千葉県我孫子市の解体工事業者一覧と費用相場について解説
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我孫子市の解体工事を巡る状況
我孫子市は千葉県の北西部、都心から30km圏に位置しており、市域は東西に細長い形状をしています。
市内にはJR常磐線と成田線が通り、我孫子駅から上野駅まで約38分というアクセスの良さから都心のベッドタウンとして発展しています。一方で、市域の北部には手賀沼、南部には利根川が流れるなど水辺空間に恵まれているほか、斜面林などの豊かな自然環境が残されており、自然と都市的機能が調和した魅力的な住宅都市です。
我孫子市の人口は市制が施行された昭和45年当時は約5万人でしたが、平成21年には約13万6千人を記録するなど順調に増加を続けてきました。しかし、その後は伸び率が鈍化し、平成23年をピークに近年は減少傾向にあります。
一方で、団塊の世代が高齢期を迎えたことにより高齢者人口は増加しており、若い世代の人口の少なさが問題となっています。今後は高齢単身者世帯がますます増加すると予想されており、我孫子市における解体工事の需要も高まってくるでしょう。
この記事では我孫子市の解体工事にかかる相場を分析し、解体工事を依頼する上での留意点、空き家の動向などを探っていきます。
我孫子市の解体工事費の相場(平均坪単価)
我孫子市の解体工事費の相場は、千葉市や船橋市など県の中心部とほぼ同等の高めの水準です。しかし、解体工事は建物の構造や周辺環境、付帯工事の有無などによって費用が変わってくるほか、選択する解体業者によっても大きく違います。工事を依頼する前に、正しい業者選びのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
建物の種類は、大きく分けて「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類があります。ここからは、それぞれの解体工事の特徴や確認するポイントなどを紹介します。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 3.6万円 |
20〜29坪 | 3.3万円 |
30~39坪 | 3.1万円 |
40~49坪 | 3.0万円 |
50~59坪 | 2.9万円 |
我孫子市で木造建物の解体工事を行う場合、費用の相場は一般的な広さ30〜39坪の建物で坪単価3.1万円と、県内ではやや高めの相場になっています。木造建物の解体は比較的容易なため、鉄骨造やRC造よりも安いことが特徴です。
我孫子市は東西に細長い形状で、西から東にかけ、我孫子・天王台・湖北・新木・布佐の5つの地区に分けられます。近年は湖北地区、布佐地区を中心に人口が減少しており、このあたりを中心に木造住宅の解体工事も多い状況だと思われます。
我孫子市内の古くから形成されている住宅地などでは、道幅が狭く車がすれ違うのも困難というエリアもあります。こうした場所で住宅の解体工事を行う場合は重機を使用して解体することが難しく、手作業で進めるケースもあります。
そうなると工期が延び、人件費が追加されるなど解体費用も高めになります。住宅密集地での解体を依頼する場合は、狭い道路でも進入できるような小型重機を所有する業者を探すことをおすすめします。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.4万円 |
20〜29坪 | 4.0万円 |
30~39坪 | 3.7万円 |
40~49坪 | 3.6万円 |
50~59坪 | 3.5万円 |
我孫子市で鉄骨造の建物を解体する場合、1坪あたりの単価は30~39坪の建物で3.7万円、50~59坪の建物で3.5万円です。鉄骨造の建物の解体には手間や時間がかかるため、木造建物の解体工事よりも高くなるケースがほとんどです。
鉄骨造は、ビルや工場、倉庫などに多く使われる構造体です。我孫子市には大手民間企業の事業所、金属製品・機械などの中小工場や作業所などが立地しています。しかし、近年は経済状況の変化等により撤退する企業や、老朽化の進んだ工場なども多く、鉄骨造の解体工事の需要も増えてくると思われます。
鉄骨造の建物は木造建物に比べて規模の大きなものが多く、鉄骨が強固に接合してあるため、解体するには専用の切断機や重機などが必要になります。騒音や振動も大きくなるため、防音シートを使用した養生や、近隣への挨拶などもきちんと行ってくれる業者を選ぶことが大切です。
また、フェンスやブロック塀の撤去、杭抜きなどを伴う場合は別途費用が発生するため、打ち合わせの際に建物の図面を用意しておくと見積もりもスムーズに進むでしょう。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 7.3万円 |
20〜29坪 | 6.7万円 |
30~39坪 | 6.3万円 |
