日本最大の湖、琵琶湖を擁する滋賀県は、近畿地方の北東に位置する内陸県です。周囲を山地に囲まれているため台風による被害は比較的少なくはありますが、近年は気候変動の影響による大雨に見舞われることも珍しくありません。

住宅は直接雨風を受ける屋根や外壁、バルコニーなどにひび割れが生じると水の侵入により柱や梁が腐食してしまうので、長く住み続けるためにも防水工事は不可欠な工事と言えます。滋賀県では建築物の劣化・倒壊の予防や定住促進の観点から、住宅の防水工事を行う際に補助金を提供している自治体が多くあります。

この記事では、滋賀県で防水工事を依頼したい方のために、料金相場や補助金、信頼できる業者などを紹介します。マイホームを長く維持するためにも、ぜひ参考にしてください。

滋賀県の防水工事にかかる費用相場

滋賀県の防水工事にかかる費用相場は、工事の種類や規模によって異なりますが、一般的には以下のような目安があります。

これらの単価には、下地処理や補修、ドレンや脱気筒の設置、発生材処分費などの付帯工事費用が含まれていません。また、工事する場所や状況によっては、通気緩衝工法や機械固定工法などの特殊な工法を採用する必要がある場合もあります。その場合は、単価が高くなる可能性があります。

したがって、防水工事の費用相場を知るためには、具体的な工事内容や見積もりを複数の業者から取得することがおすすめです。本記事では、滋賀県で防水工事を行っている業者の一覧や評判も紹介しているので、参考にしてください。また、より工事費用を抑えたい場合は、複数の防水工事業者への一括見積もりサービスも有効です。

防水工事は建物の耐久性や快適性に大きく影響する重要な工事です。適切な工法や塗料を選び、信頼できる業者に依頼することで、長期的に安心して暮らすことができます。

滋賀県の防水工事に使える補助金制度

• 滋賀県大津市 定住促進リフォーム補助金
• 滋賀県彦根市 地域経済対策リフォーム事業
• 滋賀県東近江市 定住住宅リフォーム事業（住まいる事業補助金）

滋賀県大津市

定住促進リフォーム補助金

大津市では、市内への定住促進を目的に、住宅をリフォームする際に補助金を提供しています。この制度は、市外から大津市に転入する際に中古住宅をリフォームする場合や、市外の子世帯が大津市に住む親世帯の住宅をリフォームして同居する場合などに、工事費用の一部の補助金が支給されます。

対象工事

建築後1年以上が経過している住宅の以下のような工事に補助金が受けられます。

• 床、天井等の内装工事
• 屋根、外壁等の外装工事
• トイレ、台所、浴室等の水周りの改修工事や設備工事
• 手すりの設置や段差解消工事
• 子ども部屋の設置工事等の間取りの変更
• 和室を洋室に変更する等の模様替え
• 在宅テレワークを行うための工事

工事は大津市内にある施工業者が行う必要があります。また、必ず補助金の交付が決定した後に着工してください。決定前に工事を開始した場合は補助金の対象にはなりません。

助成金額

補助対象工事の合計が税込20万円以上の工事に対し、10％（上限30万円）の補助金が受けられます。

対象者・支給条件

対象区分は2つあり、どちらの対象区分も以下の3つの要件をすべて満たす必要があります。

• 大津市税を滞納していないこと
• 過去にこの補助金の交付を受けていないこと
• 対象のリフォーム工事に関して、大津市の他の補助や助成を受けていないこと

また、対象区分1（市外からの転入世帯）と対象区分2（子や孫世帯が市外から転入して同居する世帯）は、それぞれ以下の要件を満たす必要があります。

対象区分1（市外からの転入世帯）

• 1年以上継続して市外に居住した後に、世帯全員が申請をする年度の前年度の1月1日以降に大津市に転入済か、申請をする年度の3月25日までに転入予定であること
• 5年以上継続して居住する意思をもって、リフォーム工事を行う者

