防水工事や雨漏り修理の詐欺に注意!悪徳業者の手口と見分け方

防水工事や屋根などの雨漏り修理は専門知識を必要とするため、詐欺に遭いやすい分野です。ある日突然、訪問営業で無料点検していますなどと言われた場合は警戒した方が良いでしょう。それでも悪徳業者は様々な手法で契約を取ろうとしてきます。

本記事では、詐欺まがいな悪徳防水工事業者の手口、防水工事詐欺に遭わないためのポイントなどを解説します。安心して防水工事や雨漏り修理を依頼できるよう、参考にしてください。

防水工事や屋根修理における詐欺の現状

詐欺被害が増加している背景

近年、防水工事や屋根修理に関する詐欺の被害が増加しています。これらの工事詐欺の増加傾向には、いくつかの背景があります。まず、防水工事は一般的に高額な工事であり、工事内容や効果が素人には分かりにくいという特徴があります。悪徳業者は消費者の無知や不安につけ込んで、必要のない工事や高額な工事を契約させるのです。

また、防水工事は、屋根や外壁などの目に見えない部分に行われることが多く、工事の品質や完成度を確認することが難しいという特徴もあります。そのため、悪徳業者は工事を適切に行わなかったり、劣化した材料を使ったり、工事を中途半端に終わらせてきます。

気候変動や自然災害の影響も

次に、防水工事詐欺の増加傾向には気候変動や自然災害の影響もあります。近年、日本では豪雨や台風などの異常気象が頻発しており、建物の防水性能に対する需要が高まっています。

また、火災保険の適用範囲が拡大されたことで、防水工事に保険金が使えるケースが増えています。そのため、悪徳業者は消費者の防水工事に対する関心や期待を利用して、詐欺を仕掛ける機会が増えています。特に台風で屋根などが損傷した際は、該当地域に悪徳業者が現れることが確認されています。

台風15号の影響で停電や家屋の損壊などの被害が出た千葉県で、応急処置のためのブルーシートを貼るなどの名目で、高額な料金を請求する業者がいるとの情報が地元の役場や警察に寄せられている。

■養生テープで貼るだけで…
停電や断水などの被害が大きい南房総市には、市民から直接被害情報が寄せられた。市の秘書広報課によると、被害者の知人を名乗る人物からの電話で、屋根にブルーシートを養生テープで貼るだけで18万円を請求されたという内容だったという。

引用元:「ブルーシート貼るだけで18万」台風被災地で高額請求する業者の情報相次ぐ。警察も情報収集を進める | ハフポスト NEWS

防水工事や屋根修理における詐欺まがいの悪徳業者には様々な手口があり、見分けることが容易ではありません。そこで、次章では詐欺まがいな悪徳防水工事業者の手口について解説します。

詐欺まがいな悪徳防水工事業者の手口

詐欺まがいな悪徳防水工事業者の手口としては、主に以下のようなものがあります。それぞれの手口について確認していきましょう。

  1. 訪問営業で必要ない高額な工事を契約させる
  2. ハウスメーカーを装った定期点検で工事契約させる
  3. 火災保険の保険金で無料になると工事契約させる
  4. キャンペーンや値引きで工事契約を急がせる
  5. 工事前に代金支払い要求する詐欺
  6. 契約前の一方的な工事による代金請求

訪問営業で必要ない高額な工事を契約させる手口

防水工事業者を名乗る者が訪問してきて屋根や外壁の劣化を指摘し、必要のない工事や高額な工事を契約させることがあります。これらの業者は、専門的な用語や写真を使って家の状態を悪く見せかけたり、工事をしなければ大きなトラブルになると恐れさせたりします。多くの消費者は専門的な知識を持っていないため、業者の言葉を信じてしまうことが多いのです。

また、契約書や見積書を作成しなかったり、作成した場合でも内容が不明確だったりする場合も多く、後から解約や返金を求めても拒否される可能性が高いです。悪徳業者に騙されないためにも、突然訪問営業してくるような工事業者に対してはしっかりと断ることが大切です。自分で工事を依頼したいわけではないので、無理に話を聞く必要はありません。

訪問営業してくる悪徳業者の特徴

多くの悪徳業者は、以下のような手法を使って消費者を騙します。

  • 無料点検や無料見積もりと称して、屋根や外壁に人工的な傷をつけたりする。
  • 屋根や外壁の劣化がひどく、そのままにしておくと漏水の危険があると言って恐怖心を煽る。
  • 工事の必要性や効果を根拠のないデータや写真で説明し、誇大広告や虚偽の情報を流す。
  • 工事の価格を相場よりも高く設定し、割引や特典をつけることで安く見せかける。
  • 契約書や見積書に不備や不利な条項があることを隠し、早くサインさせる。

