千葉県千葉市緑区の解体工事業者一覧と費用相場について解説

千葉県千葉市緑区

千葉市緑区の解体工事を巡る状況

緑区は千葉市の東南部に位置しており、区名のとおり豊かな緑に恵まれています。

県内有数の都市公園「昭和の森」をはじめとするいくつもの公園があり、区民1人あたりの都市公園面積は千葉市の中でも最も高い水準です。6区の中で2番目に大きい面積を有していますが区域のおよそ半分を山林と畑地が占めており、人口は令和元年11月現在で129,627人と6区の中で最も少ない数字です。

緑区では昭和50年代以降に土地区画整理事業が実施されて宅地化が進み、JR外房線、京成千原線沿線にニュータウンが形成されました。それに伴い若い世代の人口が増加し、年少人口の割合は千葉県内でもかなり高い値になっています。

しかし、JR外房線以北は農地が多くのこされており、築年数の経過した住宅が目立っています。緑区では、こうした地域を中心に今後は解体工事の需要が高くなると予想されます。

このページでは、緑区の現状について細かく分析し、解体工事の相場、業者選びのポイントなどを紹介していきます。

千葉市緑区の解体工事費の相場(平均坪単価)

解体工事は、その建物によって工法が異なるため、費用も大きく変わってきます。建物の分類は大きく分けて「木造」「鉄骨造」「RC造」の3つがあります。緑区は土地区画整理事業が実施されて以降長期にわたり宅地化が進んでおり、現在も住宅は増え続けています。こうした背景から、緑区には木造の建物が多いと考えられます。

では、3つの建物の工法の特徴、解体の際の注意点などを交えながら、費用の相場について分析していきます。

木造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 3.6万円
20〜29坪 3.3万円
30~39坪 3.1万円
40~49坪 3.0万円
50~59坪 2.9万円

緑区で木造建物の解体工事を依頼する場合、一般的な広さの30~39坪で3.1万円、他の坪数で見ても相場は千葉市の他の区と同等の金額です。

緑区にはおゆみ野、あすみが丘などのニュウータウンが形成されていますが、特に鎌取駅からおゆみの駅にかけての地域は千葉県内のニュータウンとしては最大の面積を誇ります。

これらのニュータウンには若い子育て世代が多く、平成28年の千葉県年齢別調査を見ると緑区の年少人口の割合は15.4%で県内第1位、反対に老年人口は20.4%で2番目に低い数字となっています。おゆみ野には若い世代の住宅が密集しており、緑区全体の人口密度を引き上げていると言えます。

これらのニュータウンは新しい建物が多いため解体工事の需要はそれほど高くないと思われますが、こういった住宅密集地で解体工事を行う場合は道幅が狭く重機が入れないという問題や、隣家との間隔が狭いため粉塵の飛散や騒音といった問題が発生するため、細心の注意を払わなければなりません。

一方で、JR外房線以北の平山町・高田町・平川町のあたりは農地や山林が多く残されており、ニュータウンとは対照的に住宅がまばらで、多くの住民が高齢という現状です。このような地域は道幅や隣家との間隔も広いため、大型重機が入りやすく解体工事を進めやすいという特徴がありますが、敷地内の樹木等は場合によっては造園業者に伐採を依頼しなければならないこともあるでしょう。

木造住宅の解体工事は鉄骨造やRC造に比べて費用は安く済みますが、周辺の環境や付帯工事の有無によって金額が大きく変わってきます。業者との打ち合わせの段階で、養生やその他の費用についてしっかり確認しておくことをおすすめします。

鉄骨造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 4.4万円
20〜29坪 4.0万円
30~39坪 3.7万円
40~49坪 3.6万円
50~59坪 3.5万円

鉄骨造は、ビルや店舗、オフィス物件などに多く用いられる構造体です。鉄骨造には厚さ6mm未満の鋼材を使用した軽量鉄骨造と、それ以上の厚さの鋼材を使用した重量鉄骨構造があり、軽量鉄骨造は主に小規模な店舗やアパート、重量鉄骨構造は大規模なビルや高層マンションなどに用いられます。この2種類のどちらを所有しているかによって解体費用も変わってくるため、まずは図面などでこの部分を確認しておくことをおすすめします。

緑区では、中心地の鎌取駅周辺などに鉄骨造の建物が多いと考えられます。このような人通りが多く建物が密集したエリアで解体作業を行う場合、周辺環境に合わせてブロック解体方法、階上解体方法など様々な解体方法があります。

解体業者と打ち合わせをする際には、どのような工法を用いるのか、またそれによってどのくらいの費用がかかるのかをしっかりと確認しておきましょう。

RC造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 7.3万円
20〜29坪 6.7万円
30~39坪 6.3万円
40~49坪 6.0万円
50~59坪 5.8万円

続いて、RC造の解体費用の相場を見てみましょう。RC造の建物は、柱や梁などの主要構造部に鉄筋の入ったコンクリートを用いるなど非常に強固な造りになっているため、解体費用も木造・鉄骨造と比べると大幅に高くなります。50~59坪の坪単価で見ても、木造建物は2.9万円に対しRC造は5.8万円と、1坪当たりで2倍の差があります。

