カーポート(車庫)を解体する際の流れとは?解体・撤去にかかる費用相場も解説!
カーポート(車庫)の解体や撤去に焦点を当てて、その流れや費用相場、解体業者選びのポイントなどについてご紹介していきます。また、カーポート(車庫)の解体は自分でも行うことができるのかという点にも焦点を当てながら解説を進めていきます。長年使ってきたカーポートや車庫も解体する時期が来ることもあります。その際に冷静に行動することができるように、大まかな流れについて理解を深めておきましょう。
カーポート(車庫)を解体する際の流れ
まずは、カーポート(車庫)を解体する際の流れについて確認していきます。カーポートも車庫も、自家用車を安全に管理する上では欠かせない場所です。風雨などの自然現象から車を守るという意味でも、大きな役割を果たしてくれるのがカーポートや車庫といった存在です。
しかし、場合によってはカーポート(車庫)の解体や撤去を検討せざるを得ない状況も出てきます。ここでは、どういったタイミングで解体を検討すれば良いのかも含めて解説を行っていきます。実際に、カーポートや車庫を解体する際の手順についても理解を深めていきましょう。
カーポート(車庫)の解体を検討するタイミング
それでは、カーポート(車庫)の解体を検討するタイミングについて解説していきます。カーポート(車庫)の解体に関しては、以下の3つのタイミングで検討するのが有効です。
- カーポートや車庫の老朽化が進んできた時
- 自然災害によってカーポートや車庫に損傷が見られた時
- 自家用車の台数が増えて従来のカーポートや車庫では入りきらなくなった時
この3つのタイミングがカーポートや車庫の解体、撤去を検討するタイミングとして適切です。1つ目の老朽化に関してですが、カーポートや車庫も永続的に使用できるわけではなく、一定の寿命があることを理解しておく必要があります。
車庫やカーポートの作りによって寿命は変わっていきますが、どちらも一般的には10年前後が使用耐用年数の目安とされています。したがって、新設してから10年前後経過したタイミングで、新しいカーポートや車庫への建て替えを検討したり、解体を検討したりするのも悪くありません。
また、自然災害によってカーポートや車庫に損傷が見られた時も解体のタイミングと言えます。日本は特に自然災害が多い国でもあり、台風や地震、大雨などによってカーポートや車庫に傷がついたり、時には破壊されたりしてしまうこともあります。豪雪地帯では、雪の重みによってカーポートや車庫が変形してしまうこともあります。
そうした状況になると、いつ車の上に構造物が落ちてくるかわかりません。本来は車を安全に守ってくれるカーポートや車庫が危険な存在に変わってしまうということです。そうした場合は早めに解体や撤去をすることで、車の安全を守ることが重要です。
3点目の自家用車の台数が増えた場合も、カーポートや車庫の撤去や解体を検討するタイミングです。自家用車が増えてカーポートや車庫に収まりきらなくなると、使い勝手や利便性の悪さばかりが目立ってしまいます。
その際は、大型のカーポートや車庫に買い替えるか、撤去したスペースを利用して新たな駐車スペースを確保するといった対応が求められます。いずれにしても、古いカーポートや車庫は撤去してしまうことが賢明です。
現場の養生と足場の設置
カーポートや車庫の解体や撤去を検討するタイミングについて確認してきましたが、実際に解体を行う場合の手順についてもご紹介していきます。
まず、解体工事の前に解体現場の養生と足場の設置を行うことが求められます。これは家屋や建物の解体工事を行う際にも必要とされる手順ですが、カーポートや車庫を解体する際も同じように行います。
カーポートや車庫を解体する際は、工事に伴う騒音や振動、粉塵の飛び散りなどが想定されます。近隣の方々への配慮という意味でも、作業現場は養生シートでしっかりと囲う必要があります。
また、解体作業員の安全性を担保するという点で、足場を設置することも重要です。仮設の設備を建てることで、安全な形で解体工事を進めることができます。
屋根や内装部分の撤去
現場の養生と足場の設置を終えることができたら、続いては屋根や内装部分の撤去へと移っていきます。カーポートや車庫に屋根が設置されている場合は、屋根から取り壊して下の部分へと工事を進めていきます。これも建物や家屋を解体する際と同じような流れであり、カーポートや車庫の解体手順としても同一となります。
屋根部分を撤去することができたら、内装部分の撤去へと移ります。解体手順については法律で義務付けられていることもあるので、そうした手順を守った中で工事を進めていくことがポイントです。
