家を売るときの引越し費用はいくら?相場と引き渡しまでの段取り

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引越

家を住みながら売る場合、売買契約を結んでから引き渡しまでのあいだに、引っ越しを済ませなければなりません。その期間は1〜2か月ほどと意外に短く、新居探しや荷造り、各種の手続きを同時に進めることになります。売却価格や税金のことは気にしていても、意外と見落としがちなのが引っ越しの費用とタイミングではないでしょうか。

引っ越しの費用は、荷物の量、移動する距離、引っ越しの時期の3つで大きく変わります。同じ家族の引っ越しでも、春の繁忙期と閑散期では費用に大きな差が出ることも。さらに、家を売るときの引っ越しは、買主への引き渡しの日に合わせる必要があり、新居の準備が間に合わなければ仮住まいの費用もかかってきます。

この記事では、家を売るときの引っ越し費用の目安と、費用を左右するポイント、売却と引っ越しのスケジュールの組み方、仮住まいが必要になる場合、費用を抑えるコツまでをわかりやすく解説します。

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不動産売却や購入における資金計画

家を売ったり買ったりするときは、不動産会社に資金計画を作ってもらうのが一般的です。まずは、資金計画にどのような項目が入るのかを確認しておきましょう。

不動産売却時の資金計画

家を売るときのお金の動き
受け取るお金 支払うお金
売却代金(手付金・残代金) 仲介手数料
固定資産税・管理費などの精算金 印紙税(売買契約書)
火災保険の解約返戻金(長期契約の場合) 抵当権抹消の登記費用・住宅ローンの一括返済
住宅ローンの保証料の返戻金(一括払いの場合) 引っ越し費用・ハウスクリーニング・不用品の処分
譲渡所得税・住民税(利益が出た場合、翌年)

このうち、引っ越しの費用は、不動産会社が作る資金計画に入っていないことも少なくありません。売却のときに手元に残るお金を考えるなら、引っ越しの費用も見込んでおくことが大切です。住宅ローンが残っている場合は、抵当権を抹消する登記の費用もかかります。

不動産購入時の資金計画

住み替えで新しい家を買う場合は、物件の代金のほかに、仲介手数料、所有権移転などの登記費用、住宅ローンの手数料や保証料、火災保険料、不動産取得税などの諸費用がかかります。さらに、家具や家電を新しくそろえる場合は、その費用も必要です。

住宅ローンは物件の代金や一部の諸費用には使えても、家具や家電の費用まで借りられることは多くありません。引っ越しや家具の費用は、手元の資金で用意する前提で考えておきましょう。

引越し費用も資金計画に入れて置こう

いざ引っ越しをする段階になって、お金が足りないことに気づくと大変です。とくに住み替えでは、新居の購入の諸費用と旧居の売却の費用、引っ越しの費用が短い期間に重なります。資金計画を作ってもらうときは、引っ越しの費用もあらかじめ見積もっておき、その金額を担当者に伝えて、資金計画に入れてもらいましょう。

住み替えの場合は、旧居の売却代金が入る前に、新居の頭金や引っ越しの費用を払う必要が出てくることもあります。手元の資金が足りない場合は、つなぎ融資を利用する方法もありますが、利息や手数料がかかるため、まずは売却と購入の時期を合わせられないか検討しましょう。お金が入る時期と出ていく時期を、時系列で整理しておくと安心です。

不動産売却後の引越し費用はどのくらいかかるの?

費用を左右する3つの要素を、順に見ていきましょう。正確な金額は、複数の引っ越し業者に見積もりを依頼して確認しましょう(見積もりは無料が一般的です)。

荷物の量

荷物の量は、家族の人数や子どもの年齢、家具や家電の大きさによって変わります。荷物が多いほど、大きなトラックと多くの作業員が必要になり、費用が上がります。長年住んだ家ほど荷物は多くなりがちです。とくに、物置や押し入れの奥、天袋などに、何年も使っていない物がしまい込まれていることも少なくありません。引っ越しの前に不要な物を処分しておくことが、費用を抑えるいちばんの近道です。