40~49坪 | 6.0万円 |
50~59坪 | 5.8万円 |
RC造とは鉄筋コンクリート造の建物のことで、一部の戸建て住宅でも見られますが、多くはマンションや団地などの集合住宅に用いられる構造体です。地震の多い日本では、比較的よく用いられる構造と言えます。
RC造は耐震性、耐久性に優れた強固な造りのため、解体する際は重機を使用してコンクリートを破砕します。そのため、大きな騒音や振動が発生し、これらを完全に防ぐことは困難と言えます。
近隣の住宅や道路などに粉塵も飛散するため、しっかりとした養生対策が必要です。規模の大きな解体工事を行う際は、業者が近隣へ挨拶周りを行うことが一般的ですが、中にはそういった対応を取らない業者もあります。近隣トラブルを避けるためにも、事前の打ち合わせで対応について確認しておきましょう。
また、古い建物にはアスベストが吹き付け材に使用されているケースもあります。アスベストを除去するには、大気汚染防止法に基づき市に必要書類を提出し、作業基準を遵守して処理しなければなりません。
所有する建物にアスベストが使用されているかどうか事前に図面等で確認し、使用されている場合はアスベストの対応ができる解体業者を選ぶようにしましょう。
千葉県我孫子市で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 千葉県我孫子市における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
千葉県我孫子市で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
我孫子市の空き家の種類と件数
ここからは解体工事の主な対象となる空き家のデータに基づき、我孫子市の今後の空き家の動向、市の対策などを探っていきます。
総務省統計局が実施している統計調査によると、我孫子市の住宅総数は60,500件、そのうち空き家の総数は7,280件です。空き家率としては約12.0%で、全国水準の13.5%を下回る数字になっているものの、全国的な傾向と同様に増加傾向にあります。
空き家の種類には4種類あり、我孫子市の空き家の内訳は「賃貸用の住宅」が3,840件、「売却用の住宅」が230件、別荘やセカンドハウスとして利用する「二次的住宅」が180件と、今後も利用目的のある空き家が約6割ということになります。一方、この3つのどの部類にも属さない「その他の住宅」が3,030件と、空き家全体の約4割を占めています。
我孫子市に「その他の住宅」が多い要因の1つとして、高齢化の進行が挙げられるでしょう。我孫子市は市制が施行されて以降順調に人口は増加し、平成19年、20年に我孫子駅北口に大規模マンションが建設され、この2年間で更に大きく人口を伸ばしました。しかし、その後は新規の大規模な住宅供給はなく、平成23年以降は人口も減少に転じています。一方で老年人口は増加し、高齢者世帯数も着実に増え続けている状況です。
我孫子市の空き家の破損状況を見ると、空き家総数7,280件のうち、腐朽・破損のある建物が1,650件、破損等がなく住まいとして問題のない建物が5,620件です。腐朽・破損のある建物の内訳は、「賃貸用の住宅」430件、「売却用の住宅」30件、「二次的住宅」40件、「その他の住宅」1,150件となっています。
建物の所有者が高齢になると、入院または施設に入所する、遠方の子供の家に移り住むなどの理由により、空き家の管理が困難になるケースが増えてきます。腐朽や破損のある建物は、倒壊の危険や防犯・防火の面から見ても早急な対処が必要になります。
我孫子市では空き家が増加していることを踏まえ、シニア世帯(50歳以上)の持ち家を最長で終身にわたって借上げ、子育て世帯などに賃貸住宅として転貸する「マイホーム借上げ制度」を通じた支援事業に取り組んでいます。
また、空き家を売りたい・貸したい方の物件を市に登録し、「全国版空き家バンク」等にその情報を公開して、空き家所有者と利用希望者の橋渡しを行うなど、空き家の有効活用のための様々な対策を講じています。
まとめ:我孫子市の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
我孫子市はここ数年にわたり人口が減少しており、少子高齢化が深刻な問題となっています。空き家の数そのものは他の自治体と比較しても多くはありませんが、適切な管理ができていない空き家の割合は高く、今後ますます高齢化が進行すると管理不能の空き家も増えていくでしょう。
使用していない空き家は定期的に管理を行わないと、自然災害による破損、老朽化による倒壊などの恐れがあるほか、不審者の侵入など犯罪の誘発にもつながり周辺住民の不安も大きくなります。
遠方に住んでいる、または高齢になり管理が困難などの理由により、長期にわたり使用していない空き家を所有している場合は、周囲に悪影響を及ぼす前に思い切って処分することも検討してみましょう。