重機を使った解体工事
カーポートや車庫の屋根や内装部分を撤去することができたら、重機を使った解体工事へと移ります。立地条件によって重機を使った作業ができない場合は、全て手作業で解体を進めることになります。しかし、一般的には重機を使ってカーポートや車庫の撤去を行うことが多いです。
その辺は解体業者の担当者ともコミュニケーションを取りながら、重機を使用するのかどうか確認しておくことが大切です。基本的に重機を使って構造物を全体的に解体する中で、カーポートや車庫の撤去へとつなげていきます。
埋め戻し作業
重機を使ってカーポートや車庫を解体することができたら、続いては埋め戻し作業を行います。地面に何が利用されているかにもよりますが、例えば地面が土だった場合、切れた柱の場所に土をかぶせることで埋め戻しを行います。
地面がコンクリートだった場合は、砂利を入れてからモルタルなどで仕上げの作業を行います。埋め戻し作業を行わないと、地面がでこぼこのままの状態になってしまい、その後の二次利用にも悪影響が出てきます。
解体工事を行ったタイミングで同時に埋め戻し作業をすることで、解体現場の二次利用もしやすくなります。解体や撤去をして終わりということではないので、きちんと頭に入れておきたい工程です。
ゴミ処理と清掃
カーポートや車庫の解体や撤去を終えて埋め戻し作業まで完了させることができたら、最後にゴミ処理と清掃を行います。建物や家屋を解体した場合もそうですが、カーポートや車庫の解体に際しても多くのゴミや産業廃棄物が出てきます。
産業廃棄物に関しては、産業廃棄物処理法に則って適切に仕分けた形で処分する必要があります。その他のゴミくずやホコリなどは、しっかりと清掃をしてきれいにしておきましょう。
木材やコンクリートといった廃材の処理は、基本的に解体業者の責任で行うことになります。その辺の連携も上手く取りつつ、依頼主側でできることは依頼主側でも協力するようにしましょう。
カーポート(車庫)の解体・撤去にかかる費用相場
ここからは、カーポート(車庫)の解体や撤去にかかる費用相場について確認していきます。カーポートや車庫の解体は基本的に解体業者に依頼して行うことになります。その際にどれくらいの費用がかかるのかという点も気になる部分です。
また、この段落ではカーポートと車庫の違いについても確認していきます。それぞれの解体にかかる費用相場を取り上げていきますので、理解を深めておきましょう。
車庫とカーポートの違い
まずは、車庫とカーポートの違いについて確認していきます。車庫とカーポートは同じような役割を持っていますが、厳密な考え方としては異なる部分もあります。
車庫に関しては、基本的にシャッターがついたものが多く、壁や屋根もついた中で駐車スペースとしての役割を果たしていると言えます。風雨などの自然災害から車を守るという意味でも十分な役割を果たしてくれるのが車庫であり、防犯性能も高いところに利点があります。
また、車庫は駐車スペースとしてのみならず、物置や倉庫として活用することもできます。屋根や壁、シャッターなどを含めて頑丈になっていることが強みであり、物置や倉庫としても違和感なく使うことができるのです。車庫の場合は全体的な骨格がしっかりとしている分、建造費が高くなりがちなところがデメリットです。
一方で、カーポートについては車庫と違って簡素な作りになっていることが多いです。シャッターがないケースも多く、柱と屋根だけの簡易的な駐車スペースとして理解できるのがカーポートの存在です。
そのため、風雨といった自然からの脅威に車を守るという点では十分ではありません。また、防犯性能に関しては車庫よりも劣ります。簡素な作りであることから、工期も短く建造費もそれほど高くないことがメリットです。
このような形で、車庫とカーポートには一定の違いがあることを理解しておきたいところです。
カーポートの解体にかかる費用相場
それでは、カーポートの解体にかかる費用相場について確認していきます。車庫の解体費用においても言えることですが、構造や立地条件、どういった作業が必要なのかによって費用は変わってくるので、正確な部分については解体業者からの見積もり提示を受けた中で判断することが重要です。
その中で、カーポートの解体にかかる費用相場として、駐車できる台数に応じた違いについてご紹介します。
駐車台数 | 解体費用相場 |
---|---|
1台用 | 2万円~3万円 |
2台用 | 3万円~5万円 |
3台用 | 7万円前後 |
