更地とは?整地との違いは?定義や不動産で土地売却をする際の注意点を解説!
土地を売却する際には、上に建物が建っているか・整地されているだけか・更地になっているかで地価が変わってきます。
また、上モノを解体業者に依頼して壊すのであれば注意すべき点があります。
今回はそんな売却予定の土地を高値で売れるようにする知恵をまとめさせていただきました。これから土地を売却予定の方はぜひご覧ください。
整地とはどういう状態を指すの?更地との違いとは?
まずは整地と更地の違いを見ていきましょう。
整地とは
整地とは、土地の上にあった建物を解体した後にコンクリートやこぶし大の石・木くず・ガラスなどを手や重機ですくい綺麗にし、その後に重機で踏み固める「転圧作業」を行った土地のことを言います。
これに加えてトンボを掛けたりほうきで清掃をすることもありますが、これは業者によって様々です。特に見積もりに整地に関して記載がある場合とない場合がありますので、見積もりの段階でしっかりと確認しておきましょう。
更地とは
「更地」とは、建物や建築物等の定着物がないまっさらな宅地を指しています。よって、整地されているかどうかは定義されていません。また、市街地区にある「耕作されていない農地」や「樹木のない山林」は、いくら表面が土だったとしても宅地ではないので、それは更地とは呼びません。
よって、土地売却をあなたが検討されているのであれば「整地」した状態で販売したほうが、単に更地で売るよりも高く売れる可能性があります。
では、どのようにすればより高値で売れるのでしょうか。次は土地売却を行う際の注意点を見ていきましょう。
土地売却を行う際の注意点とは?
整地をする際は、単に上モノを解体して転圧作業だけをすればいいのか、売却用に綺麗にしておくのかなど、使用用途に応じてどこまで行うかを決めます。
今回のように土地売却を行うのであれば、冒頭にも書いたとおり地価にも影響しますし、綺麗にしておくことが望まれます。
よって、整地の際には真砂土(山砂)などの化粧砂を敷くようにしましょう。この真砂土というのは、花崗岩が風化した砂です。これを敷くことによって、整地しただけの土地よりも見栄えを良くすることが出来ます。
なおこの真砂土ですが、地域によってはよく採れるからという理由でサービスで引いてくれる業者もいます。しかし、基本的には解体工事の3%から5%ほどの追加経費がかかることが一般的です。
この部分は解体業者によってまちまちですので見積もりを取る際に確認し、後から揉めることのないようにしましょう。
では最後に、解体業者を選定する際に注意すべき点を2点見ていきましょう。
解体業者に依頼する際の注意点とは?
土地売却を行う上で、解体業者に依頼する際に注意すべき点は下記の2点です。
整地内容をはっきりさせておきましょう
最初にも述べたように、整地をどこまで行うかは業者によって様々です。この部分に関しては見積もりに記載がない場合のほうが多いです。
こぶし大の石を取り除くのか・トンボを掛けてくれるのかなども分かりませんし、解体工事前に説明を行ってくれる業者も少ないです。解体工事後に現地に来てみて「こんなはずじゃなかった・・・」と思っても後の祭りです。
ですので、今回のように解体後の使用用途が決まっているのであれば事前に希望を伝えるようにしましょう。そうすれば、どこまでは解体工事の費用に入っていて、どこからは追加費用がかかるのかを確認することが出来ます。
このように、事前にしっかりと合意を取った上で工事を行ってもらうようにしましょう。
信頼できる解体業者に依頼しましょう
解体工事を行ってくれる会社はインターネットで探せばたくさん出てくることでしょう。
しかし解体工事業者とひとくちで言っても様々なところがあります。しっかりと熟練の腕を持つ職人さんがいる所・解体初心者の外国人がたくさんいる所・安い下請けに依頼しているだけの所などです。
もし運が悪く技術がない解体業者に当たってしまった場合は、工事によって発生した「建材ゴミ」がキレイになっていないというケースも考えられます。なお、土地売却を考えているのであれば「表面だけきれいになっている」だけでは不十分で、「土の中に少しも建材ゴミが残っていない」状態になっていないといけません。
なぜならば、建材ゴミが土の中に残っていると、月日が経つにつれて地中に残った建材ゴミが腐敗し、土の中に空洞が生まれてしまいます。この空洞が上の建物の重みで潰れ、地盤が沈下する土地となってしまうからです。
さらにいうと、安いからという理由だけで決めてしまうと「廃棄物撤去費用削減のため」という理由のために、発生した建材ゴミを地中に埋めるというような業者に当たってしまう可能性があります。
もしこれが発覚したら、土地の価値は下落してしまいますし、その地中に埋められたゴミを自身の費用で撤去しないといけなくなります。なお、この場合に支払う費用は相場の2倍以上の値段が一般的といわれています。
以上のように、単に値段だけで業者を決めてしまうと後からリスクが降り掛かってくる可能性があります。しっかりと信頼できる業者に依頼をするようにしましょう。
なお、周りにどのような解体業者がいるかわからないという場合は「一括査定サイト」を使うのがオススメです。
多くの査定サイトでは掲載前に問題がない会社か審査を行っております。その審査基準をクリアーした会社を紹介しているので、安心して依頼することが出来ます。
まとめ|生地と更地の違いや売却する際に注意すべき点
以上、生地と更地の違いや売却する際に注意すべき点は以下のとおりです。
- 整地とは、解体後に建材ゴミを撤去し、転圧作業を行った土地のこと
- 更地とは、建物や建築物等の定着物がないまっさらな宅地のこと
- 整地した状態で売却するなら、化粧土を敷くのがオススメです
- 解体業者に依頼する際は、内容を事前に確認しましょう
- 値段だけで業者を決めると、後でリスクを負う可能性があります
- 解体業者を選ぶなら、一括査定サイトがおすすめです
初めてのことでわからないことが多い人は、しっかりと相談できる会社を見つけて納得した上で解体工事を行うようにし、より高値で売れる整地を作るようにしましょう。