沖縄県は、日本列島の南西端に位置する大小150以上の島々から構成される県です。暖かく穏やかで、年間を通して温度差の少ない気候が特徴です。一方で、台風が多く紫外線が強いことに加え、塩分を多く含む強風が吹くため、塩害による建物の劣化に悩まされる地域でもあります。

雨風や紫外線、塩害などによるダメージを受けた家屋は、防水工事を行っていないとひび割れから漏水が生じることがあるため、被害が広範囲に及ぶ前に早めのメンテナンスが必要です。沖縄県では住宅のリフォーム工事を行う際に補助金を提供している自治体もあるので、こうした制度を利用して早めに防水工事を行うことがおすすめです。

この記事では、沖縄県で防水工事を依頼したい方のために、料金相場や補助金、信頼できる業者などを紹介します。沖縄県で防水工事を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

沖縄県の防水工事にかかる費用相場

沖縄県の防水工事にかかる費用相場は、工事の種類や規模によって異なりますが、一般的には以下のような目安があります。

これらの単価には、下地処理や補修、ドレンや脱気筒の設置、発生材処分費などの付帯工事費用が含まれていません。また、工事する場所や状況によっては、通気緩衝工法や機械固定工法などの特殊な工法を採用する必要がある場合もあります。その場合は、単価が高くなる可能性があります。

したがって、防水工事の費用相場を知るためには、具体的な工事内容や見積もりを複数の業者から取得することがおすすめです。本記事では、沖縄県で防水工事を行っている業者の一覧や評判も紹介しているので、参考にしてください。また、より工事費用を抑えたい場合は、複数の防水工事業者への一括見積もりサービスも有効です。

防水工事は建物の耐久性や快適性に大きく影響する重要な工事です。適切な工法や塗料を選び、信頼できる業者に依頼することで、長期的に安心して暮らすことができます。

沖縄県の防水工事に使える補助金制度

• 沖縄県沖縄市 住宅リフォーム支援事業補助金
• 沖縄県名護市 空き家住宅改修支援事業
• 沖縄県宮古島市 緊急経済対策住宅ストック活用支援事業

沖縄県沖縄市

沖縄市住宅リフォーム支援事業補助金

沖縄市では、住宅のリフォーム工事を行う方に補助金を提供しています。バリアフリー・省エネ工事、空き家の改修工事を行う場合や子育て世帯に該当する場合は、補助金が加算されます。

対象工事

沖縄市にある住宅の以下のような工事に補助金が受けられます。ただし、総工事費が20万円以上で、沖縄市内の施工業者が行う工事に限ります。

バリアフリー・省エネ等工事

• バリアフリー改修工事
• 省エネ改修工事
• 空き家改修工事（居住する者のいない期間が概ね1年以上の住宅）
• 耐久性等を向上させる改修工事
• 子育て支援改修等工事（18歳以下のものと同居している世帯）
• テレワークの推進改修等工事（住宅内にテレワークスペースを確保する工事等）

その他該当する工事

• 老朽化、災害等による住宅の修繕、改修及び補修工事
• 下水道接続工事
• リフォーム工事とあわせた外構工事（住宅リフォームの5割以下）

助成金額

対象工事の項目で「その他該当する工事」は、対象工事費の20％、上限20万円の補助金が受けられます。

また、「バリアフリー・省エネ等工事」に該当する場合は、対象工事費の25％、上限25万円に引き上げられます。

対象者・支給条件

以下の要件を満たす方が補助金支給の対象となります。

• 沖縄市に住民登録し、現に居住する者又は、リフォーム工事完了後、対象住宅に居住する方
• 市税等を滞納していない方
• 対象住宅について、ほかの制度による補助、または扶助を受けていない方

受付期間

申請受付期間：令和6年4月1日～令和6年5月10日

※「その他該当する工事」は抽選、「バリアフリー・省エネ等工事」は先着での申請となります。詳しくは、沖縄市役所 住まい建築課に問い合わせてください。

参考リンク：沖縄市住宅リフォーム支援事業補助金／沖縄市

沖縄県名護市

名護市空き家住宅改修支援事業

名護市では、空き家の改修工事を行う方に補助金を提供しています。ただし、工事完了後に居住する方に限ります。

対象工事

名護市にある空き家の以下のような工事を行う場合に補助金が受けられます。ただし、名護市内にある施工業者が行う工事に限ります。

• 既存住戸内の間取りを変更する工事（天井、床、壁の改修など）
• 台所、浴室、洗面所又は便所の改修（便器の取り替え、タイルの張り替えなど）
• 給排水、電気又はガス設備の改修（上記にともなう配管のやり替え、照明の設置など）
• 屋根、外壁等の外装の改修