ハウスメーカーを装った定期点検で工事契約させる手口

ハウスメーカーを装って家庭を訪れ、定期点検を名目に工事の必要性を主張する者もいます。ハウスメーカーや大手工務店などで家を建てると、アフターフォローとして定期点検などがあります。悪徳防水工事業者の一部は、アフターフォローの定期点検を装って突然訪ねてきます。点検と称して屋根や外壁を確認しているふりをした後、修理する必要性を説いて契約をさせるという手口です。

基本的にアポ無しでハウスメーカーなどが点検に訪れることはほぼないため、突然の訪問で定期点検しますと言われた場合、家を建てた工務店やハウスメーカーなどの業者に連絡してください。

ハウスメーカーを装う悪徳業者の特徴

多くの悪徳業者は、以下のような手法を使って消費者を騙します。

  • ハウスメーカーや工務店の名前を騙っているが、名刺や契約書には別の社名や住所が記載されている
  • 屋根や外壁などを点検した後に写真や動画などで損傷の証拠を見せない
  • 点検をしたふりをして工事の必要性や緊急性を強調し、その場で工事の契約を迫る

火災保険の保険金で無料になると工事契約させる手口

悪徳な防水工事業者の中には、火災保険の悪用による工事契約を行う者もいます。保険金を使えば無料で工事できると嘘をつき、契約させるという手口です。具体的には、屋根や外壁が台風や地震などの自然災害による被害で傷んでいる場合、火災保険の保険金を使って自己負担なしで屋根を修繕できると言いくるめてきます。屋根や外壁などに業者が人為的に傷を付けるケースもあるようです。

しかし、火災保険の適用になるかどうかは保険会社の調査員による判断なので、調査して保険適用にならない場合もあります。また、保険金が支払われる場合でも工事代金に足りないことがあります。その結果、工事代金を自己負担しなければならなくなったりしてトラブルに繋がります。

悪徳業者に騙されないためには、まず工事を依頼する前に保険会社に相談しましょう。保険会社は、工事の必要性やある程度の適正な費用を判断してくれます。

火災保険を利用した悪徳業者の特徴

多くの悪徳業者は、以下のような手法を使って消費者を騙します。

  • 火災保険の適用範囲や手続きについて、専門的な知識を持っていると見せかける。
  • 屋根や外壁に台風や豪雨などの自然災害による損傷があると言って、保険金が支払われると確信させる。
  • 保険金の額よりも高い工事費用を請求し、半ば強引に差額を支払わせる。

キャンペーンや値引きで工事契約を急がせる手口

最初に相場よりも高額な費用を提示してから大幅な値引きによってお得感を出し、その場で工事契約をせまる者もいます。キャンペーンや値引きを餌に契約を急がせる手口です。また、最初から適正価格よりも極端に安い金額を提示してくる業者の場合は、劣悪な材料を使っているか工事が手抜きになる可能性が非常に高いです。

とにかく契約が欲しい悪徳業者は、「期間限定のキャンペーン」や「特別割引」などをうたい、消費者が慎重に考える時間を奪います。そして、その急かされた状況下で消費者に不利な契約を結ばせるのです。

この手の業者に多いのが、安く工事をしてもらえたものの本来必要な工程を省かれていたり、そもそも技術力がないため雨漏りなどが直らない、すぐに再発するなどのトラブルに巻き込まれてしまいます。

値引きで事契約を急がせる悪徳業者の特徴

多くの悪徳業者は、以下のような手法を使って消費者を騙します。

  • 元々の見積もり金額が本来の相場よりも高く設定されている
  • 本来の適正価格よりも極端に安い金額を提示してくる
  • 契約後には、追加工事が必要になったと追加費用を要求する

工事前に代金支払い要求する詐欺のような手口

悪徳な防水工事業者の中には、工事前に代金支払いを要求する詐欺を行う者もいます。工事前に代金を要求してくるが、支払ったら連絡がつかなくなるという手口です。具体的には、業者が工事の準備や材料の手配などを理由に工事前に全額または一部の代金を現金で支払わせてきます。

しかし、支払った後に業者が音信不通になったり、そもそも工事が始まらなかったり、工事が雑だったりする場合がほとんどです。この手口は、消費者が工事を急いでいる場合に特に有効で、一度支払いを済ませてしまうと返金が難しくなります。

