千葉県千葉市花見川区の解体工事業者一覧と費用相場について解説
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千葉市花見川区の解体工事を巡る状況
花見川区は千葉市を構成する行政区の1つで、千葉市の北西部に位置します。区域は南北に長い形状で、中央区のシンボルでもある「花見川」が流れるなど、豊かな自然に恵まれた環境です。
6区の中では中央区に次いで2番目に人口が多いエリアですが、唯一中央区に隣接していない区ということもあり、特に北部は市役所など主要な公共機関へのアクセスがやや不便でもあります。
花見川区の人口は2003年をピークに減少に転じており、高齢化も急速に高まっていることから、今後も減少傾向が続くと予想されます。空き家増加のリスクも深刻であり、解体工事の需要も今後ますます高まっていくことが考えられます。
このページでは、花見川区の現状について細かく分析し、解体工事の相場、業者選びのポイントなどを紹介していきます。
千葉市花見川区の解体工事費の相場(平均坪単価)
解体工事は、その建物によって工法が異なるため、費用も大きく変わってきます。建物の分類は大きく分けて「木造」「鉄骨造」「RC造」の3つがあります。
花見川区は大規模な住宅団地が造成されているため賃貸の共同住宅に住む人が多いですが、持ち家比率も半数程度です。こうした背景から、花見川区は木造の建物が多いと考えられます。
では、3つの建物の工法や費用の違いについて見ていきましょう。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 3.6万円 |
20〜29坪 | 3.3万円 |
30~39坪 | 3.1万円 |
40~49坪 | 3.0万円 |
50~59坪 | 2.9万円 |
花見川区で木造建物の解体工事を依頼する場合、一般的な広さの30~39坪で3.1万円、他の坪数で見ても相場は中央区と同等の金額です。
しかし花見川区と中央区の環境で大きく異なるのは、中央区は住宅密集地が多いのに対し、花見川区は農業が盛んで花見川流域に農地が広がっているほか、古くからの集落も多くあるという点です。
こういった地域は道幅や隣家との間隔も広いため、大型重機が入りやすく解体工事を進めやすいという特徴があります。しかし敷地が広い分、塀や柵、ガレージ等の撤去を伴うことも多く、付帯工事としての別途費用がかかってしまうケースがあることを覚えておきましょう。
ちなみに千葉市では、危険なブロック塀等の撤去にかかる費用の一部を補助しており、販売を目的に整地や解体工事を行う際にブロック塀等の撤去が伴う場合も、補助の対象となります。
業者に解体工事を依頼する際は付帯工事費についてしっかりと確認し、こうした市の制度を活用しながら費用を抑えられるようにしましょう。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.4万円 |
20〜29坪 | 4.0万円 |
30~39坪 | 3.7万円 |
40~49坪 | 3.6万円 |
50~59坪 | 3.5万円 |
鉄骨造は、アパート、テナントビル、オフィスビル等に多く用いられる構造体ですが、木造に比べて燃えにくく強度が高い分たくさんの鋼材が使用されており、解体にもそれなりの手間や時間がかかります。その分、解体費用も木造建物より高く、30~39坪の坪単価の差は6,000円、30坪の建物で考えると18万円の差が生じます。
花見川区では、国道14号線沿いに大規模商業施設等が集積し賑わいを見せていますが、古くからある大規模団地の商店街などでは空洞化も進んでいます。また、人口の減少に伴い賃貸アパート等の空室も多く、鉄骨造のビルやアパートの解体工事の需要も高まっている状況です。
鉄骨造と一言で表されることが多いですが、鋼材の厚みにより重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2つに分類されます。重量鉄骨造は主に高層マンションやビル、軽量鉄骨造は比較的小規模なテナントビル等によく用いられます。
解体費用はこのどちらかによっても左右されるので、自分の所有する建物が重量鉄骨造、軽量鉄骨造のどちらなのか、図面等で調べた上で業者との打ち合わせを行うとスムーズに進むでしょう。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 7.3万円 |
20〜29坪 | 6.7万円 |
30~39坪 | 6.3万円 |
40~49坪 | 6.0万円 |
50~59坪 | 5.8万円 |
続いて、RC造の解体費用の相場を見てみましょう。RC造とは、柱や梁などの主要構造部に鉄筋の入ったコンクリートを用いる構造です。マンションやビルに多い構造体ですが、近年は一般住宅に用いられることも多くなっています。