上記のような形で、カーポートに関しては駐車できる台数を目安に解体費用の相場を検討することができます。また、基礎部分の撤去に関しては、1箇所あたり7,000円から8,000円前後が目安となっています。基本的に、駐車台数に応じた費用と基礎撤去費用を合わせた金額が解体費用として請求されることが多くなります。
解体工事を終えた後の処分費用について、アルミのカーポートを利用している場合は金属スクラップとして無料で処分してもらえることもあります。この辺は事前に解体業者と交渉しておくことがポイントです。
車庫の解体にかかる費用相場
続いては、車庫の解体にかかる費用相場について確認していきます。車庫はカーポートと比較して頑丈な作りになっていることが多く、その分解体費用もカーポートより高くなることが多いです。
車庫の解体費用については、構造別の相場をご紹介していきます。
車庫の構造 | 解体費用相場 |
---|---|
鉄骨車庫 | 4万円~5万円/坪 |
木造車庫 | 5万円~6万円/坪 |
コンクリート車庫(ガレージなど) | 7万円~8万円/坪 |
構造によって解体費用相場に違いが出てきます。工事に際して複雑な工程が必要だったり、特殊な解体が必要になったりすると、その分解体費用も高騰していきます。
また、北海道や東北地方、北陸地方といった豪雪地帯では、さらに解体費用が高騰する可能性があります。豪雪地帯では雪に強いと言われるカスケードガレージを設置していることも多く、カスケードガレージの解体はさらに多くの費用がかかるのが一般的です。
カスケードガレージの解体費用の目安としては以下の通りです。
カスケードガレージ | 解体費用相場 |
---|---|
1台分 | 20万円~30万円 |
2台分 | 25万円~35万円 |
車庫の場合は構造や立地条件によって、大幅に解体費用が変わっていきます。いずれにしても、費用相場を認識した中で解体業者との交渉を進めていくことがポイントです。
アスベストが使用されている場合
カーポートや車庫の解体や撤去にかかる費用相場について確認してきましたが、その他の条件によって解体費用に違いが出てくることもあります。その1つが、カーポートや車庫にアスベストが使用されている場合です。
現在は原則として使用が禁止されているアスベストですが、過去に建てられたカーポートや車庫の場合はアスベストが使用されているケースもあります。アスベストは人々に大きな健康被害をもたらすとも言われており、とても危険な鉱物として認識されています。
建物や家屋に使われている場合もそうですが、カーポートや車庫にアスベストが使用されている場合も、特殊な方法や技術を使って解体工事が進められることになります。その分、解体費用も高くなりがちです。アスベストが使用されている場合は、その分の費用がかさむことも認識した上で解体工事を依頼することが求められます。
廃棄物の処理や買取
カーポートや車庫の解体費用という点では、廃棄物の処理や買取についても確認しておくべきことがあります。いわゆる産業廃棄物に関しては、各自治体や行政によってその処分方法が定められています。その処分方法に則って廃棄物を処理することになりますが、廃棄物の量が多ければ多いほど、費用も高くなっていきます。
これは、解体工事にかかる費用とは別で取られるケースもあるので注意が必要です。少しでも廃棄物処理にかかる費用を抑えるために、車庫やカーポートに残っている荷物や不用品は自分で処分しておくことがおすすめです。
また、カーポートや車庫の素材によっては処分費用が不要になるケースもあるので覚えておきたいところです。例えば、スチール製の素材を利用している場合は、解体業者が「鉄くず」として買い取ってくれるケースがあります。
他にも、鉄骨製やアルミ製のカーポートの場合は「再生資源」として解体業者が買取に応じてくれることがあります。いずれにしても、まずは解体業者と相談をして買取に応じてくれるかどうか確認することが重要です。業者によって対応が異なるので、事前にコミュニケーションを取っておくのが良いでしょう。
補助金制度の活用
カーポートや車庫の解体に際して、自治体や行政によっては解体補助金制度を導入しているケースがあります。これは自治体によって対応が異なるので、まずはご自身が住んでいる地域を管轄している自治体に確認する必要があります。
補助金制度を実施していないケースもありますが、場合によっては補助金の活用ができることもあります。一度問い合わせをしてから、解体工事に向けた準備を進めることが賢明です。
カーポート(車庫)の解体は自分でできる?