移動する距離

同じ市区町村の中や、車で1時間程度の距離であれば、費用は比較的抑えられます。近距離なら、小さな荷物を自分の車で少しずつ運ぶことで、業者に頼む荷物を減らす方法も有効です。一方、高速道路を使って数時間かかるような遠距離の引っ越しでは、近距離の場合とくらべて費用が大きく上がることがあります。遠距離の場合は、とくに荷物をできるだけ減らす工夫が大切です。

引越しの時期

引っ越しの費用は、時期によって大きく変わります。新生活の始まる春や転勤の多い秋など、需要が集中する時期ほど、料金は上がりやすくなります。

時期 費用の傾向
3〜4月(新年度の前後) 最も混み合い、費用が高くなりやすい。予約も取りにくい
9〜10月(転勤の時期) やや混み合うことがある
月末・土日・祝日 平日や月の半ばより高くなりやすい
そのほかの平日 比較的安く、予約も取りやすい

同じ荷物の量と距離でも、繁忙期と閑散期では費用に大きな差が出るのが一般的です。引き渡しの時期を選べるなら、繁忙期を避けるだけで、費用を抑えられる可能性があります。

引越し費用のシミュレーション

夫婦と小学生の子ども2人の4人家族の場合の、引っ越し費用の目安を見てみましょう。

4人家族の引っ越し費用の目安
距離 閑散期 繁忙期
同じ県内など近距離 5万〜10万円程度 15万〜20万円程度になることも
300km程度の遠距離 20万〜30万円程度 40万〜50万円程度になることも

※目安です。荷物の量や業者、サービスの内容によって大きく変わります。

梱包を業者に任せるか、自分でするか、エアコンの取り外しや取り付けを頼むかなどによっても、費用は変わるもの。複数の業者から見積もりを取ってくらべれば、費用を抑えやすくなるでしょう。

マンションと一戸建ての引越し費用の違い

高層階のマンションは、運ぶ手間がかかるぶん費用が高くなると思われがちですが、実際には引っ越しの見積もりは、主に荷物の量に合わせたトラックの大きさ、距離、作業員の数で決まります。マンションか一戸建てかで、見積もりに大きな差が出ることはあまりありません。

ただし、エレベーターがない、トラックを建物の近くに止められない、といった事情があると、作業の時間が延びて費用が上がることがあります。見積もりのときに、建物の状況や、トラックを止められる場所を伝えておきましょう。マンションでは、引っ越しの作業に管理組合への届け出や、共用部分の養生が必要なこともあるので、事前に管理会社に確認しておきましょう。

引っ越しにかかる費用の全体像

引っ越し業者に払う費用のほかにも、次のような費用がかかることがあります。

費用 内容
不用品の処分費 粗大ごみ、家電リサイクル、不用品回収業者など
ハウスクリーニング 引き渡し前の掃除をプロに頼む場合
エアコンの取り外し・取り付け 新居に持っていく場合
新居の家具・家電・カーテン 新しくそろえる場合
仮住まいの費用 新居の準備が間に合わない場合の家賃・初期費用
二重の住居費 新居と旧居の費用が重なる期間がある場合

とくに住み替えでは、仮住まいの費用や、二重の住居費が大きな負担になりがちです。売却と購入のスケジュールを合わせることで、こうした費用を抑えられます。

引っ越しの費用と、売却の手取りの関係

家を売るときは、売却価格から仲介手数料や税金などを差し引いた「手取り」で資金計画を立てるのが基本です。引っ越しの費用も、この手取りの中から払うと考えておくと、資金の不足を防げます。

【例】3,000万円で家を売って住み替える場合
項目 金額の例
売却価格 3,000万円
仲介手数料・印紙税・抵当権抹消など -約110万円
住宅ローンの残り -1,800万円
引っ越し・ハウスクリーニング・不用品の処分 -約30万円
新居の頭金などに使えるお金 約1,060万円

※わかりやすくするための計算例です。

引っ越しの費用は、売却価格にくらべれば小さな金額ですが、繁忙期の遠距離の引っ越しや、仮住まいをはさむ場合などは、数十万円単位になることもあります。資金計画には、少し多めに見込んでおくと安心です。

引越しの時期は不動産売却前に計画しておこう

引っ越しの費用は時期によって大きく変わり、繁忙期には予約を取るのも難しくなります。急な転勤などでなければ、繁忙期を避けて引っ越せるよう、売却の段階から計画しておきましょう。

