンの引き取りを行ってもらうことができます。ただし、注意しておきたい点もあります。エアコンを含む家庭用のゴミを回収する場合は、「一般廃棄物収集運搬業の許可」、または「市町村の委託」が必要です。
不用品回収業者の中には、このいずれの許可も受けていない違法業者が存在しており、回収したエアコンを不法投棄してしまうケースなども報告されています。
こうした業者に依頼してしまうと、後々のトラブルにつながりかねない部分が出てくるので、業者が正しく許可を得ているのか確認しておく必要があります。基本的には、以下の方法で許可を確認することができます。
- 不用品回収業者のホームページに、「一般廃棄物収集運搬業」の許可について記載があるかを確認する
- 自治体に連絡を入れて、委託業者かどうか問い合わせる
不用品回収業者についてインターネットで検索する場合は、ホームページ内を注意深く閲覧することがおすすめです。
エアコンの処分費用
ここからは、エアコンの処分費用について確認していきます。エアコンを処分する方法としては、さまざまな選択肢があるわけですが、実際に処分するとなると、その処分費用も気になるところです。
エアコンのみを処分するケースと、取り外しも含めて処分してもらうケースでは費用も異なっていきます。それぞれのケースを挙げつつ、処分費用の細かい部分について確認していきましょう。
エアコン室外機を処分する際の注意点
まずは、エアコン室外機を処分する際の注意点について確認していきます。エアコンの処分を行う際の作業内容に関しては、業者によって異なる部分があります。
その中でも特に注意しておきたいのがエアコン室外機の処分です。業者によっては、エアコン室外機を家の中から運び出す作業に対応していないケースがあるので、事前に確認しておく必要があります。
エアコン室外機はとても重く、50kgを超えるようなものもあります。力のある人でも簡単に外に運び出せるようなものではないので、複数人で協力して外に運び出すのが基本です。自力での運び出しが厳しいと感じる場合は、外への運び出しに対応している業者を選ぶことがポイントです。
実際に処分を依頼する場合や見積もり提示を依頼する際に、室外機の運び出しに対応しているかどうかを確認するようにしましょう。
エアコン処分のみを行う場合
それでは、具体的にエアコン処分にかかる費用について確認していきます。エアコン処分のみを行う場合については、処分する方法によって異なります。
基本的にエアコン処分にかかる費用は、リサイクル料と収集運搬料を合算した金額となります。処分方法ごとの違いについて見ていきましょう。
家電量販店で処分する場合
家電量販店でエアコンの処分を依頼する場合は、1,400円から2,300円程度が費用相場となっています。回収エリアや条件によって金額が変わることもありますが、おおよそ上記の金額を目安に考えておけば問題ありません。
費目別に見るとリサイクル料が1,000円前後で、収集運搬料が500円から1,000円前後というのが相場です。
指定引き取り場所までエアコンを持参する場合
続いては、指定引き取り場所までエアコンを持参するケースについて確認していきます。この場合は、収集運搬料がかからないので、リサイクル料のみを支払うことになります。
リサイクル料はエアコンメーカーによって異なりますが、おおよそ1,000円前後が目安となります。メーカーごとに基準となるリサイクル料が設定されているので、ホームページや家電リサイクル券センターに問い合わせてみるのが有効です。
自治体への依頼や不用品回収業者に依頼する場合
自治体への依頼や不用品回収業者に依頼する場合は、ケースバイケースです。自治体のエアコン処分費用は、エリアによって異なるので、引き取りを依頼する際に確認しておく必要があります。
また、不用品回収業者に依頼する場合も業者によって引き取り価格が異なります。ホームページで目安となる料金を掲載している業者もあれば、料金提示がない業者もあります。その際は、一度不用品回収業者に問い合わせをして、費用感を聞いた上で依頼するかどうか検討することがおすすめです。
エアコンの処分と取り外しを行う場合
続いては、エアコンの処分と取り外しを行う場合の費用について確認していきます。エアコンの処分に関しては、自分で取り外しを行うのか、それとも業者に取り外しまで行ってもらうのかによって、費用が変わっていきます。
取り外し工事を行ってもらう場合は、4,000円から6,000円程度追加でかかってくると想定しておきましょう。エアコン取り外し工事の費用相場が4,000円から6,000円程度となっており、それにエアコン処分費用が合算される形となります。