カーポートや車庫の解体や撤去については、基本的に業者に任せて行うことになります。その中で、自分でも解体できるのではないかという考え方があることも事実です。
実際にDIYで自分で解体工事を進めることはできるのか、自分で解体する場合のメリットやデメリットなども取り上げていきます。日曜大工やDIYなどの経験がある方は、自分で解体することも選択肢に入れた中で撤去を進めていくことがおすすめです。
DIYは可能
カーポートや車庫の解体に関して、自分で行うことができるのかという問いについては可能だと言うことができます。特に日曜大工やDIYといった経験がある方であれば、自分でも解体を行いやすいタイプの構造物です。
ドライバーやスパナといった工具を使えば、時間をかけて解体工事を進めることができます。ただし、柱が多いケースやコンクリート造、ブロック造、シャッターがあるといったケースでは重機を使わないと解体が難しいケースも出てきます。
あくまでも簡易的なもので作られている場合にDIYで対応できると認識しておくのが無難です。特に解体した後に再利用を検討している場合は、最初から解体業者に依頼するのが賢明です。建物や家屋ほどではないものの、高所での作業もあり、自分で解体する場合はある程度の危険性があることも認識しておく必要があります。
自分で解体する場合のメリット
DIYも可能なカーポートや車庫の解体ですが、自分で解体する場合のメリットについて確認していきます。自分で解体する場合のメリットとしては、以下の2点を挙げることができます。
- 自分の好きなタイミングで解体できる
- 解体費用がかからない
まず、自分の好きなタイミングで解体できることが大きなメリットとして挙げられます。業者に依頼する場合は、事前の調査や見積もり提示、実際の工事から後片付けにいたるまで、業者とのスケジュール調整の中で工事を進めていくことになります。
仕事やプライベートの都合などでなかなか上手くスケジュール調整ができないと、工事がどんどん先延ばしになってしまうこともあります。その点において、自分で解体を進めることができれば、好きなタイミングで工事を行えることは大きなメリットです。
また、解体費用がかからないこともメリットとして挙げられます。すでに解体に必要な工具を持っていれば、無料で解体を行うことができます。重機などの利用は難しいですが、簡易的なカーポートであれば、手作業でも十分に解体を行うことができます。
自分で解体する場合のデメリット
続いては、自分で解体する場合のデメリットについて確認していきます。DIYによる解体はメリットもある一方で、デメリットもあります。そうした点にも留意しつつ、自分で解体するかどうかを検討することが大切です。主なデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 工事中にケガをする危険性がある
- 基礎部分の補修ができない
- 廃棄物の処理を自分で行う必要がある
まずデメリットとして挙げられるのが、工事中にケガをする危険性があることです。自分で解体できるとは言え、解体工事のプロでもなければ専門的なスキルを習得しているわけでもありません。その中で解体や撤去を進めていく場合は、一定のリスクもつきまとうことを理解した上で行う必要があります。
基礎部分の補修や撤去に関してもかなりの重さがあるので、1人で行うには難しい部分が出てきます。重機やその他の専用の機械を使わないと、補修が難しくなる部分もあります。解体や撤去後の二次利用につなげるという意味ではデメリットとなります。
また、廃棄物の処理を自分で行うことになることもデメリットです。業者に依頼すれば、廃棄物の処理や買取に応じてくれるケースもありますが、自分で行う場合は処分まで含めて自分でする必要があります。廃棄物を処分場に運ぶ際に軽トラックをレンタルする必要性が出てくることもあります。
そうなると思った以上にお金がかかったり、処分場まで行く手間が面倒だったりと、デメリットを感じる部分が多くなります。
業者に依頼した場合のメリット
続いては、解体業者にカーポートや車庫の解体を依頼した場合のメリットについて確認していきます。
自分で行うこともできるカーポートや車庫の解体ですが、特に理由がなければ業者に依頼するのがおすすめです。そのメリットについては、以下の3点が挙げられます。
- 短期間で安全に解体してもらえる
- 廃棄物を処理してもらえる
- 基礎を撤去してもらえる
業者に依頼した場合の最大のメリットとしては、短期間で安全に解体してもらえることが挙げられます。解体業者であれば専門的な知識や技術を持って作業に当たってくれるので、自分で何かを行う必要はありません。事前調査や見積もりなどを受けつつ、解体スケジュールを決めさえすれば、後は業者に任せておけば確実に解体工事を進めてもらうことができます。
また、廃棄物の処理や基礎の撤去といった部分についても、業者に依頼することのメリットとして認識することができます。自分で解体する場合は、自分で処理する必要がある廃棄物も、業者に依頼すれば業者が対応してくれます。基礎の撤去に関しても、重機を使って確実に取り除いてくれます。
