千葉県流山市の解体工事業者一覧と費用相場について解説
流山市の解体工事を巡る状況
流山市は千葉県の北西部、都心から25km圏に位置します。市内には、つくばエクスプレス、JR武蔵野線、常磐線、東武野田線、流鉄流山線など5線11駅が乗り入れており、つくばエクスプレス快速を利用すると秋葉原駅まで約20分という交通アクセスに優れたまちです。
「都心から一番近い森のまち」をキャッチコピーに、美しい緑と良好な住環境が共存した住みやすさが特徴で、平成30年の「全国市町村5歳階級別転入超過数ランキング」では全国8位、政令指定都市を除けば全国1位に輝き、特に子育て世代の転入超過割合が高くなっています。
市外からの転入増を背景に住宅開発や道路の整備が進み、全国の自治体が人口減少の波を受ける中、流山市の人口増加率は6年連続で県内1位になるなど活気に溢れています。今後も人口の増加が続くと予想されますが、同時に高齢者数の増加に伴い一人暮らしの高齢世帯も増えることが見込まれます。現在は若い世代の多いまちですが、今後は高齢化に伴い住宅の解体工事も増加するでしょう。
この記事では、流山市の解体工事の現状や賢い業者選びのポイント、空き家の現状などについて詳しく解説していきます。
流山市の解体工事費の相場(平均坪単価)
子育て世代の転入者が急増していることで注目されている流山市には、平成25年の調査時で約72,200軒の住宅があります。建物を大きく分類すると、「木造」「鉄骨造」「RC造」の3つに分けられますが、一戸建ての多くは木造住宅です。
中には鉄骨造やRC造の一戸建て住宅もありますが、鉄骨造・RC造の多くは店舗、ビル、マンション等です。それぞれの建物の解体方法には特徴があり、構造によってだけではなく周辺環境や付帯物処理の有無などによっても解体費用が変わります。
では、それぞれの建物の構造や解体工事の特徴、確認するポイントなどを紹介していきます。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 3.6万円 |
20〜29坪 | 3.3万円 |
30~39坪 | 3.1万円 |
40~49坪 | 3.0万円 |
50~59坪 | 2.9万円 |
流山市は、「母になるなら、流山市。」をキャッチフレーズに子育て世代をターゲットとしたシティセールスを行った結果、十数年の間に駅周辺を中心に新築住宅が激増しました。しかし、駅から離れると築年数の経過した古い木造住宅も多く、今後は郊外を中心に解体工事が増えていくでしょう。
木造住宅の解体工事は、他の構造体の解体に比べて工期が短く人件費もそれほどかからないため、比較的安価になることが多いと言えます。しかし、住宅密集地での解体など、周辺環境によって工事費は変わってきます。道幅が狭く、隣家との距離も近い場合は、大型重機の進入が難しく手作業で進めざるを得ないということもあり、そういった場合は費用も高くなる傾向にあります。
一方で、住宅がまばらな郊外では重機が入れないということはありませんが、解体する建物のある敷地が広い場合は庭木や物置などの撤去を伴うことも多く、こうした費用は別途加算されることになります。見積もりの段階で、追加費用などについてしっかり確認しておくことをおすすめします。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.4万円 |
20〜29坪 | 4.0万円 |
30~39坪 | 3.7万円 |
40~49坪 | 3.6万円 |
50~59坪 | 3.5万円 |
鉄骨造の建物の解体は、鉄骨を破断する際に手間や時間がかかるため、木造建物の解体よりも高額になるケースがほとんどです。鉄骨造の建物には「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨構造」の2種類があり、このどちらかによって解体費用が変わってきます。
軽量鉄骨造は戸建て住宅や小規模なアパート、店舗などに多く、重量鉄骨造はマンションやオフィスビルなど比較的規模の大きな建物に多く見られます。解体を依頼する建物がどちらの構造か、業者との打ち合わせの前に図面等で調べておくとスムーズに進みます。
また、古い建物にはアスベストが使用されているケースも多く、除去する際はマニュアルに沿って適切に対処しなければなりません。図面を確認する際はアスベストの有無も併せて調べ、使用されている場合はアスベスト除去の経験が豊富な業者に依頼するようにしましょう。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 7.3万円 |
20〜29坪 | 6.7万円 |
30~39坪 | 6.3万円 |
40~49坪 | 6.0万円 |
50~59坪 | 5.8万円 |
