土地総合情報システムの使い方とは?土地の取引価格が一目瞭然!

土地総合システム

土地総合情報システムとは

土地総合情報システムとは、国土交通省が運営する不動産の取引情報サイトです。土地総合情報システムでは、農地や林地などの特殊な土地の相場情報をはじめ、住宅街の土地単価や戸建てやマンションの総額などの不動産の相場情報を入手することができます。土地総合情報システムで調査できることは、以下のとおりです。

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土地単価の相場

土地単価とは

1平方メートルあたりの土地の価格のことです。土地単価は、土地の立地や利便性、周辺環境や法規制などによって大きく変わります。土地総合情報システムでは、全国の公示地価や路線価などの公的な土地単価を確認することができます。

公示地価とは

毎年3月31日時点で国が公表する標準的な土地の価格で、路線価とは、毎年7月1日時点で国税庁が公表する納税目的の土地の価格です。これらの土地単価を参考にすることで、自分が売りたい・買いたい土地の相場感を把握することができます。

農地や林地の相場

農地や林地とは、農業や林業に利用される土地のことです。農地や林地は、一般的な住宅用途の土地とは異なる特徴や制約があります。例えば、農地は農業経営基盤強化促進法に基づいて農業委員会の許可が必要であり、林地は森林法に基づいて森林整備計画に沿って管理される必要があります。これらの特殊な土地の相場情報は、一般的な不動産サイトでは入手しにくいものです。
しかし、土地総合情報システムでは、全国の農用・林用・牧草用・養蚕用・養蜂用・水田用・畑用・果樹園用・茶園用・花園用などの特殊な土地の取引価格を確認することができます。これらの取引価格を参考にすることで、自分が売りたい・買いたい特殊な土地の相場感を把握することができます。

戸建てやマンションの総額

戸建てやマンションとは、住宅用途に利用される建物付きの不動産のことです。戸建てやマンションの総額とは、建物と土地を合わせた不動産全体の価格のことです。戸建てやマンションの総額は、建物や土地それぞれの単価だけでなく、建物や土地それぞれの面積や構造・設備・築年数などによっても大きく変わります。土地総合情報システムでは、全国の戸建てやマンション(分譲マンション・中古マンション・新築マンション・建売住宅・中古住宅・注文住宅など)の取引価格を確認することができます。これらの取引価格を参考にすることで、自分が売りたい・買いたい戸建てやマンションの相場感を把握することができます。

土地総合情報システムの注意点

土地総合情報システムは、不動産の取引情報を提供する便利なサイトですが、以下のような注意点もあります。

住宅街の土地単価把握に利用する

土地総合情報システムでは、公示地価や路線価などの公的な土地単価を確認することができますが、これらの土地単価は、一般的な住宅街の土地単価を把握するのに適しています。

しかし、公示地価や路線価は、特定の日時点で特定の場所における標準的な土地単価であり、個別の物件における実際の取引価格とは異なる場合があります。特に、立地や利便性、周辺環境や法規制などによって大きく変動する土地単価については、公示地価や路線価だけで判断するのは不適切です。

例えば、駅近や海沿いなどの人気エリアや、景観や日当たりなどの条件が良い物件は、公示地価や路線価よりも高く売れる可能性があります。逆に、騒音や臭気などの問題がある物件は、公示地価や路線価よりも安く売れる可能性があります。このように、公示地価や路線価は、住宅街の土地単価を把握するのに利用することができますが、個別の物件における実際の取引価格を知るためには、不動産会社に査定を依頼したり、同じエリアや条件の物件の取引価格を比較したりすることが必要です。

個別のマンションや戸建ての相場を調べるのは不向き

土地総合情報システムでは、戸建てやマンション(分譲マンション・中古マンション・新築マンション・建売住宅・中古住宅・注文住宅など)の取引価格を確認することができますが、これらの取引価格は、個別のマンションや戸建ての相場を調べるのに不向きです。なぜなら、土地総合情報システムで提供される取引価格は、以下のような問題点があるからです。

  • 取引情報が遅れて掲載される
  • 取引情報が少なくて参考にならない
  • 取引情報が詳細でなくて比較しにくい

取引情報が遅れて掲載されるという問題点

土地総合情報システムでは、不動産会社から提供された取引情報を国土交通省が集計・分析・公表するまでに、約3ヶ月~6ヶ月程度の時間がかかります。そのため、土地総合情報システムで確認できる取引価格は、実際の取引時点から遅れていることになります。
不動産市場は、季節や年度などによって変動するため、遅れて掲載された取引価格は、現在の相場とは異なる可能性があります。例えば、新型コロナウイルスの影響で不動産市場が大きく変化した2020年~2021年においては、土地総合情報システムで確認できる取引価格は、現在の相場とは大きく乖離している可能性があります。