不動産売却には時間がかかる

家を売りに出してから買主が見つかるまでの期間は、物件や価格によって違います。さらに、買主が見つかってからも、売買契約、買主の住宅ローンの審査、決済・引き渡しという手続きがあり、売買契約から引き渡しまでは1〜2か月ほどかかるのが一般的です。

段階 期間の目安 引っ越しの準備
売買契約 ― 引き渡しの日の目安を決め、引っ越し業者の見積もりを取りはじめる
買主の住宅ローンの本審査 契約から2〜4週間程度 不用品の処分、荷造りを進める
引き渡しの日の確定 審査の承認後 引っ越し業者を予約し、電気・ガス・水道などの手続きをする
決済・引き渡し 契約から1〜2か月程度 引っ越しを終え、家を空にして引き渡す

売買契約のときに、買主と相談して、引き渡しの日を繁忙期からずらしてもらえないか交渉してみるのもよいでしょう。

ローンの審査承認から引き渡しの間に引越し手続きをする必要がある

引っ越しの日を確定させるのは、売買契約を結んだときではなく、買主の住宅ローンの本審査の承認が出たあとが安全といえます。審査が通らなければ、住宅ローン特約で契約が白紙に戻ることがあるからです。

ただし、承認が出たあとは、できるだけ早く引き渡しを受けたいと考える買主も多いため、引っ越しの準備は売買契約の段階から少しずつ進めておきましょう。決済は銀行の営業日・営業時間に行うのが一般的なので、引っ越しの日程は、決済の日より前に余裕をもって組んでおくと安心です。

引っ越し業者の選び方と見積もりのポイント

複数の業者から見積もりを取る

引っ越しの費用は、同じ条件でも業者によって大きく違います。少なくとも2〜3社から見積もりを取り、金額とサービスの内容をくらべましょう。インターネットの一括見積もりサービスを使えば、一度の入力で複数の業者に依頼できます。

訪問見積もりを受ける

荷物が多い家族の引っ越しでは、業者に家を見てもらう訪問見積もりを受けると、当日に「思ったより荷物が多い」として追加料金を請求されるリスクを減らせます。物置やベランダ、押し入れの中の荷物も、忘れずに見てもらいましょう。

見積もりで確認しておきたいこと

  • 料金に含まれる作業(梱包・荷ほどき・家具の組み立て・エアコンの工事など)
  • 段ボールなどの資材が無料かどうか
  • 追加料金がかかる条件
  • キャンセル料がかかる時期と金額
  • 荷物が壊れた場合の補償の内容

家の引き渡しの日が変わる可能性もあるため、引っ越しの日を変更した場合の扱いも確認しておくと安心です。

仮住まいが必要になる場合

売り先行で住み替える場合や、新居の完成が引き渡しに間に合わない場合は、仮住まいが必要になります。

仮住まいの選択肢 特徴
マンスリーマンション・ウィークリーマンション 家具・家電付きで、短期間から借りられる。家賃は割高になりやすい
一般の賃貸住宅 家賃は抑えられるが、敷金・礼金や、短期で解約した場合の違約金がかかることがある
親族の家 費用は抑えられるが、期間や生活の負担を相談しておく必要がある

仮住まいをする場合は、家賃に加えて、2回分の引っ越しの費用や、荷物を預けるトランクルームの費用がかかることもあります。仮住まいの期間だけ使わない荷物を引っ越し業者に預かってもらえるサービスもあるので、見積もりのときに相談してみましょう。仮住まいの期間が長くなるほど負担は大きくなるので、新居の引き渡しの時期を確認したうえで、売却の時期を決めましょう。

お金が出入りするタイミング

住み替えの場合、お金が入ってくる時期と出ていく時期がずれることがあります。時系列で整理しておきましょう。

時期 入ってくるお金 出ていくお金
旧居の売買契約 手付金 仲介手数料の半分、印紙税
引っ越しの前後 ― 引っ越し費用、新居の家具・家電、仮住まいの初期費用
旧居の決済・引き渡し 残代金、固定資産税などの精算金 住宅ローンの完済、抵当権抹消の費用、仲介手数料の残り
引き渡しのあと 火災保険の解約返戻金など ―
売った翌年 ― 利益が出た場合の譲渡所得税・住民税