悪徳業者に騙されないためには、工事前に代金の全額支払いを要求されたら断ることが大切です。工事前に手付金として代金の一部を支払うことはありますが、その場合でも契約書はしっかりと用意して業者の所在も把握しておきましょう。

工事前に代金要求する悪徳業者の特徴

多くの悪徳業者は、以下のような手法を使って消費者を騙します。

  • 工事の資材や人件費などの理由で、工事前に代金の一部や全額を支払わせる。
  • 代金の支払い方法を現金に限定し、領収書や契約書を渡さないか、不備があるものを渡す。
  • 支払った後に連絡がつかなくなるか、工事の延期やキャンセルを繰り返す。

契約前の一方的な工事による代金請求してくる手口

悪徳な防水工事業者の中には、契約前の一方的な工事による代金請求を行う者もいます。点検を依頼しただけなのに勝手に工事を始めてしまい、最終的に代金を請求するという手口です。点検の名目で屋根や外壁などの工事を始めるという手法です。この手口は、消費者の意志とは無関係に工事が始まるため、驚きと困惑を感じて支払ってしまうことがあります。

しかし、このような工事は消費者の同意なしに行われたものであり、法的には無効なので代金を支払う義務はありません。悪徳業者に騙されないためには、無料で点検しますなどという口車には乗らないことです。また、点検させてしまって勝手に工事を始められた場合は、すぐに中止を求めましょう。それでも、もし代金を請求された場合は、消費生活センターや警察に相談してください。

一方的な工事をする悪徳業者の特徴

多くの悪徳業者は、以下のような手法を使って消費者を騙します。

  • 無料点検や無料見積もりと称して、消費者の自宅や近所を訪問する。
  • 点検の名目で屋根や外壁に上がり、勝手に防水材を塗ったり、防水シートを貼ったりする。
  • 一方的に工事が完了したと言って、高額な代金を請求する。
  • そもそも契約書や見積書がないか、不備があるものを渡す。
  • 工事代金の支払いを拒否すると、暴力や訴訟をほのめかす。

以上のように、詐欺まがいな悪徳防水工事業者の手口は、多岐にわたります。訪問営業や電話営業してくるような悪徳業者の手口に注意して、防水工事詐欺に遭わないようにしましょう。依頼したい場合は、複数の工事業者に見積もりを取った上で、契約書や見積書をしっかり確認して即決しないことが大切です。

悪徳防水工事業者に騙されないための対策

悪徳な防水工事業者や詐欺に遭わないためには、どのような予防策をとるべきでしょうか?多くの場合、以下の3つのポイントに注意することで自己防衛できます。

  1. 詐欺業者に騙されないためにできること
  2. 詐欺業者の見分け方を知る
  3. 詐欺業者に狙われやすい人の特徴

詐欺業者に騙されないためにできること

  • 突然訪問してきた業者には安易に点検させない
  • すぐに契約せず、複数社から見積りを取るなど十分に検討する
  • 保険金を利用できるというトークには気を付ける
  • 契約書や見積書をしっかり確認する
  • 契約前に全額支払いを求められたら断る

突然訪問してきた業者には安易に点検させない

防水工事詐欺の多くは、突然訪問してきた業者によって始まります。突然訪問してきた業者からの点検の申し出には十分に注意しましょう。

彼らは、屋根やベランダの状態を無料で点検すると言って、家に入り込もうとします。しかし、この点検は、工事の必要性や費用を誇張するための口実に過ぎません。点検を受け入れると、工事を断れなくなる可能性が高くなります。

そのため、突然訪問してきた業者には安易に点検させないことが大切です。もし点検を希望する場合は信頼できる業者に依頼するようにしましょう。不審な点があれば、すぐに警察や消費生活センターに連絡することが重要です。

すぐに契約せず、複数社から見積りを取るなど十分に検討する

悪徳な工事業者は、工事の緊急性や特別な割引などを理由にすぐに契約を迫ることがあります。しかし、防水工事は一般的には数年に一度のメンテナンスで十分であり、急いで行う必要はありません。

また、特別な割引も実際には相場よりも高い料金を提示している場合が多いです。そのため、すぐに契約せず複数社から見積りを取るなど、十分に検討することが大切です。見積りを比較するときは、工事の内容や品質、保証期間なども確認しましょう。

保険金を利用できるというトークには気を付ける

保険金を利用できるというトークで工事の費用を安く見せかけることがあります。彼らは、屋根やベランダに人為的に傷をつけて、保険会社に損害を申請するという手口を使います。しかし、このような行為は保険金詐欺にあたり、法的なトラブルに巻き込まれる可能性があります。

