千葉県佐倉市の解体工事業者一覧と費用相場について解説

千葉県佐倉市

佐倉市の解体工事を巡る状況

佐倉市は千葉県の北部、都心から約40km圏に位置します。京成電鉄本線、JR東日本鉄道総武本線・成田線が市の東西を横断しており、千葉市や成田国際空港までそれぞれ約20分、都心まで60分というアクセスの良さからベッドタウンとして発展しています。

もともとは7つに分かれていた町村が合併して誕生した市であるため、都市化の進んだ地域、歴史的資源の残された地域、豊かな自然や美しい田園が残る地域など、地域ごとに異なる特色を持っています。

居住エリアは駅前を中心にコンパクトに集積されており、既成市街地、計画的住宅団地、商業地のほか、郊外の農村集落もいくつか見られます。佐倉市の人口はほぼ横ばいで推移しているものの、高齢化は着実に進行しており、今後は空き家が増加して供給過剰の状況に陥ることが懸念されています。

この記事では佐倉市の解体工事にかかる相場を分析し、解体工事を依頼する上での留意点、空き家の動向などを探っていきます。

佐倉市の解体工事費の相場(平均坪単価)

佐倉市の解体工事費の相場は、千葉市や船橋市など県の中心部とほぼ同等の高めの水準です。しかし、解体工事は依頼する業者、周辺環境、付帯工事の有無などによって金額が変わってきます。解体工事の費用は決して安いものではないので、金額面で納得することはもちろんですが、信頼できる業者かどうかを見極めることも大事なポイントと言えます。

建物の種類は、大きく分けて「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類があります。ここからは、それぞれの解体工事の特徴や確認するポイントなどを紹介します。

木造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 3.6万円
20〜29坪 3.3万円
30~39坪 3.1万円
40~49坪 3.0万円
50~59坪 2.9万円

佐倉市で木造建物の解体工事を依頼する場合、30~39坪の建物で坪単価3.1万円です。鉄骨造やRC造の建物の解体工事よりも安いとはいえ、少しでも費用を抑えておきたいところです。

佐倉市は都心や千葉市へのアクセスが良いことからベッドタウンとしての性質が色濃く、多くの住宅地が形成されています。全体的に見て木造住宅の占める割合が多く、中でも新耐震基準が採用される以前に建てられた住宅が全体の20%を占めるなど、古い木造住宅も多く見られます。

市では、「木造建築物耐震診断補助事業」、「木造住宅補強改造工事補助事業」、「耐震補強リフォーム補助事業」などを設け耐震診断に要する経費の補助を行っていますが、高齢化の進行を背景にリフォーム等をせず解体を選択するケースも増えています。

佐倉市は戦後急速に都市開発が進んだため、住宅地の一部の地域は道幅が狭く緊急車両の進入や歩行者の通行に支障をきたしている場所もあります。こういった場所で解体工事を行う場合、重機が入ることが困難で手壊しによる作業になることもあり、工期が延びて費用も通常の相場より2~3倍高くなってしまうケースもあります。

道幅の狭い場所にある建物の解体を依頼する場合は、通常重機が入れないような場所でも対応できる小型重機を所有している業者を探すことも一つの方法です。

鉄骨造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 4.4万円
20〜29坪 4.0万円
30~39坪 3.7万円
40~49坪 3.6万円
50~59坪 3.5万円

鉄骨造は一部の戸建て住宅にも用いられることがありますが、多くはアパート、雑居ビル、店舗や倉庫などに使用される構造体です。佐倉市では大型商業施設の郊外への進出、地域商店街の後継者不足、経営者の高齢化などにより空き店舗が増えており、商店街活動の衰退が見られます。

市では、空き店舗等を利用して事業を始める方を対象に賃貸料などの一部を補助する制度を設けていますが、今後ますます高齢化が進行すると空き店舗の解体工事も増えてくるでしょう。

鉄骨造の建物は木造建物に比べて高さのあるものや規模の大きなものが多く、解体するには専用の切断機や大型の重機などが必要になります。騒音や振動も大きくなるため、周辺住民への事前説明や安全対策をきちんと行ってくれる業者を選ぶことが大切です。

また、建物にアスベストが使用されている場合は、高額な除去費用が発生することもあります。建築図面上に記載される施工時期や仕上げ名称などからアスベスト使用の有無がわかる場合もあるため、打ち合わせの際には図面を用意しておくと見積もりもスムーズに進むでしょう。

RC造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 7.3万円
20〜29坪 6.7万円
30~39坪 6.3万円
40~49坪 6.0万円
50~59坪 5.8万円

