千葉県松戸市の解体工事業者一覧と費用相場について解説

千葉県松戸市

松戸市の解体工事を巡る状況

松戸市は千葉県の北西部に位置する市で、西部は江戸川を境に東京都と埼玉県に隣接しています。

都心から約20㎞という立地条件の良さから昭和30年代後半~50年代にかけて急速に都市化が進み、住宅地開発が相次いで行われました。松戸駅から上野駅まで約20分、大手町駅まで約30分と交通の利便性が良く、東京のベッドタウンとしての性格が強いことが特徴です。

千葉県内では千葉市、船橋市、市川市に次いで4番目に人口の多い市で、平成に入ってからは東日本大震災が起きた平成22年から25年にかけて人口は減少したものの、26年以降現在まで増加傾向にあります。

都心まで電車1本でアクセスが可能、駅周辺には商業施設が栄えるなど都市機能が充実している一方で、東京ドーム11個分の広さがある21世紀の森と広場を擁するなど豊かな自然にも恵まれており、近年は若い子育て世帯の増加が目立ちます。一方で、高齢化率は全国水準や県全体と比較して低いものの増加傾向にあり、今後は古い住宅などを中心に解体工事が増えると予想されます。

この記事では、松戸市の解体工事の現状や賢い業者選びのポイントなどについて詳しく解説していきます。

松戸市の解体工事費の相場(平均坪単価)

松戸市は人口の増加とともに世帯数も増加しており、平成25年の調査時で約24万戸の住宅があります。

解体工事の建物を大きく分類すると、「木造」「鉄骨造」「RC造」の3つに分けられますが、それぞれの建物の解体方法には特徴があります。また、建物の構造だけでなく、付帯物処理の有無などによっても金額が大きく変わってきます。

では、それぞれの建物の構造や解体工事の特徴、確認するポイントなどを紹介していきます。

木造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 3.6万円
20〜29坪 3.3万円
30~39坪 3.1万円
40~49坪 3.0万円
50~59坪 2.9万円

松戸市の木造建物の解体費用は千葉市などとほぼ同等で、県内ではやや高めの水準となっています。平均的な広さの30~39坪の建物で、1坪あたり3.1万円です。

松戸市の人口は昭和35年から昭和55年の20年間で4.6倍に跳ね上がったため、この時期に建設された住宅が多く、昭和55年以前の建物の割合は全体の約30%を占めています。また、地区別の高齢化率を見ると最も高いのは高木第一地区、次いで矢切地区、高木第二地区と続くなど市内でも比較的郊外部の高齢化が進んでおり、今後はこのあたりの古い住宅を中心に解体工事が増えていくでしょう。

木造住宅を解体する場合、土地面積や平屋建て、2階建てなどによって金額が変わってきます。また、郊外の住宅などは敷地面積が広いことが多く、庭木の撤去、ガレージや物置、塀の解体などの作業が伴うこともあるでしょう。

これらの付帯工事は別途料金が発生するため、打ち合わせの段階でしっかりと確認しておくことをおすすめします。1つの業者に絞らず、複数の業者に見積もりを依頼するのも良いでしょう。

鉄骨造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 4.4万円
20〜29坪 4.0万円
30~39坪 3.7万円
40~49坪 3.6万円
50~59坪 3.5万円

鉄骨造の解体工事は、木造建物の解体と比べて高額になりやすいことが特徴です。理由としては、骨組みを解体するための溶断機等が必要であったり、廃材の分別や処分費がかかったりするためです。強固な造りがゆえに解体にかかる日数や人員も必要となるため、そういった面での費用も加算されます。費用を抑える最大のポイントは、業者選びにあると言えるでしょう。

日本には木造家屋が多いため、解体工事も木造建物にしか対応していないという業者もあります。しかし、自社では対応していないけれど、鉄骨造の解体を行う下請け業者を手配されるというケースもあり、こうした場合は中間マージンが発生するおそれもあります。過去に鉄骨造の解体工事の実績があるかどうか、得意としているかなどをきちんと調べたうえで依頼するようにしましょう。

また、鉄骨造の建物は構造が強固であるため、解体作業中は振動、騒音が発生しやすくなります。高度な解体技術が必要なのはもちろんのこと、近隣への影響を最小限に抑えられるような養生や安全対策が必要です。打ち合わせの際に、こうした面についても徹底しているかを確認しておくと良いでしょう。

RC造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 7.3万円
20〜29坪 6.7万円
30~39坪 6.3万円
40~49坪 6.0万円
50~59坪 5.8万円

最後に、RC造の解体工事の費用の相場を見てみましょう。RC造は鉄筋とコンクリートを組み合わせた非常に強度の高い造りが特徴で、耐久性、耐震性、耐火性などすべての面において優れた構造です。その分、建築費用や販売価格、賃貸価格などが高額で、自ずと解体費用に関しても高額になることは否めません。