引っ越しの費用は、売却代金を受け取る前に払うことが多いので、手元の資金で用意しておく必要があります。

住みながら売る場合の引っ越しの準備

住みながら家を売る場合は、内覧の対応と引っ越しの準備を並行して進めることになります。内覧のときに部屋を広く見せるためにも、引っ越しの準備は早めに始めておくのがおすすめです。

  • 使っていない物から段ボールに詰める:季節外の衣類や、普段使わない食器などから荷造りを始めると、部屋もすっきりします。
  • 段ボールは一か所にまとめる:内覧のときに部屋が散らかって見えないよう、収納や一部屋にまとめておきます。
  • 処分する物は早めに出す:粗大ごみは、申し込みから回収まで時間がかかることがあります。

住みながら売る場合は、売買契約から引き渡しまでの1〜2か月で引っ越しを終える必要があります。売り出しの段階から少しずつ準備しておけば、慌てずに済むでしょう。

住み替えのパターン別|引っ越しの段取り

売り先行の場合

いまの家を先に売ってから新居を探す場合、新居が決まるまでのあいだは仮住まいが必要になることがあります。その場合、引っ越しは「旧居→仮住まい」「仮住まい→新居」の2回になり、費用も2回分かかる点に注意が必要です。

仮住まいを避けたい場合は、買主と相談して引き渡しの時期を遅らせてもらう、売ったあとも家賃を払って住み続けられるリースバックを利用する、といった方法も考えられます。

買い先行の場合

新居を先に買ってから、いまの家を売る場合は、引っ越しは1回で済むのが利点。ただし、いまの家が売れるまでのあいだ、新居と旧居の両方のローンや維持費がかかることがあります。空き家になった旧居は、内覧の印象をよくするために、掃除や換気をしておきましょう。

転勤の場合

転勤の場合は、引っ越しの時期が会社の都合で決まることが多く、繁忙期と重なりやすいのが難点です。辞令から引っ越しまでの期間が短いこともあるため、家の売却と引っ越しを同時に進めるのは大変です。会社が引っ越しの費用を負担してくれることもあるので、まずは会社の制度を確認しましょう。家の売却が転勤に間に合わない場合は、空き家のまま売る、不動産会社に直接買い取ってもらう、といった方法もあります。空き家のまま売る場合は、鍵を不動産会社に預けて、内覧の案内を任せることもできます。

引っ越しで失敗しやすいケース

繁忙期に引き渡しが決まり、業者の予約が取れなかった

3月末の引き渡しが決まったものの、引っ越し業者の予約が埋まっていて、希望の日に引っ越せなかった。繁忙期に引き渡す可能性がある場合は、売買契約の段階で、早めに業者に相談しておきましょう。

荷物の量を少なく見積もり、当日に追加料金がかかった

電話やインターネットで簡単に見積もりを取ったところ、当日になって荷物が多いとして追加料金を請求された。荷物が多い場合は、訪問見積もりを受けておくのが安心です。

引き渡しの日が延びて、引っ越しのキャンセル料がかかった

買主の住宅ローンの手続きが遅れて引き渡しの日が延び、予約していた引っ越しのキャンセル料がかかってしまった。引っ越しの日は、住宅ローンの本審査の承認が出て、引き渡しの日が確定してから予約するのが安全です。

仮住まいの期間が延びて、費用がかさんだ

新居の完成が遅れて仮住まいの期間が延び、家賃と2回目の引っ越しの費用が予想以上にかかった。新居の完成時期には余裕を見て、仮住まいの契約期間を決めておきましょう。

引っ越しの費用を抑えるコツ

  • 複数の業者から見積もりを取る:同じ条件でも、業者によって費用は大きく違います。
  • 繁忙期を避ける:引き渡しの日を調整できるなら、3〜4月や月末を避けましょう。
  • 平日に引っ越す:土日や祝日より、平日のほうが安いことが多いです。
  • 荷物を減らす:不要な家具や衣類は、引っ越しの前に処分・売却します。
  • 自分でできる作業は自分でする:荷造りや荷ほどきを自分ですれば、作業料を抑えられます。
  • 時間の指定をしない:午後や業者の都合に合わせる「フリー便」は、安くなることがあります。

