一戸建て住宅の防水工事にかかる費用はどれくらい?家の場所ごとに修繕時期の目安も紹介

一戸建て住宅を所有すると、外壁や屋根などの定期的なメンテナンスが必要になります。家の防水工事は、雨漏りや建物の劣化を防ぐために重要な工事です。しかし、防水工事にはどのような種類があり、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。また、家の場所ごとに修繕時期は異なるのでしょうか?

本記事では、一戸建て住宅の防水工事にかかる費用、一戸建て住宅の防水工事の修繕時期目安など、家の防水工事に関して解説します。費用相場や工法の特徴、修繕時期の目安などを参考にして、家の防水対策を計画しましょう。

一戸建て住宅で防水工事を行う必要性

一戸建て住宅における防水工事は、屋根や外壁、ベランダやバルコニー、浴室やトイレなどの水回りなど、さまざまな場所で必要になります。雨水や湿気などの水分から家を守るために行い、建物の寿命を延ばして快適な住環境を保つために重要な役割を果たします。

一戸建て住宅で防水工事を行う必要性は、以下のような理由があります。

建物の耐久性を高める

建物の耐久性を高め、建物の寿命を延ばす役割があります。特に木造住宅の場合、雨漏りを放置すると木が腐り、強度が大きく低下します。鉄骨造の場合でも、雨漏りがあるとサビが発生し、耐久性を大きく下げます。

浸水、雨漏り防止

建物内部への雨水の侵入を防ぐ役割があります。特にベランダやバルコニーなどは雨漏りする可能性が生じやすい場所です。雨漏りしてしまうと、シロアリの繁殖や家の構造躯体の腐蝕にも繋がります。

自然災害からの保護

日本は地震や台風、梅雨、雪など様々な自然環境や災害が多発する地域です。防水工事により、これら自然災害から建物を保護することができます。

定期的なメンテナンス

屋根やベランダ部分も、外壁と同じように紫外線や風雨のダメージで劣化するため、定期的なメンテナンスとして防水工事が必要になります。

主に上記の理由から、一戸建て住宅で防水工事を行うことは非常に重要です。適切な防水工事により、住宅の長寿命化と快適な生活を保つことが可能となります。

一戸建て住宅の防水工事にかかる費用目安

一戸建て住宅の防水工事を行う場合、屋根や外壁に加えてベランダなどの場所ごとで費用が異なります。おおまかな費用の目安を知ることで、防水工事を依頼する際に失敗しないようにしておきましょう。

屋根の防水工事の費用目安

屋根の防水工事は、一軒家の防水工事において最も重要な箇所です。屋根の防水工事の費用目安は、100㎡(約30坪)で40~90万円前後です。ただし、具体的な費用は工事の規模や必要な材料、作業の難易度などによります。また、足場代などは別で加算されることがほとんどのため、実際には多少高くなります。

例えば、100㎡(約30坪)程度の屋上の場合、費用の目安は以下の通りです。

施工方法 費用 耐用年数
ウレタン防水 50~75万円/100㎡ 10年
FRP防水 60~90万円/100㎡ 10年
ゴムシート防水 40~80万円/100㎡ 10年
塩ビシート防水 40~80万円/100㎡ 10~15年

なお、屋根の破損などによって雨漏りが発生している場合、防水工事業者ではなく屋根の修理業者に依頼してからの方が良いでしょう。

外壁防水塗装工事の費用目安

外壁防水塗装工事の費用目安は、工法や塗料の種類、塗装面積などによって異なりますが、おおよそ1㎡あたり7,500円~9,000円が相場です。作業代金なども加味すると、最終的には一般的な一戸建て住宅における費用の目安は、90~120万円が中心価格帯となります。

具体的な費用は、使用する塗料や施工面積、作業の難易度によります。また、工法によっても費用や耐用年数が異なります。

ベランダやバルコニーの防水工事の費用目安

ベランダやバルコニーの防水工事にかかる費用目安は、使用する材料や施工面積によります。FRP防水では1㎡あたり6,000~9,000円、ウレタン防水では1㎡あたり5,000~7,500円程度となっています。シート防水の場合は若干安く、1㎡あたり4,000~8,000円ほどですが、防水工事にプラスして既存シートの撤去費用などが別途かかってきます。

