不動産引き渡し後の引越し費用はどのくらい?
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住みながらマイホームを売却する場合、不動産売却後引き渡しまでの間に引越しをしなければなりませんが、引越しにも費用がかかります。
マンションや一戸建てなど引越しにはどのくらい費用がかかるのでしょうか。
家を売りたいと考えている方へ
不動産売却や購入における資金計画
不動産売却や購入時に不動産会社から資金計画を作成してもらうことになりますが、一般的にどのような項目が入っているのでしょうか?
不動産購入時の資金計画
不動産購入時の資金計画には、住宅の土地や建物の代金の他、リフォーム費用や銀行手数料、登記費用や火災保険料等が入っているでしょう。ここまでは、土地や建物、諸経費と呼ばれる範囲になります。
これ以外に、家具を新調する場合には家具代なども必要になりますが、諸経費までは融資を受けることができても、家具代まで融資を受けられる金融機関は少なくなります。
また、場合によっては土地や建物までしか融資を受けられない場合もあります。
不動産売却時の資金計画
不動産売却時には、住宅の売却資金や固定資産税の分担金を受け取り、登記費用を支払うこととなります。場合によっては、リフォーム費用等を事前に支払う場合もあるでしょう。
また、不動産売却時にはその翌年の確定申告で譲渡所得税を支払う必要があるため準備しておかなければなりません。
引越し費用も資金計画に入れて置こう
不動産購入時も、住宅売却時も、不動産会社が作成した資金計画書に引越し費用まで入っていることはあまりありません。しかし、いざ引っ越しする時になってお金が足りないことが発覚してしまうと大変ですよね。
そのため、できれば資金計画作成時に不動産会社の担当者に引っ越し費用まで入れてもらうよう話をしておくと良いでしょう。
引越し費用は人によって異なるため、事前に軽く見積もっておき、その金額を伝えておくと良いでしょう。
不動産売却後の引越し費用はどのくらいかかるの?
ここでは、引越し費用の相場をお伝えします。
ただし、引越し費用は、荷物の量や移動する距離、引っ越しする時期によって変わってくるため、正しくは最寄りの引っ越し業者に問い合わせてみるようにしましょう。
荷物の量
荷物の量は、夫婦だけなのか、お子様は大きいのか小さいのか、何人いるのか等によって異なるでしょう。洋服の量などもそうですが冷蔵庫等、家具や家電も大きくなれば金額が大きくなります。
引越し前に思い切って要らない物を処分してしまうと費用を安く抑えることができます。
移動する距離
異動する距離は、同じ市町村内など車で簡単に移動できる距離であれば安く、また県をまたいでも車で1時間程度までであればそこまで高くはなりません。
しかし、高速を利用して数時間かかる距離など遠距離となると短距離の場合と比べて2倍以上となることもあります。
特に遠距離の場合にはどうしても必要な荷物だけを残す等荷物をできるだけ少なくするようにした方が良いでしょう。
引越しの時期
引越しの時期は、大きく繁忙期とオフシーズンの2つに分けられます。
繁忙期は新年度の始まりである3月~4月が最も多く、それ以外にも8月や10月等会社の転勤がある時期に軽い繁忙期となることがあります。
同じ金額でも繁忙期か、オフシーズンかによって2倍近くなることもあるため、可能であれば時期が繁忙期に重ならないようにすると良いでしょう。
また引越しの際は、電力会社比較サイトなどでお得な電力会社をチェックした上で、電気開通の契約を行いましょう。
参考:【2022年9月版】電力会社の比較・電力会社ランキング(セレクトラ)
引越し費用のシミュレーション
ここでは、例として夫婦2人に小学生のお子様が2人いる家庭の引越し費用の相場をシミュレーションしてみます。
オフシーズンで、同じ県内に引っ越すのであれば、引っ越し費用は高くて10万円程度、場合によっては5万円程度で住ませることも可能です。
一方、繁忙期であれば20万円掛かってしまうこともあるでしょう。
また、同じ家族で転勤により300km程離れた県外に引越さなければならないと仮定すると、オフシーズンでも30万円程度、繁忙期であれば50万円程度かかることも予想されます。もちろん、荷物の量や業者次第ではもっと安く済ませることができる可能性もあります。
マンションと一戸建ての引越し費用の違い
ところで、マンションと一戸建てで引越し費用に違いはあるのでしょうか?
高層階にあるマンションであればその階まで運ぶ手間がかかるため費用が上昇すると考えがちですが、一般的に引越し業者は荷物量により決められるトラックの大きさや、引っ越しの距離、作業員の数によって見積もりを作成するため一戸建てかマンションかで見積もりに大きな違いは無いようです。
エレベーターの無いマンションに住んでいたとしてもそう心配する必要はないでしょう。
引越しの時期は不動産売却前に計画しておこう
上記でご説明したように、引越しはその時期によって金額が大きく異なり、またスケジュールを組むことも簡単ではなくなります。そのため、急な転勤による引越しでもなければ繁忙期を避けた引越しができるよう計画する等工夫しましょう。
不動産売却には時間がかかる
しかし、不動産の売却はそもそもいつ買主が表われるか分からず、また買主が表われてから引き渡しまで一定の期間がかかってしまいます。
まず、不動産の売買契約が締結された後、住宅ローンの審査がなされます。
住宅ローンの審査には通常2週間~1カ月程度かかり、また審査承認後も通常銀行が空いている平日の9時~15時の間に売主と買主の都合を合わせて集まる必要があります。
不動産売買契約から引越しまで1カ月~2カ月程度はかかると考えておくと良いでしょう。売買契約時に売主と話をして引き渡しを繁忙期から外してもらうよう交渉してみるのも一つの手です。
ローンの審査承認から引き渡しの間に引越し手続きをする必要がある
また、引越しの手続きを進めるのは売買契約が決まった段階ではなく、買主の住宅ローン承認が出た時となります。買主によっては住宅ローンの承認が出た後出来るだけ早く引き渡しを受けたいという方もいるため、住宅ローン承認後は速やかに手続きを進める必要があります。
まとめ|不動産売却後の引越し資金は事前に準備を
不動産売却後の引越し費用は税金等と比べて資金を用意しておくことを忘れがちです。
遠方である場合や、繁忙期である場合など、事情が重なると思ったより高額となることもあるため時期の調整や、荷物を少なくする工夫をしておくと良いでしょう。