業者に依頼した場合のデメリット
一方で、業者に解体を依頼した場合のデメリットについても確認していきます。業者に依頼した場合のデメリットとしては、「解体費用がかかる」ことが挙げられます。
もちろん、解体を業者へ依頼した場合は無料で行ってもらうというわけにはいかず、立地条件や構造物の種類、使用する重機や技術によって相応の費用がかかることになります。
それでも安全性や確実性などを重視するのであれば、そこまで大きなデメリットとは言えません。自分で解体することも踏まえた中で、業者に依頼することを検討するのが有効です。
カーポート(車庫)の解体業者選びのポイント
ここからは、カーポート(車庫)の解体業者選びのポイントについて確認していきます。自分で行うこともできるカーポートや車庫の解体ですが、基本的には業者に依頼して解体してもらうのが賢明です。
その中で、どういった業者に工事を依頼すれば良いのか、そのポイントについて理解を深めておくことも重要です。それぞれの視点を大切にした中で、最適な業者選びを進めていきましょう。
見積もり金額と書面の確認
カーポート(車庫)の解体業者選びのポイントとして、まずは見積もり金額と書面の確認を挙げることができます。解体業者の選定に際しては、複数業者からの見積もり提示を受けることが大切です。1社だけの提示だと、その金額が高いのか安いのか判断しにくくなってしまいます。また、作業工程が正しいものなのかどうかを判断する上でも、少なくとも2社以上からの見積もり提示を受けることが求められます。
その中で、工事内容や金額について書面で提示してくれるかどうかも重視しておきたいポイントです。口頭での提示の場合、工事が始まってから追加費用を取られるリスクも否定することはできません。依頼者が工事に関する専門的な知識を持っていないことを逆手にとって、追加費用がかかると迫ってくるケースもあるのです。
そうしたリスクに対処するために、口頭での提示ではなく、書面できちんと工事内容や金額について提示してくれる業者に依頼することが賢明です。どういった場合に追加費用がかかるのかなども、文書として提示してくれる業者であれば安心して工事を依頼することができます。
必要な許可や保険があるか
カーポートや車庫の解体業者選びのポイントとして、必要な許可や保険があるかという点も大切にしておきたいポイントです。解体工事や産業廃棄物の処理、運搬に関しては特別な許可を得ている業者しか行うことができません。
そうした許可を受けている業者であれば、最初に許可証を提示してくれますし、依頼者が許可証を見せて欲しいといえば、難なく提示してくれるはずです。しかし、何らかの理由をつけて許可証の提示を拒む場合は、正規の解体業者ではない可能性もあります。
違法業者に工事を発注してしまうと、解体費用が高騰する危険性もある他、法律に違反していることで依頼主側にも罰則が加えられるリスクが出てきてしまいます。まずは、事前に許可があるのかどうか確認しておくことが重要です。
また、保険に関しても事前に確認しておきましょう。解体工事の際は騒音やホコリの飛散、振動など、少なからず近隣住民の方々へご迷惑をお掛けすることになります。万一のトラブルが生じた場合に、保険を取り扱っている業者に依頼した方が、自身の身を守ることにつながります。
クレーム対応も含めてどういった対応をしてくれるのか具体的な説明を聞いた上で、業者選びを進めることがポイントです。
事前の立ち会いをしてくれるか
さらに意識しておきたいポイントとして、事前の立ち会いをしてくれるかという点も挙げることができます。解体業者によっては、電話やメールだけで契約を済ませようとすることもあります。カーポートや車庫の解体に関しては、原則として事前に大きさや構造、立地条件などを確認した上で、見積もり提示や作業手順の提示を行う必要があります。
そうでないと、工事が始まってから高額な追加料金を取られるといった事態になりかねません。事前の立ち会いをしてくれて、見積もりや作業工程について書面で提示してくれる業者に依頼するのがベストです。
工事が開始される前から信頼できる業者なのかどうかを判断した上で、依頼するようにしましょう。
まとめ
カーポート(車庫)の解体に焦点を当てて、その流れや費用相場、自分で解体することができるのかなどについて、具体的にご紹介してきました。カーポートや車庫の解体については、タイミングも意識した中で作業を進めていくことが重要です。
自分で行うこともできる解体作業ですが、業者に依頼した場合との比較、メリットやデメリットも視野に入れた中で最終的な結論を下すことが求められます。安易に自分で解体すると二次利用ができないケースもあるので注意が必要です。
業者選びの際も一定のポイントを踏まえた中で、解体を依頼することが重要です。依頼主側としてできることを行った中で、確実にカーポートや車庫の解体工事を進めていきましょう。