一戸建て住宅で行う防水工事の種類

一戸建て住宅で行う防水工事の主な種類は以下の通りです。各工法ごとの費用については、単価×平米数で計算すればおおまかな金額が算出できます。

施工方法 費用 耐用年数 工期 推奨
ウレタン防水 5,000~7,500円/㎡ 10年 2日~1週間 全て
FRP防水 6,000~9,000円/㎡ 10年 1~3日間 ベランダ
ゴムシート防水 4,000~8,000円/㎡ 10年 1~3日間 屋上
塩ビシート防水 4,000~8,000円/㎡ 10~15年 1~4日間 屋上
アスファルト防水 6,000~8,000円/㎡ 15~20年 1~2週間 ビル屋上

ウレタン防水工法

液状のウレタン樹脂を塗り広げ、乾燥させることで厚さ2~3mmほどの防水層を造ります。塗料を塗り広げるように防水層を形成できるので、複雑な形状の側溝・立ち上がり部でも施工がしやすいのが特長です。

費用は約5,000~7,500円/㎡です。工期は2日~1週間が目安ですが、ベランダなどの狭い範囲であれば、約1~3日程度で作業が終わります。

FRP防水

FRP防水は下地に防水用ガラスマットを貼り付け、その上に防水用ポリエステル樹脂を重ねていくことで防水層を形成します。FRPは一般家庭の浴槽や住宅設備の貯水槽や浄化槽などにも使われる、硬くて防水性に優れた素材です。費用は約6,000~9,000円/㎡で、工期は1~3日間が目安です。

ゴムシート防水

ゴム製の防水シートを下地に貼り付けて施工します。比較的安価で、広い場所でもムラなくスピーディに施工することができます。ただし、シート防水は設置場所の形状に対する対応力が低いため、複雑な形状の場所に設置する場合には向いていません。費用は約4,000~8,000円/㎡で、工期は1~3日間が目安です。

塩ビシート防水

塩ビ(塩化ビニール)製で、ゴム製の防水シートよりもやや厚く紫外線や熱に強いため耐用年数が長いです。ただし、シート防水は設置場所の形状に対する対応力が低いため、複雑な形状の場所に設置する場合には向いていません。費用は約4,000~8,000円/㎡で、工期は1~4日間です。

アスファルト防水

アスファルト防水は、屋上や屋根などの広い場所に施工される防水工法の一種です。アスファルトを主成分としたルーフィングシートを複数枚重ねて防水層を作ります。一般的な一戸建て住宅で採用されることはほとんどありません。費用は約6,000~8,000円/㎡で、工期は1~2週間が目安です。

防水工事の種類によって、施工方法、費用、耐用年数、適した場所などが異なるため、修繕を検討する際は経験豊富な防水業者に依頼しましょう。

一戸建て住宅の場所ごとの防水工事

一戸建て住宅の場所ごとに防水工事の方法や種類が異なります。以下では、代表的な場所と防水工事について説明します。

屋根

一戸建て住宅における屋根の防水工事には、シート防水や塗膜防水などがあります。シート防水は、防水性の高いシートを屋根に貼り付ける方法で、耐久性や施工性が良いです。塗膜防水は、防水性の高い塗料を屋根に塗る方法でコストが低いです。

外壁

外壁の防水工事には、シーリングやコーティングなどがあります。シーリングは、外壁の隙間やひび割れに防水材を充填する方法で、浸透性や柔軟性が良いです。コーティングは、外壁に防水性の高い塗料を塗る方法で、耐候性や美観性が良いです。

ベランダやバルコニー

ベランダやバルコニーの防水工事には、ウレタン防水やFRP防水などがあります。ウレタン防水は、ウレタン樹脂をベランダやバルコニーに塗る方法で、施工場所の形状を問わない上に密着性や耐久性が良いです。

FRP防水は、ベランダの床に貼り付けたガラスマットにポリエステル樹脂を浸透させて、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)の防水層を作る工法です。FRPはガラス繊維が含まれており、強度や耐久性に優れています。

浴室やトイレなどの水回り

浴室やトイレなどの水回りの防水工事には、シート防水やフロアコーティングなどがあります。シート防水は、浴室やトイレなどの床や壁に防水シートを貼り付ける方法で、施工性や清掃性が良いです。フロアコーティングは、浴室やトイレなどの床に防水塗料を塗る方法で、滑り止め効果や耐摩耗性が良いです。