いずれにしても、エアコンの処分にはお金がかかると認識しておくことで、いざという時の心構えを作っておくことができます。
エアコンを無料で処分する方法
ここからは、エアコンを無料で処分する方法について確認していきます。ここまでエアコンを処分する際には費用が発生することをお伝えしましたが、場合によっては無料で処分できる可能性もあります。
解体前の準備として、少しでも費用を抑えたい方にとっては無料で処分してもらった方がありがたい側面があります。具体的にどういった方法があるのか確認しつつ、最善の方法を選択していきましょう。
買取業者への買取依頼
まず、エアコンを無料で処分する方法として、買取業者への買取依頼を挙げることができます。今や多くの製品や品物で買取業者が存在する時代ですが、エアコンに関しても買取業者が多数存在しています。
そうした買取業者を探して依頼することで、処分費用を無料にするどころか、多少のお金を受け取ることができる可能性も膨らんでいきます。エアコン事態に価値があれば、買取業者が買い取った後に転売できるので、お金を払ってでもエアコンを買い取ってくれる業者が存在しているのです。
ただし、全てのエアコンの買取を行ってくれるわけではなく、買取業者が価値のあるエアコンだと判断した場合のみ買取に応じてくれます。目安としては、製造から5年以内のエアコンに価値があると言われています。
そのため、比較的製造からの経過年数が新しいものであれば、買い取ってもらえる可能性が出てきます。買取に応じてもらいやすい条件についても確認しておきます。
- 製造年数がそれほど経過していない(5年以内が目安)
- エアコンに傷や汚れがない
- 空気清浄機能や内部クリーニングなどの機能が充実している
- リモコンや取扱説明書等の付属品がある
こうした条件を満たしておけば、比較的高値で買い取ってもらえる可能性もあります。まずは、エアコン買取業者に連絡を入れて、無料査定を行ってもらいましょう。エアコン買取王や買取専門店アシストなど、全国や地域に対応した買取業者が無料で買取査定を行ってくれます。
買取が難しいと判断された場合は、その他の方法で処分を検討することが有効です。
ネットオークションでの販売
続いてのエアコンを無料で処分する方法として、ネットオークションでの販売を挙げることができます。フリマアプリなどを中心にネットオークションも隆盛を迎えている現代社会ですが、エアコンもオークションに出すことで買い取ってもらえる可能性が出てきました。
中古エアコンとしてのニーズがあるケースも多く、製造からそれほど年数が経過していなければ高値での売買も期待することができます。
ヤフオクやメルカリ、ジモティーといったネットオークションを使って中古エアコンを出品している人も少なくありません。ネットオークションで落札してもらうことができたら、実際にエアコンを取り外して郵送することになります。
エアコンの取り外しに関しては専門的なスキルが必要になることもあるので、専門業者に依頼するのが賢明です。1つの選択肢として、ネットオークションの活用を視野に入れておくことがおすすめです。
解体工事前に処分しなくても良いもの
ここからは、解体工事前に処分しなくて良いものについて取り上げていきます。基本的に、エアコンは解体工事が始まる前に取り外しておきたいものですが、無理をして処分する必要がないものもあります。
事前に処分が必要なものやそうでないものに関しては、解体業者とコミュニケーションを取りつつ、判断することが大切です。ここでは、一般的に処分の必要がないとされているものについてご紹介していきます。
木製品
まず、解体工事前に処分が必要ないとされているものとして、木製品を挙げることができます。解体工事を行う家屋や建物や木造だった場合は、木材でできた家具も一緒に処分してもらえることがあります。
また、状態の良い木製の家具であれば、解体業者が引き取ってくれることもあります。木材に関しては、解体処分をした後にリサイクルすることもできるので、無理をして事前に処分しなくて良いことが多いです。
いずれにしても解体業者に事前確認を取る必要がありますが、処分しなくて良い可能性が高いと頭に入れておいても問題ありません。
鉄類
鉄類も解体前に無理をして処分する必要がないものです。鉄製のアイテムに関しては、鉄くずとしてお店に売却することができるので、解体業者が買取をしてくれたり、無料で引き取ってくれたりすることがあります。
金属を扱っているお店では、鉄くずを買い取るケースが少なくありません。また、スチールでできた机や棚なども、解体後の素材が鉄になるので、解体業者が無償で引き取ってくれることがあります。