松戸市には、分譲マンションをはじめ、工業団地、ビルなど多くのRC造の建物があります。RC造の解体工事は木造住宅などの解体に比べ規模が各段に大きく、騒音や振動も発生するため、徹底した安全対策と近隣への対応が求められます。周囲に住宅や店舗などが密集している場合は特に、養生対策や工程を知らせるチラシの配布なども必要になります。

また、騒音・振動を伴う作業は特定建設作業に該当するため、法律に基づき作業開始の7日前までに届け出が必要です。こうした事情もあるため、解体業者の選定は木造建物等の解体を依頼する時よりも更に慎重になる必要があります。解体工事を依頼する際は、RC造の解体を得意とし多くの実績を持つ業者を選ぶようにしましょう。

千葉県松戸市で実際に行われた解体工事の費用事例

建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

  • 千葉県松戸市における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。

千葉県松戸市で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと

店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体

設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。

ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。

内装解体とスケルトン工事・原状回復工事・設備解体工事の相関図
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内装解体

内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。

具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。

スケルトン解体工事

スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。

入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。

スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。

原状回復工事

原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。

物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。

例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。

※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。

設備解体工事

設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。

そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。

また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。

まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。

松戸市の空き家の種類と件数

ここからは、解体工事の主な対象となる空き家の種類と件数のデータに基づき、松戸市の解体工事の需要を分析していきます。

平成25年住宅・土地統計調査結果によると、松戸市の住宅総数は238,820件で、そのうち空き家の数は27,630件です。空き家の内訳を見ると、「賃貸用の住宅」が17,500件、「売却用の住宅」が1,180件、「二次的住宅」が530件、「その他の住宅」が8,430件で、今後も利用目的のある空き家が約7割、所有者が長期にわたり不在などの理由により利用目的のない空き家が約3割となっています。

平成25年調査時の松戸市の空き家率は11.6%と全国水準よりも低く、この値は前回の調査時(平成20年)の13.1%と比べても減少しています。松戸市の新設住宅着工数を見ると、平成18年度までは年間 6,000戸前後ありましたが、平成19年度以降の着工数は4,000戸未満になっており、新築の住宅建設が減っているのに対し、世帯数が増え住宅需要は高まっていることが空き家率減少の一因となっていると思われます。

次に、松戸市の空き家の腐朽・破損状況を見てみると、何らかの破損のある建物は5,980件で、空き家総数に占める割合は21.6%です。内訳は「賃貸用の住宅」が3,200件、「売却用の住宅」が90件、「二次的住宅」が30件、「その他の住宅」が2,650件です。

賃貸用住宅や売却用住宅、二次的住宅は今後所有者がリフォームする可能性もありますが、その他の住宅に関しては所有者が死亡あるいは長期入院中であったり、高齢で管理不能という状況が多く、こういった老朽化の進んだ空き家は今後も増加するおそれがあります。空き家は放置されることで老朽化の進行が急速に進み、防犯性、防災性、衛生面などの不安、景観が損なわれるなど住環境の悪化にもつながるため、早めの対処が必要となります。

松戸市でも全国の市町村と同様に高齢化が進んでおり、高齢夫婦や高齢単身者が子供の家に移り住み、空き家になってしまうというケースが多くあります。松戸市では三世代同居等住宅取得支援制度を設けており、親世帯と同居または近居(親世帯と直線で2キロメートル以内)するための住宅を取得する場合、最大100万円の補助が受けられます。こうした制度を利用して親世帯の近くに移り住むことも、空き家を増やさないための一つの手段と言えるでしょう。

また、市ではその他にも、シニア世帯(50歳以上)の持ち家を最長で終身にわたって借上げ、子育て世帯などに賃貸住宅として転貸する「マイホーム借上げ制度」、松戸市シルバー人材センターの人員により除草・清掃を行う空き家管理など、空き家を増やさないための取り組みや空き家の適正管理の推進を行っています。

まとめ:松戸市の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を

松戸市の空き家の数は全国水準よりも低く、県内でも少ない方と言えます。しかし、地域によっては高齢化が進んでいるところも多く、数年後、十数年後には空き家の数も増えていくでしょう。

空き家を増やさないためには、権利関係の確認や相続の相談、専門家への相談、借り手・買い手が見つかりやすいようにリフォームするなど、事前にできる対応策もあります。やむを得ず空き家になってしまった場合は、定期的に管理をしなければ湿気がこもりカビが発生したり、庭木や雑草が成長して害虫が発生するなど、老朽化が進んでいきます。

管理不能の空き家を所有している場合は、こうした問題が起きる前に早急に信頼できる解体業者に依頼して、空き家の解体を進めることをおすすめします。

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