引き渡しの前にやっておきたいこと

  • 家の中を空にする:押し入れ、物置、ベランダ、庭など、見落としやすい場所も確認します。
  • 掃除をする:引き渡しの前に、家の中を簡単に掃除しておくと、買主に喜ばれます。
  • 残す設備を確認する:付帯設備表で「残す」と約束したエアコンや照明などが、そろっているかを確認します。
  • 鍵をそろえる:合鍵も含めて、すべての鍵を買主に渡せるように準備します。
  • 書類をまとめる:設備の取扱説明書や保証書、管理規約などを、買主に引き継げるように整理します。

引き渡しのあとに荷物が残っていると、撤去の費用を請求されることもあります。引っ越しの前日までに、家族で最終確認をしておきましょう。

相続した実家を売るときの荷物の運び出し

相続した実家を売る場合は、自分の引っ越しとは別に、実家の荷物を運び出す必要があります。遠方の実家の場合は、何度も通うのが難しいこともあるでしょう。

形見として残したいものや、相続の手続きに必要な書類を先に確認し、残りの荷物は不用品の回収業者や遺品整理の業者に任せる方法もあります。荷物が多く片付けが難しい場合は、荷物が残ったままでも買い取ってもらえる買取を利用すると、手間を大きく減らせます。

時期別|引っ越しの準備のチェックリスト

時期の目安 やること
売り出しのころ 不要な物の処分を始める。新居の候補を探す
売買契約のあと 引っ越し業者の見積もりを取る。引き渡しの日の目安を決める
引き渡しの1か月前 引っ越し業者を予約する。子どもの転校の手続きを確認する
引き渡しの2週間前 電気・ガス・水道・インターネットの手続き。郵便の転送の届け出
引き渡しの1週間前 荷造りの仕上げ。粗大ごみや家電リサイクルの処分を済ませる
引っ越しの当日 荷物の搬出、家の中の最終確認、電気・ガスの停止の確認
引き渡しの日 鍵と書類を買主に渡す。決済に立ち会う
引き渡しのあと 住民票の移転、火災保険の解約、翌年の確定申告の準備

家具・家電は持っていくか、買い替えるか

引っ越しを機に、家具や家電を買い替えるかどうかも考えておきましょう。古い冷蔵庫や洗濯機は、運ぶ費用をかけるより、新居で買い替えたほうが合理的なこともあります。新居の間取りや窓の大きさに合わない家具やカーテンも、処分を検討しましょう。

一方で、まだ使える家具や家電は、リサイクルショップやフリマアプリで売れば、処分の費用を抑えられるうえ、引っ越しの費用の足しにもなります。エアコンは、取り外しと取り付けの工事費がかかるため、買主が希望すれば残していくのもひとつの方法です。

高齢の親が家を売って住み替える場合

高齢の親が、子どもの近くや高齢者向けの住まいに移るために家を売るケースも増えています。この場合は、荷物の整理に時間がかかりやすく、体力的な負担も大きくなります。家族で手分けして片付けを進めるか、不用品の回収業者や引っ越し業者の整理サービスを利用するとよいでしょう。

施設に入居する場合は、持っていける荷物の量が限られるため、早めに持っていく物を選んでおくことが大切です。売却の手続きを子どもが代わりに進める場合は、委任状が必要になることもあるので、不動産会社に確認しておきましょう。

引っ越しと一緒に進めたい手続き

手続き タイミング
電気・ガス・水道の解約と開始 引っ越しの1〜2週間前までに連絡。ガスの開栓は立ち会いが必要なことが多い
インターネット・固定電話の移転 工事が必要な場合は早めに申し込む
郵便物の転送 郵便局に転居届を出す
住民票の移転 引っ越しの前後に、決められた期間内に手続きする
火災保険の解約 引き渡しのあとに解約すると、返戻金を受け取れることがある

火災保険は、自分から解約を申し出ないと返戻金を受け取れません。新居の火災保険は、引き渡しの日から補償が始まるように手配しておきましょう。長期契約で保険料を一括で払っている場合は、引き渡しのあとに忘れずに手続きしましょう。