以上のように、一戸建て住宅の場所ごとに適した防水工事を行うことが大切です。

一戸建て住宅の防水工事の修繕時期目安

一戸建て住宅を持っていると、雨漏りや湿気などの問題に悩まされることがあります。雨漏りや湿気などの問題は、主に防水層が劣化して機能を失ったことが原因です。

建物の寿命や快適さを保つために重要な防水工事のメンテナンスですが、どのくらいの頻度で行うべきなのでしょうか?以下では、一戸建て住宅の防水工事の修繕時期目安について紹介します。

屋根

屋根は、雨や雪、風などの自然災害に直接さらされ続ける部分です。そのため、防水層が劣化しやすく雨漏りの原因になります。屋根の防水工事メンテナンスは、一般的に10年程度で行う必要があります。屋根の種類や材質、施工方法によっても耐用年数は異なります。

屋根の防水工事を行う時期の目安としては、次のようなサインに注意しましょう。

  • 屋根材が割れたり欠けたりしている
  • 屋根材が変色したりカビが生えている
  • 屋根材がめくれたり浮いたりしている
  • 屋根材がずれたり落ちたりしている
  • 屋内に雨染みやカビができている
  • 屋内が湿気っぽくなっている

上記のようなサインが見られたら、早急に防水工事の専門業者または屋根を修理できる業者に相談しましょう。放置しておくと、雨漏りだけでなく建物全体の構造や断熱性能などにも影響を及ぼします。

外壁

外壁にもシーリングやコーティングを含む防水層が施されていますが、紫外線や温度差などで劣化します。外壁の防水工事メンテナンスは、一般的に10年程度で行う必要があります。外壁の種類や材質、施工方法によっても耐用年数は異なります。

外壁の防水工事を行う時期の目安としては、次のようなサインに注意しましょう。

  • 外壁にひび割れや剥離が見られる
  • 外壁に汚れやカビが付着している
  • 外壁に色あせや変色が見られる
  • 外壁に水滴や水垢ができている
  • 外壁に塗装がはがれている
  • 屋内が湿気っぽくなっている

ベランダやバルコニー

ベランダやバルコニーは屋外にあるため、雨や雪、風などの自然災害に直接さらされます。ベランダやバルコニーにも防水層が施されていますが、紫外線や風雨などの要因で劣化します。ベランダやバルコニーの防水工事は、一般的に10年程度で行う必要があります。

ベランダやバルコニーの防水工事を行う時期の目安としては、次のようなサインに注意しましょう。

  • ベランダやバルコニーにひび割れや剥離が見られる
  • ベランダやバルコニーに汚れやカビが付着している
  • ベランダやバルコニーに色あせや変色が見られる
  • ベランダやバルコニーから水滴が落ちてくる
  • ベランダやバルコニーから下階への雨漏りが発生している
  • ベランダやバルコニーから屋内への雨漏りが発生している

何十年も修繕をしないで放置するリスク

防水工事の修繕時期を過ぎても放置し続けてしまうと、いくつかの問題が発生する可能性があります。

雨漏り

防水層が劣化すると、雨水が建物内部に浸入する可能性が生じます。最悪の場合、雨漏りによる木材の腐朽を引き起こしてしまいます。

修繕費用の増加

雨漏りで天井などから水が染み込むと、防水工事以外にも木材の交換工事も必要になる可能性があります。そのため、経年劣化を放置するとその分、無駄に費用も多くかかるリスクが高くなります

建物全体の劣化

劣化によって防水層から水が侵入すると、雨漏りで建物全体の木材などが腐食し、気づかないうちに耐久性が低くなってしまいます。

上記のような理由から、防水工事の修繕時期前後での対応は必要です。定期的なメンテナンスと適切な防水工事を行い、家全体の寿命を延ばして快適な生活を送りましょう。

一戸建て住宅の防水工事業者を選ぶ際の注意点

防水工事は、建物の寿命や快適さを保つために重要なメンテナンスですが、どのように依頼する業者を選ぶべきなのでしょうか?6つの方法を押さえて業者選びをすることで、安心して防水工事を依頼できる優良業者を見分けやすくなります。

  1. 複数業者に相見積もりをする
  2. 施工実績が豊富かチェックする
  3. 自社施工している業者を選ぶ
  4. 担当者が丁寧な業者を選ぶ
  5. 資格保有者が在籍しているか確認する
  6. アフターサービスを確認する