鉄製家具に関しては持ち運びが大変であり、処分するのも一苦労となります。そうした製品を無償で処分してくれるのはありがたいことでもあり、事前に解体業者に相談してみることがおすすめです。
場合によってはエアコンも
木製品や鉄類に関しては、無理に処分しなくても解体業者が無償で処分してくれたり、引き取りに応じてくれたりすることがあります。その中で、場合によってはエアコンも無料で処分してくれるケースがあります。
原則として事前に処分が必要なエアコンですが、解体業者の中には不用品として無料で対応してくれるケースがあるのです。解体業者としても不用品が残っていることは想定の範囲内であり、エアコンの取り外しが終えていなくても問題ないとする業者もあります。
もちろん、事前に確認を取っておく必要がありますが、エアコンの処分が必要ないと伝えられた場合はそのままにしておいても問題ありません。
基本は建設当初の状態にする
解体工事前に処分しなくて良いものについて確認していますが、基本は建設当初の状態に戻しておくことを頭に入れておきましょう。解体工事を行う際には、どこまで片づけを行えば良いのか疑問に思う方も少なくありません。
その疑問に応えるという意味で、結論としては家を建てたり借りたりした当初の状態に戻すことだと言えます。家財道具が全くない状態で、内見に来た時のような状態に戻すことが理想です。
建設当初の状態に戻すことは理想であり、実際には難しい部分もあります。その辺は解体業者とコミュニケーションを取りつつ、どこまで戻しておけば良いのか確認することが大切です。自分たちでできることはできるだけ行っておき、解体業者の方に気持ち良く作業に入ってもらうことも重要です。
解体工事前の不用品で費用が高騰しやすいもの
ここからは、解体工事前の不用品に関して費用が高騰しやすいものについてご紹介していきます。自分たちで処分できるものは処分しておくのがおすすめですが、その中でも優先順位をつけるのが賢明です。
処分費用が高騰しやすいものを優先的に処分しておくことで、解体費用の高騰を避けることができます。具体的にどういった製品が高騰しやすいのか理解して、実際の行動につなげていきましょう。
紙や布製品
不用品で処分費用が高騰しやすいものとして、まずは紙や布製品を挙げることができます。紙や布製品については、家庭用の資源ゴミとして回収してもらうことができるので、事前に処分しておくことが大切です。
事前の処分を怠って解体業者に処分を依頼することになると、産業廃棄物として処分されることになり、費用高騰につながります。通常のゴミとして処分できるものを産業廃棄物として処分する場合、その処分料金が解体料金に上乗せされることが多くなっています。
したがって、紙や布製品をはじめとした資源ゴミに関しては、資源回収日に確実に出しておくことがポイントです。
カーぺット
続いては、カーペットも事前処分が必要な製品の代表例として挙げられます。カーペットの処分は費用が高額になりがちで、産業廃棄物として処分する場合は高額請求されることが多くなります。
と言うのも、カーペットは布の部分と電熱線の部分、機械の部分など処分する際に細かく分ける必要があり、素材ごとに分別した状態で処分する必要が出てきます。そのため、余計な手間がかかることもあり、人件費の高騰につながりやすいのが特徴的です。
したがって、カーペットについても解体工事前に自分で処分しておくのがおすすめです。
調味料
調味料に関しても、事前に処分が必要なものとして認識しておく必要があります。本文中でも調味料の種類ごとの処分方法をご紹介しましたが、処分が大変で時間がかかるのが特徴です。
分別が大変で、処理に時間がかかることから、解体業者に依頼すると費用高騰につながりやすいことは間違いありません。台所用品に関しては、解体工事に向けて計画的にきれいにしていくことが大切です。
調味料もその中の1つであり、自分で処分することが求められます。無駄な出費を避けるためにも、自分でできることは自分でやっておきましょう。
まとめ
解体工事とエアコンの関係に注目をして、事前の処分の必要性などを具体的にご紹介してきました。基本的に、エアコンは解体工事前に処分する必要があると認識しておくことが大切です。エアコン以外にも、紙や布製品、カーペットや調味料など、事前処分が必要なものがあります。
解体工事を依頼する際は、事前に自分でできることを計画的に進めていくことが大切です。解体業者との連携も取りつつ、できるだけ費用の高騰を避けるのが賢明です。そのために自分でできることを整理して、的確に行動していきましょう。