取引情報が少なくて参考にならないという問題点

土地総合情報システムでは、不動産会社から提供された取引情報を公表する際に、個人情報の保護や統計的な信頼性の確保のために、以下のような制限があります。

  • 取引件数が5件未満の地域や物件種別は、公表しない
  • 取引価格が高すぎる・安すぎる・特殊な物件は、除外する
  • 取引価格の上限・下限・中央値・平均値・標準偏差などの統計値だけを公表する

これらの制限によって、土地総合情報システムで確認できる取引情報は、実際の取引件数や価格帯よりも少なくなったり、偏ったりする可能性があります。特に、人気エリアや新築物件などの取引件数が多い物件や、個性的な立地や設備などの取引価格が特殊な物件は、土地総合情報システムで確認できる取引情報が少なくて参考にならない可能性があります。
最後に、取引情報が詳細でなくて比較しにくいという問題点です。土地総合情報システムでは、不動産会社から提供された取引情報を公表する際に、以下のような項目しか掲載しないことになっています。

  • 取引時期
  • 取引価格
  • 所在地
  • 駅からの距離
  • 土地面積
  • 建物面積
  • 建物構造
  • 建物用途
  • 建築年月

これらの項目だけでは、個別のマンションや戸建ての相場を調べるのに十分ではありません。例えば、同じエリアや条件の物件でも、間取りや設備や築年数や管理状況などによっても価格が変わります。しかし、土地総合情報システムでは、これらの項目を確認することができません。また、同じ物件でも、売主や買主の事情や交渉力などによっても価格が変わります。しかし、土地総合情報システムでは、これらの背景を知ることができません。このように、土地総合情報システムで確認できる取引情報は、個別のマンションや戸建ての相場を調べるのに詳細でなくて比較しにくいのです。

このように、土地総合情報システムは、個別のマンションや戸建ての相場を調べるのに不向きです。個別のマンションや戸建ての相場を知るためには、不動産会社に査定を依頼したり、同じエリアや条件の物件の取引価格を比較したりすることが必要です。

あくまで参考情報として活用する

土地総合情報システムは、不動産の取引情報を提供する便利なサイトですが、あくまで参考情報として活用することが重要です。土地総合情報システムで提供される取引情報は、過去の事実に基づいたものであり、現在や将来の相場を保証するものではありません。また、土地総合情報システムで提供される取引情報は、不動産会社から提供されたものであり、国土交通省がその正確性や信頼性を保証するものではありません。
したがって、土地総合情報システムで提供される取引情報には、誤りや偏りや遅れなどが含まれる可能性があります。このように、土地総合情報システムで提供される取引情報は、あくまで参考情報として活用することが必要です。自分が売りたい・買いたい不動産の価格を決める際には、不動産会社や専門家に相談することもおすすめです。

土地総合情報システムから不動産を購入した際にはアンケートに協力しよう

土地総合情報システムから不動産を購入した際には、アンケートに協力しましょう。アンケートとは、国土交通省が行っている不動産取引価格等調査のことです。不動産取引価格等調査とは、全国の不動産取引価格や取引条件などを把握するために行われる調査で、その結果が土地総合情報システムで公表されています。アンケートに協力することで、以下のようなメリットがあります。

  • 不動産市場の透明性や公正性を高めることができる
  • 不動産市場の分析や予測に役立つデータを提供することができる
  • 自分が購入した不動産の価格や条件を他人と比較することができる

アンケートに協力する方法は、以下のとおりです。

  1. 不動産会社からアンケート用紙を受け取る
  2. アンケート用紙に必要事項を記入する
  3. アンケート用紙を返送するか、インターネットで回答する

アンケートに協力することは、任意ですが、できるだけ協力してください。アンケートに協力することで、不動産市場の発展に貢献することができます。

まとめ|土地総合情報システムは土地の相場がわかる

土地総合情報システムとは、国土交通省が運営する不動産の取引情報サイトです。土地総合情報システムでは、農地や林地などの特殊な土地の相場情報をはじめ、住宅街の土地単価や戸建てやマンションの総額などの不動産の相場情報を入手することができます。しかし、土地総合情報システムには、以下のような注意点もあります。

住宅街の土地単価把握に利用する

個別のマンションや戸建ての相場を調べるのは不向き

あくまで参考情報として活用する 土地総合情報システムは、不動産の取引情報を提供する便利なサイトですが、あくまで参考情報として活用することが重要です。自分が売りたい・買いたい不動産の価格を決める際には、不動産会社や専門家に相談することもおすすめです。また、土地総合情報システムから不動産を購入した際には、アンケートに協力しましょう。アンケートに協力することで、不動産市場の透明性や公正性を高めることができます。土地総合情報システムは、土地の相場がわかるサイトです。ぜひ、活用してみてください。

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