以下では、一戸建て住宅の防水工事業者を選ぶ際の注意点について紹介します。

複数業者に相見積もりをする

相見積もりをして複数社の見積書を比較しましょう。相見積もりとは、複数の施工業者に同じ工事内容で見積もりを出してもらい、内容を比較して検討することです。相見積もりすれば、工事価格を抑えて依頼ができたり、詐欺を未然に防げたりします。また、悪徳業者への依頼を避けるためにも、相見積もりは有効な手段です。

相見積もりをしてみて、優良業者と悪徳業者を見分けるためにチェックすべきポイントは以下です。

  • 見積書は項目で詳細に記載されているか
  • 工事価格が相場からかけ離れていないか
  • 見積書の内容を丁寧に説明してくれるか

見積書は詳細に記載されているか

見積書を受け取ったら、まずは内容が詳細に記載されているかチェックしましょう。工事価格や施工内容の内訳はきちんと記載されているか確認してください。内訳の項目がなく、「一式」とまとめて価格が記載されている場合は要注意です。見えないコストとして、費用を水増しされている可能性があります。

工事価格が相場からかけ離れていないか

見積書の工事価格が相場からかけ離れている場合、トラブルに巻き込まれるリスクが高いため注意しておきましょう。工事価格があまりにも高い場合は、こちらが素人だからわからないだろうと費用を水増ししているケースがあります。反対に工事価格が他社と比較して低すぎる業者も要注意です。

費用を抑えるためにも工事価格が安い業者に依頼したくはなりますが、手抜き工事をされる可能性があります。工事価格が安い場合は業者の収益も少なくなるため、勝手に材料のグレードを下げたり、職人の数を減らしたりして少しでも多くの収益を得ようとするのです。

工事価格が相場よりもかなり低い場合は、お得だからとすぐに契約するのではなく、見積書の内訳をよく確認してみましょう。

見積書の内容を丁寧に説明してくれるか

見積書の内容が不明瞭な場合は、業者に質問してしっかりと説明を受けてください。もし、業者が見積書の内容を丁寧に説明しない場合は、優良な業者とはいえないため依頼はしないようにしましょう。

施工実績が豊富かチェックする

施工実績が豊富な業者は、防水工事の技術力や経験が高いといえます。また、施工実績が豊富な業者は顧客満足度も高い傾向にあるでしょう。施工実績が豊富かどうかをチェックする方法としては、以下のようなものがあります。

  • ホームページやパンフレットなどで施工事例を確認する
  • SNSなどインターネットで口コミや評判を調べる

ホームページやパンフレットなどで施工事例を確認する

防水工事業者のホームページやパンフレットなどで、施工事例を確認してみましょう。施工事例は、業者の技術力や信頼性を示す重要な指標です。施工事例を確認する際には、以下のような点に注意してみてください。

・施工した防水工事の種類や規模は何か
・施工した建物の種類や場所はどこか
・施工した年月日はいつか
・施工前後の写真や動画があるか
・施工内容や使用した材料などの詳細が記載されているか

上記の点を確認することで、業者の防水工事に対する技術力や品質管理がわかります。また、自分が依頼したい防水工事と類似した施工事例があるかどうかもチェックしてみましょう。類似した施工事例があれば、業者はその防水工事に慣れており、安心して依頼できるといえます。

SNSなどインターネットで口コミや評判を調べる

防水工事業者の口コミや評判をSNSなどで調べることも、施工実績をチェックする方法の一つです。SNSなどのインターネットで見られる口コミや評判は、実際に防水工事を依頼した人たちの声です。

口コミや評判を調べることで、業者の対応や施工品質、アフターサービスなどが見えてきます。ただし、インターネット上の情報はステルスマーケティングなどの可能性も高く、信憑性が低い場合も多いので注意してください。例えば、以下のような情報は信用できない可能性があります。

・日付が固まって書かかれた自作自演の口コミ
・業者と競合する他社が書いたとおぼしき悪意ある口コミ
・口コミの数が少なすぎる場合

自社施工している業者を選ぶ

自社施工している防水工事業者を選べば、さまざまなメリットがあります。自社施工している業者は、リフォーム会社やハウスメーカーと違い中間マージンが発生しないため、工事費用を抑えられます。

また、営業担当者と職人などとのやり取りがスムーズに行えるため、こちらの意見や希望が迅速に伝えられます。さらに、自社施工の防水工事業者であれば、施工不良やトラブルが起きた際に素早く対応してくれるケースが多いので安心です。自社施工している業者を選ぶ方法としては、以下のようなものがあります。