緑区では、あすみが丘、おゆみ野といった人口の多いエリアにRC造のマンションなどが多く、中には築年数が経過した建物も見受けられます。現在は若年人口の割合が高い緑区ですが、今後は人口の減少や高齢化が進むと見られ、老朽化したマンションやビルなどの解体工事も増えてくるでしょう。

RC造の建物は耐震・耐火性に加え、気密性や防音性など全ての面において優れた構造です。そのため、解体する際も様々な工程を必要とし、大型重機を使用するため騒音や粉塵の飛散等も問題になりがちです。

周辺の住民に対しても迷惑にならないよう細心の注意が必要のため、養生対策をしっかりと行えることに加え、安全管理の面においても信用できる業者選びが大切です。RC造の建物の解体は工期も長くかかるため、余裕を持ったスケジュールで、RC造の解体の経験が豊富な業者に依頼することがポイントとなってきます。

千葉県千葉市緑区で実際に行われた解体工事の費用事例

建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

  • 千葉県千葉市緑区における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。

千葉県千葉市緑区で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと

店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体

設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。

ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。

内装解体とスケルトン工事・原状回復工事・設備解体工事の相関図
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内装解体

内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。

具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。

スケルトン解体工事

スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。

入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。

スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。

原状回復工事

原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。

物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。

例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。

※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。

設備解体工事

設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。

そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。

また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。

まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。

千葉市緑区の空き家の種類と件数

ここからは緑区の空き家の種類や件数に基づいて、今後の解体工事の需要を探っていきましょう。

緑区の住宅総数は49,360件、そのうち空き家の総数は5,250件です。住宅総数は6区の中で1番少ないものの、空き家の数で見ると美浜区、若葉区よりも多い状況です。

空き家の内訳を見ると、「賃貸用の住宅」が2,430件、「売却用の住宅」が240件、「二次的住宅」が190件、「その他の住宅」が2,390件です。緑区の空き家事情で注目すべき点は、「二次的住宅」と「その他の住宅」の件数が非常に多いということです。

「二次的住宅」は別荘やセカンドハウスなど普段人が住んでいない住宅、「その他の住宅」は何らかの理由で長期不在、または取り壊すことになっている利用目的のない住宅のことです。緑区でこの2種類の空き家が多い要因の1つには、あすみが丘の一部の高級住宅街「ワンハンドレッドヒルズ」にあると思われます。

ワンハンドレッドヒルズはバブル景気の真っただ中に分譲を開始した住宅地で、一時はロサンゼルスの高級住宅街「ビバリーヒルズ」をもじって「チバリーヒルズ」と呼ばれ広く知られていました。都心から少し離れていることもあり、バブル崩壊後は家を手放すケースが増えたほか、別荘地や企業の保養所として利用しているケースも多いようです。

緑区の「その他の住宅」に分類される建物は、空き家の総数の45%を占めています。他の区を見てみると、中央区は約35%、その他の区は20%前後のため、緑区の「その他の住宅」に属する空き家の多さは深刻な問題と言えるでしょう。「二次的住宅」は今後も利用目的がありますが、「その他の住宅」は放置され続けると不法侵入や火災などの心配も出てくるため、早めの対策が求められます。

次に、空き家全体のうち破損の有無を見てみると、腐朽・破損のない建物が4,150件、腐朽・破損のある建物が1,100件です。何らかの破損等のある建物の内訳を見ると、「二次的住宅」と「売却用の住宅」には該当する建物がなく、「賃貸用の住宅」が360件、「その他の住宅」が740件です。破損等があり、尚且つ利用目的のない空き家については倒壊の恐れもあるため、早急な対処が必要です。

緑区には別荘等として利用している建物が他の区と比べて多く、遠方に住んでいると管理が難しいという問題もあるでしょう。長期間使用しないといずれは利用目的のない「その他の住宅」に転じてしまう可能性もあります。

千葉市では空き家の相談窓口として「住まいのコンシェルジュ」を設置しており、相談内容を元に現地に相談員を派遣して目視調査・聞き取り調査を行っています。空き家の活用方法の提案、賃貸・売買の取引動向等の情報提供も行っているため、足を運ぶことが難しい場合はこういった制度を利用して、今後の活用法を考えるのも1つの方法と言えるでしょう。

まとめ:千葉市緑区の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を

緑区は、ニュータウンが形成されて若い世代が集う活気ある街です。

新しい住宅が増えている一方で、利用されていない別荘・保養所、今後も利用される可能性のない空き家等が多いエリアでもあります。今後も手付かずの空き家が増え続けると景観を損ねたり、衛生面で有害となるケースも出てくるでしょう。

破損等があり危険と判断される空き家は税金が高くなる可能性もあるため、利用していない建物を所有している場合は、解体時期や業者を慎重に検討して速やかに対処するようにしましょう。

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