RC造とは鉄筋コンクリート造の建物のことで、低層構造物、高層構造物、一般住宅、ビルなど幅広く用いられる構造体です。耐震性や耐火性、断熱性、遮音性などに優れた強固な造りであるため、解体の際は大掛かりな工事になります。

費用の相場は上記の通りで、木造や鉄骨造の建物の解体に比べて高額になります。また、立地条件や付帯工事の有無、業者の選び方などによっても金額は異なります。RC造の解体工事は規模が大きくなる分、騒音や振動、粉塵の飛散など周囲への影響もあるため、信頼できる業者かどうか見極めることも大きなポイントになるでしょう。

佐倉市内で著しい騒音又は振動が発生する解体作業を行う場合は、法律や佐倉市環境保全条例の規定により届出が必要になる場合があります。規制基準を遵守して施工計画書に基づいた適切な作業を行う解体業者を選択することが重要のため、複数の業者から話を聞いて見積もりを出してもらうのも有効な手段と言えるでしょう。

千葉県佐倉市で実際に行われた解体工事の費用事例

建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

  • 千葉県佐倉市における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。

千葉県佐倉市で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと

店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体

設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。

ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。

内装解体とスケルトン工事・原状回復工事・設備解体工事の相関図
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内装解体

内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。

具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。

スケルトン解体工事

スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。

入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。

スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。

原状回復工事

原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。

物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。

例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。

※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。

設備解体工事

設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。

そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。

また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。

まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。

佐倉市の空き家の種類と件数

ここからは、空き家の種類と件数から見えてくる佐倉市の今後の空き家の動向、市の対策などを探っていきます。

平成25年に実施した住宅・土地統計調査によると、佐倉市の住宅総数は74,400件、空き家の総数は6,810件です。空き家率としては9.1%で、これは全国の空き家率13.5%、千葉県の空き家率12.6%と比較しても低い値となっています。

空き家の内訳を見ると、「賃貸用の住宅」が3,000件、「売却用の住宅」が230件、「二次的住宅」が300件、「その他の住宅」が3,290件です。平成15年、平成20年の調査時と比較すると、佐倉市の空き家率は減少しているものの、長期不在により管理が不十分になりがちな「その他の住宅」が増加している状況です。

建て方別で見ると、「その他の住宅」に属する物件は一戸建てが2,450件、長屋建・共同住宅が840件であり、佐倉市では所有者が長期にわたり不在、または取り壊す予定のある一戸建て住宅が多いことがわかります。佐倉市の持ち家率は81%と全国的に見ても高く、そのうち65歳以上の世帯が27%、さらにその32%が単身世帯という状況です。

こうした現状から見ても、所有者不在の空き家が今後さらに増えていくことが予想されます。佐倉市では、親世帯と子世帯との近居・同居のために住宅を取得した場合、住宅取得費用の2分の1以内(上限額50万円)を補助しています。こうした制度を利用して、親世帯・子世帯が同居または近くに住むという選択をすることも、管理不能の空き家を増やさないための一つの方法と言えるでしょう。

次に、佐倉市の空き家の破損状況を見てみると、破損等のある建物が1,440件、破損等がなく問題のない建物が5,380件です。何らかの破損がある建物のうち、一戸建て住宅は970件となっており、これらの建物は早急に対処しなければ倒壊の危険、衛生上の問題、火災のおそれなど様々なリスクが生じます。

佐倉市では空き家バンク制度を設けており、空き家を賃貸または売買したい所有者がバンクに登録すると物件情報を市のホームページ上に公開し、移住したい方に紹介を行っています。

また、登録している物件についてはリフォーム及び家財道具の処分の費用の一部を市が補助しており、内装や外壁、屋根などに破損がある場合は修繕費の2分の1(上限額30万円以内)の交付を受けることができます。更に、登録物件の売買が成立した場合は、売買契約に係る諸経費の補助金額(上限5万円)を奨励金として交付しています。

まとめ:佐倉市の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を

佐倉市のここ数年の人口は横ばいで推移しているものの、高齢化率は全国の市町村と同様に着実に進行しています。

空き家に関しても、所有者が高齢で施設や病院に入っているなどの理由により管理が困難という建物が増加しています。佐倉市では空き家を増やさないために手厚い補助金制度を設けており、住み手のない住宅を活用しやすい環境が整っています。

空き家の所有者にとっては、様々な事情によりリフォームして賃貸・売却物件として再利用することが難しいということもあるでしょう。解体を少しでも考えている場合は、まずは信頼できる解体業者を探してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

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