  • ホームページなどで自社施工をアピールしているか確認する
  • 見積書や契約書に自社施工と記載されているか確認する
  • 担当者に直接聞いてみる

担当者が丁寧な業者を選ぶ

担当者が丁寧な防水工事業者の場合、安心して工事を任せられます。依頼主に対して工事内容を丁寧に説明したり、希望や予算などをしっかりと確認してくれたりする担当者がいる業者は優良です。反対に対応が不親切な担当者の場合、工事についての相談がしにくくなるため依頼は避けましょう。

資格保有者が在籍しているか確認する

資格保有者が在籍している防水工事業者は、技術力の向上を目指す優良な会社といえます。防水工事を行う上で業者が保有していると安心な資格は、「防水施工技能士」などです。防水施工技能士とは、防水工事において、高いスキルや知識を保有していると認められた資格です。

アフターサービスを確認する

業者が提示するアフターサービスが安心できる内容か確認しましょう。防水工事は、修繕規模によっては何百万円もの費用がかかります。だからこそ、依頼をする業者は慎重に選ぶべきです。防水工事のアフターサービスとは、以下のようなものです。

  • 工事完了後の定期点検や補修
  • 工事後に発生した不具合やトラブルへの対応
  • 工事後に提供される保証書や施工報告書

一戸建て住宅の防水工事業者を選ぶ際は、トラブルを避けるためにも上記のような注意点に気をつけて依頼しましょう。

家の防水工事を依頼する前に業者を知ろう

防水工事を検討する場合に選択肢となりうる依頼先は、主に以下の4つです。それぞれの業者の特徴や、防水工事を行う上でのメリット、デメリットなどを確認していきましょう。

  • リフォーム会社
  • ハウスメーカー
  • 屋根・外壁塗装業者
  • 防水工事専門業者

リフォーム会社

リフォーム会社は、住宅のリフォーム工事を専門に行っている業者です。リフォーム会社に防水工事を依頼することもできますが、実際に施工するのは下請け業者の場合が一般的です。

特に大手のリフォーム会社は知名度と保証の面で安心感はありますが、下請け業者に施工を依頼されると無駄に中間マージンが発生します。中間マージンが発生する分、工事費用が高くなってしまいます。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、建材の製造から住宅設計、施工までを独自で行っている業者です。ハウスメーカーに依頼して住宅を建てた場合、防水工事も同じ会社に依頼する場合があります。

ハウスメーカーに防水工事を依頼すると、住宅に合った施工が受けられます。ただし、リフォーム会社と同様、ハウスメーカーは防水工事の施工を下請け業者に依頼するのが一般的です。そのため、中間マージンがかかり工事費用が高めになるでしょう。

屋根・外壁塗装業者

塗装業者は、屋根や外壁の塗装を専門で行っている業者です。塗装スキルが高いため、防水工事の塗膜防水の施工は安心して任せられるでしょう。塗膜防水とは、液体状の防水材を屋上やベランダに塗装して防水層をつくる施工方法です。ただし、塗膜防水以外の防水工事を依頼する場合は、施工実績が豊富か確認することをおすすめします。

防水工事専門業者

防水業者は、屋上やベランダなどの防水工事を専門で行う業者です。防水工事のプロフェッショナルなので、安心して工事を依頼できます。ただし、そもそも専門にしている会社の数が少ないため、依頼する際に近隣の防水業者を探し出すのが難しいです。

まとめ

今回は、一戸建て住宅の防水工事にかかる費用と修繕時期の目安などについて詳しく解説しました。防水工事の費用は、家の場所や工事の規模により異なりますが、適切な時期に修繕を行うことで家全体の耐久性を高め、長期的なコストを抑えることが可能です。

防水工事の耐用年数は約10年~15年程度ですが、劣化症状によって修繕時期は異なります。屋根や外壁、ベランダやバルコニーなどの防水工事を行う時期の目安としては、ひび割れや剥離、汚れやカビ、色あせや変色、水漏れや異臭などのサインに注意しましょう。

これらの情報を参考に住宅の防水工事計画を立てる際の参考にしていただければ幸いです。住宅は大切な資産です。適切なメンテナンスと修繕により、その価値を長く保つことができます。最後に、専門的な知識や技術を必要とする防水工事は、信頼できる防水工事専門業者に依頼することをお勧めします。