助成金額

空き家の改修工事に対し、対象工事費の40％、上限40万円の補助金が受けられます。

対象者・支給条件

以下の要件を満たす方が補助金支給の対象となります。

• 名護市に居住しており市税等を滞納していない方
• 工事完了後(完了実績報告)までに居住される方

受付期間

申請受付期間：令和６年４月１日（月）～ 令和６年１２月２７日（金）まで

※令和７年２月２８日（金）までに実績報告書を提出する必要があります。

参考リンク：名護市空き家住宅改修支援事業／名護市

沖縄県宮古島市

宮古島市緊急経済対策住宅ストック活用支援事業

宮古島市では、居住する住宅のリフォーム工事を行う方に補助金を提供しています。また、申請者が所有する空き家を改修する場合も対象となります。

対象工事

宮古島市にある住宅の以下のような工事を行う場合に補助金が受けられます。ただし、市内の施工業者が行う工事に限ります。

• バリアフリー改修工事
• 省エネ改修工事
• 空き家改修工事
• 柱、梁等主要構造部の剥離したコンクリートの除去又は補修
• 柱、梁、壁、筋かい又は基礎の補強
• 庇、天井裏等落下した場合の危険性が高い部位の剥離したコンクリートの除去又は補修
• 柱、梁の接合部の剛性を高める金物にする改修
• 火打ち梁又は構造用合板による床面の補強
• ブレース又は鋼板壁による壁面の補強
• 座屈止めの追加工事
• 不使用となった屋上タンクの除去
• 居間、寝室等長時間を居住の用に供する部屋の補強
• 居室の屋上部分への防水補強の塗装等
• その他市長が耐久性の向上に資するとして認める改修工事

助成金額

20万円以上のリフォーム工事に対し、対象工事費の20％、上限40万円の補助金が受けられます。

対象者・支給条件

以下の要件を満たす場合に補助金支給の対象となります。

• 補助を受ける住宅に居住し、市に市民登録をしている方
• 他の改修補助を受けていない方
• 市の公的義務（市税、使用料、負担金等）を果たしている方
• 翌年1月末までに工事完了および実績報告書が提出できる方
• 補助対象者が所有する住宅
• 借家住宅・共同住宅等

受付期間

※令和5年度の申請受付は終了しています。最新の募集状況は宮古島市のホームページで確認してください。

申請受付期間：令和５年6月１日～令和5年6月14日まで

参考リンク：宮古島市緊急経済対策住宅ストック活用支援事業／宮古島市

沖縄県の防水工事の施工事例

那覇市 築25年のマンション

施工箇所

屋上

施工期間

11日間

耐用年数

20年

施工費用

195万円

沖縄市 築30年の一戸建て

施工箇所

バルコニー

施工期間

2日間

耐用年数

15年

施工費用

32万円

沖縄県の防水工事業者

琉球ゴーレックス株式会社

所在地

〒900-0033　沖縄県那覇市久米2-10-22 2F

サイト

https://goalx.co.jp/

営業エリア

沖縄県

防水許可番号

沖縄県知事許可(般ー4) 第965号

資本金

2,300万円

年間売上高

－

従業員数

－

技能員数

－

会社沿革

昭和40年6月19日　合資会社琉球ゴーレックス設立
昭和42年2月13日　琉球ゴーレックス工業株式会社設立

主な施工実績

・川平ビル全面修繕工事
・北谷町マンション内部修繕工事
・護国神社一ノ鳥居修繕工事
・浦添リサイクルプラザ貯留棟上部屋根工事
・国際海洋情報センター屋上防水改修工事

工事保険加入

－

株式会社ホカマ

所在地

〒904-1201 沖縄県国頭郡金武町字金武8038番地65

サイト

https://hokama-paint.com/

営業エリア

沖縄県

防水許可番号

沖縄県知事許可（特-24）第9448号

資本金

2,800万円

年間売上高

－

従業員数

38名

技能員数

－

会社沿革

1998年4月2日　設立

主な施工実績

・うるま市H様邸 屋上・ベランダ防水塗装工事
・金武町R様邸 屋上防水工事
・沖縄市某アパート 外壁塗装・屋上防水塗装工事
・浦添市I様邸 外壁・防水塗装工事
・沖縄県沖縄市T様邸 階段防水工事
・うるま市L様邸 屋根防水工事
・那覇市G様邸 外壁・防水塗装工事　他

工事保険加入

－

コンフォートサービス

所在地

〒904-2223 沖縄県うるま市具志川６４０−２

サイト

https://cs-okinawa.com/

営業エリア

沖縄県

防水許可番号

沖縄県知事許可（般-11297号）

資本金

－

年間売上高

－

従業員数

－

技能員数

－

会社沿革

2007年3月　うるま市与那城照間にて創業

主な施工実績

・豊見城市集合住宅 ベランダ階段防水工事
・浦添市T邸 防水・塗装工事
・南城市K邸 ベランダ防水工事
・うるま市アパート 塗替え リフレッシュ ひび割れ補修工事
・与那原町H様　外装、内装、外溝工事
・本部町アパート コンクリート補修　防水　塗装工事　他

工事保険加入

－

まとめ

沖縄県の防水工事について、工事の種類や費用相場、補助金制度などを紹介しました。

防水工事は、建物の寿命や快適性に大きく影響する重要な工事です。しかし、防水工事には様々な種類や方法があり、かかる費用も、工事の規模や内容、業者によって大きく異なります。そのため、防水工事を行う際には、自分の建物の状況やニーズに合った工法や塗料を選び、信頼できる業者に依頼することが必要です。

防水工事を行う際には、補助金制度を利用することで、費用を抑えることができます。沖縄県では、既存住宅の省エネ改修工事や断熱防水改修工事などに対して補助金を支給しています。また、自治体や業界団体などによっても、防水工事に関する補助金制度があります。補助金制度は、申請期間や条件などが異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

防水工事は一度行えば長期間持続するものですが、定期的な点検やメンテナンスも必要です。定期的に防水工事を行うことで、建物の価値や耐久性を高めておきましょう。