家の売却は、レクソルにご相談ください

レクソルは、東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県で、家・土地・マンションの売却と買取を手がけています。

  • 引き渡しまでのスケジュールを一緒に考えます:引っ越しや住み替えの予定に合わせた売却の進め方をご提案します。
  • 仲介と直接買取の両方に対応:引っ越しの時期が決まっている方には、時期を確実に決められる直接買取もご提案できます。
  • リースバックにも対応:売却後、新居の準備が整うまで住み続けたい方もご相談ください。

査定は無料です。売却と引っ越しのスケジュールについても、お気軽にご相談ください。

家を売るときの引っ越しに関するよくある質問

引っ越しの費用は、売却の税金の計算で差し引けますか?

自分が住んでいた家を売るための引っ越しの費用は、一般的には、売却に直接かかった費用(譲渡費用)とは認められません。ハウスクリーニングや不用品の処分の費用も、売買契約で約束したものでなければ、譲渡費用にならないことが多いので、判断に迷う場合は税務署に確認しましょう。譲渡費用になるのは、仲介手数料や印紙税など、売るために直接必要な費用です。

引き渡しの日までに引っ越しが終わらなかったらどうなりますか?

買主の引っ越しの予定にも影響し、トラブルの原因になります。引き渡しを遅らせることになると、買主から損害の賠償を求められることもあるので、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

荷物を残したまま売ることはできますか?

仲介で一般の買主に売る場合は、引き渡しまでに荷物を撤去するのが原則です。片付けが難しい場合は、荷物が残ったままでも買い取ってもらえる買取を検討しましょう。

引っ越しの費用は、いつ払いますか?

多くの引っ越し業者は、引っ越しの当日か、事前に支払う形をとっています。売却代金を受け取る前に支払うことが多いので、手元の資金で用意しておきましょう。

子どもの学校の転校はどうすればいいですか?

公立の小中学校の場合は、いまの学校で転校に必要な書類を受け取り、新しい住所の市区町村の窓口で手続きをします。学期の区切りに合わせて引っ越したい場合は、引き渡しの時期を調整できないか、売買契約の段階で買主と相談しましょう。

引っ越しのあと、旧居の電気や水道はどうなりますか?

引き渡しの日までに、電気・ガス・水道の利用の停止を連絡しておきます。引き渡しのあとは、買主が自分の名義で利用の手続きをするのが一般的です。

ペットがいる場合、引っ越しで気をつけることは?

ペットの移動は、引っ越し業者では対応できないことも多いので、自分の車で運ぶか、ペットの輸送サービスを利用します。新居がマンションの場合は、管理規約でペットを飼えるかどうかを、事前に確認しておきましょう。

引っ越しのときに出た不用品は、買主に引き取ってもらえますか?

買主が希望しないかぎり、引き取ってもらうことはできません。不用品は、引き渡しまでに自分で処分するのが原則です。エアコンや照明など、買主が残してほしいと希望するものは、付帯設備表に記載して引き渡しましょう。

引っ越しの見積もりは、いつ取ればいいですか?

売買契約を結んで、引き渡しの時期の目安が決まった段階で見積もりを取りはじめましょう。繁忙期は予約が埋まりやすいので、早めの手配が安心です。

まとめ|不動産売却後の引越し資金は事前に準備を

  • 引っ越しの費用は、荷物の量・距離・時期で大きく変わる
  • 繁忙期は費用が高くなりやすく、予約も取りにくい
  • 売買契約から引き渡しまでは1〜2か月程度。買主のローン承認後に引っ越しの日を確定させる
  • 住み替えでは、仮住まいや二重の住居費も見込んでおく
  • 複数の見積もり、繁忙期を避ける、荷物を減らすことで費用を抑えられる
  • 資金計画には、引っ越しの費用も入れておく

家を売るときの引っ越しは、売却のスケジュールと切り離して考えることができません。売却を決めた段階から、引っ越しの時期と費用を見込んでおけば、慌てずに引き渡しの日を迎えられます。不動産会社に、引き渡しまでのスケジュールを早めに相談しておきましょう。

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