また、保険金が下りなかった場合や工事の品質が悪かった場合には、自己負担で修理する必要があります。そのため、保険金を利用できるというトークには気を付けましょう。

契約書や見積書をしっかり確認する

防水工事を行う前には必ず契約書や見積書をしっかり確認することが重要です。契約書や見積書には、工事の内容や期間、価格、保証期間、クーリングオフの有無などの重要事項が記載されているはずです。もし、不備や不利な条項がある場合は契約しないか、修正してもらうようにしましょう。

また、契約書や見積書は必ず自分の手元に残しておくことが望ましいです。自分の手元に残しておくことで、後でトラブルになったときに証拠にすることができます。

契約前に全額支払いを求められたら断る

契約前に全額支払いを求める業者は、詐欺業者の可能性が高いです。彼らは、工事の材料費や手配費などを理由に、現金や振り込みでの支払いを迫ります。しかし、このような支払いは工事の品質や完成を保証するものではありません。

むしろ、支払いを済ませた後に工事が中止されたり、手抜きされたりするリスクが高くなります。そのため、契約前に全額支払いを求められたらはっきりと断りましょう。一般的には、工事の進捗に応じて分割で支払う方法が適切です。相手の言葉に惑わされないようにしましょう。

参考リンク:屋根工事の点検商法のトラブルが増えています-典型的な勧誘トークを知っておくことで防げます!-(発表情報)_国民生活センター

詐欺業者の見分け方を知る

詐欺業者は一見すると正規の業者と変わりませんが、以下のような特徴を持っていることが多いです。少しでも怪しいと感じた場合は、まともな業者ではない可能性が高いです。

  • 突然の訪問営業を行い、強引に契約を迫る
  • 必要ない箇所も含めて高額な見積もりを出す
  • 火災保険を悪用し、無料で工事ができると嘘をつく
  • 工事前に全額支払いを求める
  • 契約前に勝手に工事を始める
  • 業者名や住所、電話番号などの情報が不明瞭
  • 工事の価格を相場よりも高く設定し、割引や特典をつける
  • 契約書や見積書に不備や不利な条項がある

詐欺業者に狙われやすい人の特徴

詐欺業者は消費者の弱みや心理を突いて騙そうとします。そのため、以下のような特徴を持つ人は詐欺業者に狙われやすいと言えます。

一人暮らしや高齢者

一人暮らしや高齢者は、詐欺業者の訪問営業に対して断りにくかったり、話を聞いてしまったりする傾向があります。また、家族や友人との連絡が少なかったり、孤独感や不安感を抱えていたりすると、詐欺業者の甘い言葉に惑わされやすくなります。

訪問営業には応じないようにしましょう。また、自分で判断せず信頼できる人に相談してください。

調べる力が不足している人

調べる力が不足している人は、詐欺業者の嘘や誇張に気づきにくかったり、平均的な料金相場や条件を判断できなかったりします。例えば、修繕やリフォームに関する知識や経験がない人は、工事の必要性や内容、価格などを詐欺業者に任せてしまいがちです。

今の時代、インターネットで大体のことは分かります。自分で情報を収集した上で他の業者と比較したり、信頼できる防水工事業者に相談しましょう。

恐怖心を煽られやすい人

恐怖心を煽られやすい人は、詐欺業者の言葉に感動したり、恐れたりすることで冷静な判断ができなくなります。例えば、詐欺業者が「あなたの家は危険です。すぐに工事しないと大変なことになります」とセールストークをしてきた場合、恐怖心を煽られ慌てて契約してしまう可能性が高いです。詐欺業者の言葉を鵜呑みにせず、事実を確認しましょう。

値引きやお得感に弱い人

値引きやお得感に弱い人は、詐欺業者にとって騙しやすいターゲットとなります。例えば、詐欺業者が「この工事は通常100万円ですが、今だけ50万円でやります。」と提案してきた場合、他者より得した気分になって契約してしまう可能性が高いです。

また、詐欺業者が「火災保険で無料で工事ができます。保険のことは私に任せてください」と提案してきた場合、無料ならと詐欺業者に任せて契約してしまう可能性も高いでしょう。

詐欺業者に騙されないためには、自分で情報を収集して冷静に判断し、信頼できる人に相談してください。また、詐欺業者に不審な点や被害があった場合は、警察や消費生活センターに相談しましょう。

