千葉県鎌ケ谷市の解体工事業者一覧と費用相場について解説
鎌ケ谷市の解体工事を巡る状況
鎌ケ谷市は千葉県の北西部に位置する市で、都心からわずか25km圏にありながら多くの自然や緑が残された魅力的な街です。市内には東武アーバンパークライン・新京成線・北総線・成田スカイアクセス線の4路線が乗り入れ、都心まで約30分でアクセスできることから、首都近郊の住宅都市として発展してきました。
鎌ケ谷市の人口は昭和35年から一貫して増加傾向が続き、令和元年の時点で約10万9千人を擁しています。市内にある8つの駅を中心に住宅地、商店街など市民生活に便利な施設が集約しており、コンパクトながらも自然と都市機能が調和した美しい街並みを形成しています。
しかし、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、鎌ケ谷市の人口は2020年頃をピークにその後は減少に転じ、急速に高齢化が進行することが予測されており、今後は住宅や店舗等を中心に解体工事の需要が高まってくるでしょう。
このページでは、鎌ケ谷市の解体工事は今後どのように変化するのか、費用の相場や空き家状況などを交えながら詳しく紹介していきます。
鎌ケ谷市の解体工事費の相場(平均坪単価)
建物は大きく分類すると、「木造」「鉄骨造」「RC造」の3つに分けられます。鎌ケ谷市には一戸建てをはじめ住宅団地、マンション、アパートなど様々な建物がありますが、3つの構造体の中では木造の建物が多いと思われます。
それぞれの建物の解体方法には特徴があり費用の相場にも差がありますが、周辺環境や付帯工事の有無によって更に金額が変わってきます。
では、それぞれの建物の構造や解体工事の特徴、確認するポイントなどを紹介していきます。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 3.6万円 |
20〜29坪 | 3.3万円 |
30~39坪 | 3.1万円 |
40~49坪 | 3.0万円 |
50~59坪 | 2.9万円 |
鎌ケ谷市の木造建物の解体費用相場は、平均的な広さの30~39坪の建物で1坪あたり3.1万円、50坪程度の広めの建物だと坪単価2.9万円です。
鎌ケ谷市は、鉄道各駅の周辺、主要な道路沿線に市街地があり、これらの地域は市外区域に指定され良好な街並みを形成しています。しかし、旧耐震基準に該当する古い木造住宅も多く、市では昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅の耐震改修工事を行う場合に補助金を交付していますが、高齢などの理由により改修を行っていない住宅も多くあります。
鎌ケ谷市で木造建物の解体工事を行う場合、解体費用の相場は上記の通りとなりますが、この金額は建物本体のみの解体金額であり、門扉・ブロック塀、庭の草木、カーポートなどがあればその撤去費用も加わります。
また、交通量の多い場所にある建物、道幅の狭い場所にある建物などを解体する場合は、駐車場所や搬入経路の確保が難しいため、解体費用も高くなるケースがあります。業者によって見積金額に差が生じるため、1社だけでなく2~3社に見積もりを出してもらい比較すると良いでしょう。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.4万円 |
20〜29坪 | 4.0万円 |
30~39坪 | 3.7万円 |
40~49坪 | 3.6万円 |
50~59坪 | 3.5万円 |
鉄骨造の建物は骨組みに鉄を使用しているため、木造建物の解体工事に比べ手間がかかり工期も長くなる傾向にあります。各パーツの造りが頑丈で重量もあるため、解体する際は特殊なアタッチメントが必要になるほか、廃棄物を運搬する回数なども多くなり、解体工事費用も高額になるケースがほとんどです。
鎌ケ谷市内の事業所数及び従業者数は減少傾向にあるほか、経営者の高齢化や後継者不足により空き店舗等も増加しています。今後は店舗や工場、倉庫等の解体工事も増えてくるでしょう。工場や倉庫などは柱のない広いフロアを実現するために、木造ではなく鉄骨でできている建物がほとんどです。
工場などの解体は一般的な家屋と比べ工事の規模も大きくなり、騒音や振動など周囲への影響も出てきます。防音シートや養生パネル等を使用し、安全対策のためのガードマンを配置するなど、きちんと対策の取れる業者を選ぶようにしましょう。
また、建設リサイクル法により、解体する建物の延べ床面積が80㎡を超える場合には、着工する1週間前までに市に届け出を行わなければなりません。こうした届け出を含め様々な対策を取れる業者かどうかを見極めることもポイントです。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 7.3万円 |
20〜29坪 | 6.7万円 |
30~39坪 | 6.3万円 |
40~49坪 | 6.0万円 |
50~59坪 | 5.8万円 |