RC造の解体工事は、3つの構造体の中で最も解体費用が高額になります。その理由として、規模の大きな工事になることはもちろん、建設リサイクル法に基づきコンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊、建設木材について現地で適正に分別解体しなければならないことも挙げられます。
流山市では住宅が急増しているため、密集地における規模の大きなRC造の解体を行うケースも多くあるでしょう。RC造の解体には大型重機の使用が必須で、振動や騒音による周囲への影響も出てきます。
また、床面積が80平方メートル以上の建物を解体する場合は、工事着手の7日前までに都市計画部建築住宅課に必要書類を提出しなければなりません。RC造の解体工事を依頼する場合は、こうした対応をきちんと取れる実績のある業者を選ぶようにしましょう。
千葉県流山市で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 千葉県流山市における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
千葉県流山市で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
流山市の空き家の種類と件数
ここからは、流山市の空き家の状況について分析していきます。空き家が多い地域では必然的に解体工事の需要が高まりますが、流山市では今後どのように需要が変化するのか、空き家の件数のデータに基づき詳しく紹介していきます。
平成25年住宅・土地統計調査結果によると、流山市の住宅総数は72,200件で、そのうち空き家の数は6,710件です。空き家率は9.3%で、この値は全国の空き家率(13.5%)、千葉県の空き家率(12.7%)と比較しても低い数字です。
空き家には4種類あり、賃貸用の戸建て住宅や共同住宅の空室の「賃貸用の住宅」、売却を目的として空き家になっている「売却用の住宅」、休暇の際の避暑・保養や週末のみ利用するセカンドハウス等の「二次的住宅」、転勤や入院等により長期にわたり所有者が不在の「その他の住宅」に分けられます。
流山市の空き家の内訳は、「賃貸用の住宅」が4,100件、「売却用の住宅」が520件、「二次的住宅」が140件、「その他の住宅」が1,950件で、今後も利用目的のある空き家が約7割、利用目的のない空き家が約3割となっています。
流山市は2005年につくばエクスプレスが開業したことを契機に、沿線3地区で土地区画整理事業に着手しました。マンションや戸建て住宅の供給が盛んになったのと同時に、市ではマーケティング課を設置し、共働きの子育て世帯をターゲットに保育所の増設、主要駅と保育園を送迎バスで結ぶ「送迎保育ステーション」の運営を開始するなど住民誘致に努めました。その結果、年少人口増加数、合計特殊出生率が飛躍的に伸び、現在も人口は年々増え続けています。
こうした背景があり、流山市における空き家の数は全国的に見ても少ない数になっています。しかし、空き家全体の数は少ないものの、今後も放置され続ける可能性のある「その他の住宅」に属する空き家の占める割合は、それほど低くはない現状です。使用されていない空き家は定期的に管理しなければ老朽化の進みが早く、周囲に悪影響を及ぼす可能性も出てきます。
流山市の空き家の腐朽・破損状況を見てみると、何らかの破損のある建物は770件、破損等のない建物は5,940件です。圧倒的に破損のない建物が多くはありますが、破損のある建物のうち「その他の住宅」に属する建物は310件あります。この310件については、早急に対処する必要があると言えます。
流山市では、家屋または取り壊し後の土地を譲渡した場合に最大で3,000万円の特別控除を受けることができます。しかし、多くの自治体が開設している空き家バンク、空き家専門の相談窓口などはなく、空き家の活用や空き家の発生を予防する対策が十分に進んでいるとは言えない現状です。
空き家を増やさないためには、不動産の状態や権利関係などについて家族や親族と話し合っておく、賃貸や売却をしやすいようにリフォームをしておくなども有効な手段と言えます。
まとめ:流山市の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
流山市は全国でもトップクラスに入るほど人口増加率が高く、早急に空き家問題が顕在化するということはないでしょう。
しかし、利用目的のない空き家は着実に増えており、適切な管理がされていない放置された空き家が今後ますます増えると、周囲の住宅への悪影響や景観が損なわれるなど、様々な問題が出てきます。
流山市は子育て環境が充実しているため、20代から40代にかけての若い世代を中心に、今後も流山市で新築住宅を取得するファミリー世帯が増えるでしょう。一般的に、老朽化した建物が建っている土地よりも、解体して更地にしたほうがより高い価格で土地を売却することができます。
管理が困難な空き家を所有している場合は、信頼できる解体業者を探し、空き家の解体を依頼することをおすすめします。