対象区分2（子や孫世帯が市外から転入して同居する世帯）

• 親世帯が申請をする前年度の12月31日以前から継続して市内に居住していること
• （1年以上継続して市外に在住する）子や孫世帯が市外から転入して親世帯に同居すること
• 5年以上継続して世帯同居する意思をもって、リフォーム工事を行う者（親世帯・子世帯いずれの構成員でも可）

受付期間

※令和5年度の申請受付は終了しています。最新の募集状況は大津市のホームページで確認してください。

受付期間：当該年度の4月20日から12月28日まで

申請する年度の2月末日までに工事および支払いを完了させ、3月25日までに実績報告書を提出する必要があります。報告書類の詳細については、大津市のホームページで確認してください。

参考リンク：定住促進リフォーム補助金／大津市

滋賀県彦根市

彦根市地域経済対策リフォーム事業

彦根市では、市内の施工業者を利用して住宅の改修工事を行う場合に、工事費用の一部を助成しています。この制度は、快適な居住環境の整備、および彦根市内の業者を利用することで地域経済の活性化を図ることが目的です。

対象工事

彦根市内に所有する住宅の以下のような工事に助成金が受けられます。

• 台所、風呂、洗面所、トイレの改修
• 玄関、廊下、階段、部屋の改修
• 壁、床、天井等の内装工事
• 畳の取り換え、建具の交換（窓やサッシ等含む）
• 設備工事（給排水設備、電気、ガス、換気扇等）
• 配線工事（電話・インターネット等）
• 外装工事（屋根、外壁塗装、防水加工、雨樋交換等）
• ハウスクリーニング、シロアリ駆除（改修工事を伴うもの）
• 庭園、門、塀、テラス、井戸、車庫、物置等の設置・改修
• 公共下水道への接続、合併処理浄化槽の設置およびそれに伴う排水設備工事、排水管清掃
• 防犯性の高いドア、サッシ、ガラス等への交換
• 防犯カメラ、防犯ライト、防犯センサー等の設置
• 太陽熱高度利用設備の設置（太陽熱温水器、太陽光パネル等）
• 高効率給湯器の設置（エコキュート、エコジョーズ等)
• 家庭用電気蓄電池、家庭用電気自動車充電器の設置
• 断熱改修（ペアガラス、二重窓、高反射率塗装等）

彦根市内の施工業者が行い、令和5年4月1日以降に着工し令和6年3月31日までに完了する工事であることが条件となります。

助成金額

税込20万円以上のリフォーム工事に対し、対象工事経費の10％（上限10万円）の助成金が受けられます。

対象者・支給条件

以下の要件を満たす方が助成金支給の対象となります。

• リフォームする市内の住宅に居住し、その場所に住民登録をしていること
• 市税の滞納がないこと

また、リフォームする住宅および敷地の固定資産税に滞納がある場合も対象にはなりません。

受付期間

※令和5年度の申請受付は終了しています。最新の募集状況は彦根市のホームページで確認してください。

受付期間：令和5年4月3日から令和5年7月31日まで

原則として、パソコンおよびスマートフォンから、電子申請サービスで申請する必要があります。申請方法は彦根市のホームページで確認してください。

参考リンク：彦根市地域経済対策リフォーム事業／彦根市

滋賀県東近江市

東近江市定住住宅リフォーム事業（住まいる事業補助金）

東近江市では、市内の施工業者を利用して住宅の改修工事を行う方に、補助金を提供しています。この制度は市民の定住促進や居住環境の向上を図ることが目的で、補助金は東近江市が発行する地域商品券で交付されます。

対象工事

東近江市にある住宅の以下のような工事に補助金が受けられます。

• 居室・玄関・廊下・階段等の改修
• 台所・浴室・トイレ・洗面所の改修
• 床・壁・天井等の張替え
• 手すりの設置や段差解消工事
• 屋根・瓦の改修工事
• 外壁の塗装工事
• 網戸・窓サッシの取付け工事
• 給排水設備工事（下水道工事含む）・電気設備工事

東近江市内の施工業者が行い、令和5年4月1日以降に着工し令和6年2月29日までに完了する工事であることが条件となります。

助成金額

補助対象工事費が50万円以上のリフォーム工事に対し、10％かつ上限15万円の補助金が受けられます。

※補助金は東近江市が発行する地域商品券で交付されます。
※リフォーム工事費用の総額が50万円以上であっても、対象となる部分の工事費が50万円未満の場合は補助金の対象とならないので注意してください。