木造建物等と比較すると、断熱・機密性、耐震性、遮音性能など全ての面において優れていますが、当然ながら建築費用は高く、解体するにあたっても様々な工程や使用機材、人件費が必要となり、自ずと解体費用も高額になります。
花見川区は都市型農業のイメージが色濃いエリアですが、首都圏のベッドタウンとしていくつもの大規模住宅団地が造成されているほか、千種町には千葉鉄工業団地が建設されるなど、住宅団地が多数立ち並んでいます。こうした大規模団地は区内でも高齢化率が高く、建物の老朽化も進んでいくといずれ解体工事が必要になってくるでしょう。
RC造の建物は耐震・耐火性などに優れた頑丈な造りであるがゆえに、解体工事の際は大型重機を使用するため、騒音や粉塵の飛散等も問題になりがちです。そのため、養生対策をしっかりと行えることに加え、安全管理の面においても信用できる業者選びが大切です。
RC造の建物の解体を依頼する際は特に、安全管理にも人員を割くことができ、RC造の解体の経験が豊富な業者を選ぶことがポイントとなってきます。
千葉県千葉市花見川区で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 千葉県千葉市花見川区における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
千葉県千葉市花見川区で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
千葉市花見川区の空き家の種類と件数
ここからは花見川区の空き家の種類や件数に基づいて、解体工事の需要を探っていきましょう。
花見川区の空き家の総数は11,500件で、住宅総数90,170件の約13%にあたります。空き家の内訳を見ると、「賃貸用の住宅」が最も多い7,950件で、「売却用の住宅」が530件、別荘等として利用する「二次的住宅」が220件、この3つのいずれにも属さない「その他の住宅」が2,810件です。
「賃貸用の住宅」の空き家が多い背景には、RC造の解体費用相場の項目でも述べたように、大規模団地の高齢化率が区全体の高齢化率を上回っているという要因もあるでしょう。
また、他の区と比較すると花見川区は「売却用の住宅」の件数が群を抜いて多い状況です。持ち主が高齢になり子供の家に移り住んだり、介護施設やサービス付き高齢者向け住宅などに入居するため持ち家を手放すケースが多いからと考えられ、この数字も花見川区の高齢化率の高さを裏付けています。
賃貸用、売却用、二次的住宅のいずれかに分類される空き家については、今後人が住む可能性があります。問題なのは、何らかの事情により長期不在になっている「その他の住宅」です。
これらの住宅は住み手が見つからないまま放置されてしまう可能性もありますが、花見川区でこの区分に該当する件数は2,810件、空き家全体の約24%にとどまっています。全国平均で見ると、「その他の住宅」に該当する割合は39%なので、花見川区の数字はそこまで深刻な問題とは言えないでしょう。
次に、空き家11,500件の建物の状態ですが、腐朽・破損のある建物は2,030件、破損等がなく住まいとして問題のない建物が9,470件です。更に詳しく見ると、何らかの破損のある建物のうち、「その他の住宅」に該当する物件が690件あります。これは、持ち主が長期入院または亡くなっているなどのケースもあり、放置しておくと倒壊などの恐れもあるため、早急な対処が必要となるでしょう。
花見川区は6区の中で中央区に次ぐ人口を擁していますが、2019年の年齢別人口は45歳~49歳が最も多く、2040年には高齢化が一気に高まることが推測されています。また、大規模団地で育った子供たちが区外へ転出するなど、今後は更なる人口・世帯数の減少が進み空き家も増えることが予想されます。
千葉市では空き家に関する施策として、2019年5月から空き家の所有者・利用者の橋渡しをする「空家等情報提供制度」の運用を始め、ホームページ上で空き家物件の情報、空き家の利用希望の情報を公開しています。また、空き家に関するセミナー・相談会を定期的に開催するなど、空き家対策を積極的に進めています。
まとめ:千葉市花見川区の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
花見川区は、区のシンボルである花見川流域に豊かな河川空間が広がるなど、美しい景観が魅力の区です。サイクリングコース沿いには千本桜緑地やいくつもの公園が配置されるなど、区民の憩いの場となっている場所も多くあります。
今後も手付かずの空き家が増え続けるとこの美しい景観が損なわれるばかりでなく、定期的な管理を行わず放置し続けると「特定空家等」に分類されて税金が高くなるなどの負担もあります。
そのような状況になってしまう前に、解体時期や業者を慎重に検討し、速やかに対処するようにしましょう。