RC造は鉄筋コンクリート造の略で、鉄とコンクリートを組み合わせた非常に強度の高い構造です。コンクリートを流し込んで造るためデザインの自由度も高く、モダンな一軒家からデザインマンションまで幅広く用いられている構造体です。
鎌ケ谷市には高齢化率の高い団地をはじめ、賃貸用のアパート、マンション等の空室が比較的多い地域です。今後は人口減少・高齢化が進行すると予想されていることから、借り手のない物件も増えていくと思われます。RC造の解体工事の需要も必然的に高まることが考えられるため、費用の相場などもしっかり押さえておきたいところです。
RC造の建物は規模の大きなものが多いため、一般的に解体工事も大掛かりになることがほとんどです。振動や騒音による周囲への影響は避けられなく、細心の注意を払いながら解体を進めなければなりません。
一般的には解体業者が着工前に挨拶回りを行いますが、中にはそういった対応を取らない業者もあります。近隣トラブルを避けるためにも、事前の挨拶周りについてしっかり確認しておくことをおすすめします。
千葉県鎌ケ谷市で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 千葉県鎌ケ谷市における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
千葉県鎌ケ谷市で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
鎌ケ谷市の空き家の種類と件数
ここからは、解体工事の主な対象となる空き家の種類と件数のデータに基づき、鎌ケ谷市の解体工事の需要を分析していきます。
総務省の実施する土地統計調査結果によると、鎌ケ谷市の住宅総数は47,170件で、そのうち空き家の数は4,930件です。空き家率で見ると10.5%で、この値は全国や千葉県の平均を下回っており、鎌ケ谷市の空き家の数は比較的少ないほうと言えます。
空き家には「賃貸用の住宅」「売却用の住宅」「二次的住宅」「その他の住宅」の4種類があり、鎌ケ谷市の空き家状況は賃貸用住宅が3,220件、売却用住宅が140件、その他の住宅が1,580件で、別荘等として利用されている二次的住宅に該当する建物はありません。
鎌ケ谷市では、共同住宅、一軒家を含めた賃貸用の住宅の空き家が多い状況ですが、賃貸物件は今後も利用される可能性が高いため、それほど心配な状況ではないと言えます。問題なのは、長期にわたり利用されていない「その他の住宅」が空き家全体の約32%を占めている点です。
鎌ケ谷市は住宅地域における1平方メートルあたりの地価が近隣の都市と比べると安価で、新築の住宅を建てる若い世代が増えています。一方で、「鎌ケ谷市空家等対策計画」によると高齢者世帯の持ち家率は約86.5%と非常に高く、今後は所有者が亡くなるなどにより「その他の住宅」に属する建物が一層増加することが懸念されます。
次に、空き家の破損状況を見ると、腐朽・破損のある建物は1,230件、そのうち最も多いのは「賃貸用の住宅」で700件、次いで「その他の住宅」が450件、「売却用の住宅」が80件となっています。ここでもやはり「賃貸用の住宅」に属する物件が多い状況で、内訳は長屋建・共同住宅が550件、一戸建て住宅が150件です。破損等のある賃貸住宅はなかなか借り手も見つからなく、このまま空室の多い状態が続くといずれは解体工事の対象となるでしょう。
高齢により空き家の管理が困難なケースが多い状況を受け、鎌ケ谷市では空き家の活用、相続などに向け様々な団体等と連携し相談業務を行っているほか、鎌ケ谷市シルバー人材センターと締結し、空き家の見回り・除草・清掃などの管理業務を行っています。
管理が困難な空き家を所有している場合は、こうした制度を活用することも放置された空き家を減らす1つの方法と言えます。また、空き家を除却しその跡地を地域活性化のために市に10年以上無償貸与する場合に限り、市では除去に対する費用の一部を補助しています。対象となる住宅には一定の条件があるため、解体を考えている場合は問い合わせてみることをおすすめします。
まとめ:鎌ケ谷市の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
鎌ケ谷市は現在のところ、他の自治体と比べても空き家は比較的少ないほうと言えます。しかし、高齢者世帯の持ち家率の高さを見ると、今後は空き家がますます増加すると考えられます。空き家は定期的に手入れや修繕等を行っていれば、賃貸や売却物件として活用することができます。
しかし、所有者が高齢の場合や遠方に住んでいる場合は、適切な管理が難しいという事情もあるでしょう。空き家はそのまま放置しておくと老朽化が進み、倒壊や窓ガラスの落下などにより周囲に悪影響を及ぼす危険もあります。
鎌ケ谷市では、条件はありますが空き家を解体する費用の一部を補助しているため、空き家の管理に困っている場合は、信頼できる業者を探して解体を依頼することをおすすめします。