対象者・支給条件

以下の要件を満たす方が補助金支給の対象となります。

• 市内に住民票があり、現に居住している者
• 市町村税を完納している者
• 過去に実施した住宅リフォームに関する助成金又は住宅取得に関する補助金を受けていない者

受付期間

※令和5年度の申請受付は終了しています。最新の募集状況は東近江市のホームページで確認してください。

事前申込期間：令和5年6月1日から令和5年6月21日まで

予算を越えた場合は、抽選により当選者を決定します。
当選者は必要書類を添えて交付申請書を提出する必要があります。必要書類の詳細については、東近江市のホームページで確認してください。

参考リンク：東近江市定住住宅リフォーム事業（住まいる事業補助金）／東近江市

滋賀県の防水工事の施工事例

大津市 築30年の工場

施工箇所

屋上

施工期間

14日間

耐用年数

15年

施工費用

90万円

長浜市 築18年のマンション

施工箇所

陸屋根

施工期間

3日間

耐用年数

15年

施工費用

55万円

滋賀県の防水工事業者（全国防水工事協会加盟店）

株式会社メイコウ

所在地

〒520-2152　滋賀県大津市月輪1-13-9

サイト

meikoh@mx.bw.dream.jp

営業エリア

滋賀、京都

防水許可番号

滋賀県知事（般-3）第11234号

資本金

1,000万円

年間売上高

12億円

従業員数

17名
（うち建築施工管理技士数）1級 1名 ／ 2級 5名

技能員数

6名
（うち1・2級技能士数）4名

会社沿革

昭和50年3月　（株）明工建材設立

主な施工実績

・市営住宅宮跡台団地外壁改修
・栗東市民体育館改修
・葉山中学校大規模改造
・老人ホームあそしあ大規模修繕
・琵琶湖中央病院8期改修
・JAグリーン近江今崎低温倉庫改修
・野路変電所本館外壁修繕
・イーグルコート椥辻大規模改修
・烏丸通仏光寺ビル計画

工事保険加入

○ 加入

株式会社エフアールピー産業

所在地

〒520-2551　滋賀県蒲生郡竜王町薬師1170-7

サイト

http://www.komarigoto.net/

営業エリア

滋賀県・大阪市・京都府・奈良県・兵庫県・和歌山県・岐阜県・愛知県

防水許可番号

－

資本金

1,000万円

年間売上高

－

従業員数

－

技能員数

－

会社沿革

昭和54年10月 滋賀FRP産業として発足

主な施工実績

－

工事保険加入

－

株式会社ムツミ技研

所在地

〒520-0106 滋賀県大津市唐崎1-28-14

サイト

https://www.mutsumigiken.co.jp/

営業エリア

滋賀県、他

防水許可番号

滋賀県知事許可 第12344号

資本金

1,000万円

年間売上高

－

従業員数

8名

技能員数

－

会社沿革

1990年（平成2年）5月　設立

主な施工実績

－

工事保険加入

－

まとめ

滋賀県の防水工事について、工事の種類や費用相場、補助金制度などを紹介しました。

防水工事は、建物の寿命や快適性に大きく影響する重要な工事です。しかし、防水工事には様々な種類や方法があり、かかる費用も、工事の規模や内容、業者によって大きく異なります。そのため、防水工事を行う際には、自分の建物の状況やニーズに合った工法や塗料を選び、信頼できる業者に依頼することが必要です。

防水工事を行う際には、補助金制度を利用することで、費用を抑えることができます。滋賀県では、既存住宅の省エネ改修工事や断熱防水改修工事などに対して補助金を支給しています。また、自治体や業界団体などによっても、防水工事に関する補助金制度があります。補助金制度は、申請期間や条件などが異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

防水工事は一度行えば長期間持続するものですが、定期的な点検やメンテナンスも必要です。定期的に防水工事を行うことで、建物の価値や耐久性を高めておきましょう。