防水工事で詐欺に遭った時の対処法

防水工事詐欺に遭った時の対処法として、以下の4つの方法があります。

  1. クーリングオフ制度の活用
  2. 消費生活センターに相談
  3. 消費者問題に強い弁護士に相談
  4. 防水工事の専門業者への相談

クーリングオフ制度の活用

クーリングオフとは、契約から8日以内であれば無条件で契約を解除できる制度です。防水工事の訪問営業や電話勧誘にも適用されます。クーリングオフを利用するには業者に書面で通知する必要があります。書面には、契約の解除を求める旨や、契約の日付や内容、自分の氏名や住所、連絡先などを記載し、必ず自分の手元に控えを残しておきましょう。

クーリング・オフ書面の例や送付方法は国民生活センターなどのホームページで確認してください。

参考リンク:クーリング・オフ(テーマ別特集)_国民生活センター

消費生活センターに相談

クーリングオフの期間が過ぎてしまった場合や、業者が連絡に応じない場合は、警察や消費生活センターに相談しましょう。警察は、詐欺や詐欺未遂の犯罪として捜査を行います。消費生活センターは、被害の回復や解決のためのアドバイスや支援を行ってくれます。

消費生活センターに相談する場合は、電話やインターネット、窓口などで連絡できます。

消費者問題に強い弁護士に相談

損害額が大きい場合や、業者が強硬な態度を取る場合は、消費者問題に強い弁護士に相談することを検討してみてください。消費者問題に強い弁護士に相談して委任契約すれば、詐欺の証拠や被害の額を確認したり、業者に対して契約の解除や損害賠償を求めることができます。

防水工事の専門業者への相談

防水工事の専門業者に相談することで、屋根や外壁の状態や工事の品質を確認したり、工事の必要性や効果を判断したり、工事の価格や相場を知ることができます。防水工事の専門業者による客観的な視点での問題点をまとめ、警察や弁護士への相談時の材料として利用すると効果的です。優良な防水工事の専門業者に相談するには、インターネットや口コミなどで探す方法があります。

相談する際には、契約書や見積書、振込記録やメールのやり取りなどの各種資料を用意しておきましょう。

優良な防水工事業者の特徴も知っておこう

屋根の修繕と防水工事を考えている方は、優良な防水工事業者を選ぶことが大切です。以下では、優良な防水工事業者の特徴を紹介します。

  1. 会社自体の歴史や施工実績がある
  2. 見積書の項目が細かく説明が丁寧
  3. アフターフォローなど制度が充実

会社自体の歴史や施工実績がある

優良な防水工事業者は、会社自体の歴史や施工実績があります。歴史や施工実績は、長年にわたって防水工事に携わってきたことで、技術やノウハウを蓄積していることを示します。また、施工実績があることは実際に工事を行ったお客様の声や評価を確認できることを意味します。会社のホームページやパンフレットなどで、会社の沿革や施工事例を見てみましょう。

見積書の項目が細かく説明が丁寧

優良な防水工事業者は、見積書の項目が細かく説明が丁寧です。工事の範囲や内容、価格や支払い方法、工期や保証期間などの重要事項を明確にしています。説明が丁寧であることは、お客様の疑問や不安に対して親切に対応していると判断できます。基本的には見積書を見比べれば、優良業者と悪徳業者の違いは一目瞭然とも言えます。

アフターフォローなど制度が充実

優良な防水工事業者は、アフターフォローなど制度が充実しています。工事後もお客様の満足度や安心感を高めるために、様々なサービスや保証を提供していることが多いです。定期的な点検やメンテナンス、工事に関する相談対応、工事の品質や耐久性に対する保証などがあります。ホームページなどでアフターフォロー制度について確認しましょう。

まとめ

今回は、詐欺まがいな悪徳防水工事業者の手口、悪徳防水工事業者に騙されないための対策、防水工事で詐欺に遭った時の対処法などについて解説しました。

悪徳業者は訪問営業による無料点検や火災保険で無料になるなど、さまざまな手口で消費者を騙します。中には、家を建てたハウスメーカーや工務店に成り済まして訪問営業してくる場合もあります。しかし、詐欺業者の特徴を理解して予防策を講じることで、被害を防ぐことが可能です。

詐欺や被害に遭った場合でも、クーリングオフ制度の活用や消費者センターへの相談など、対処法は存在します。防水工事や雨漏り修理を必要とする際は、警戒心を持った上で適切な業者を選ぶようにしましょう。それが、最も確実な防水工事詐欺防止策となります。また、詐欺にあわないためには飛び込み営業の業者は一切相手にしないことです。

本記事が皆様の防水工事や雨漏り修理の安全な依頼、そして詐欺からの自己防衛に役立つことを願っています。