東京都練馬区の解体工事業者一覧と費用相場について解説
- この記事の目次
練馬区の解体工事を巡る状況
練馬区は東京23区の一つで最西端に位置する区です。昔は板橋区の一部でしたが、1947年に分離して練馬区が誕生しました。23区内で一番新しくできた区です。
全体的に緑の多い閑静な住宅街になっており、23区内では世田谷区に次いで2番目に人口が多いです。
近年では東京メトロの副都心線や都営地下鉄の大江戸線が開通したことにより、交通アクセスがさらによくなったため、マンション建設ラッシュが始まっており、さらに区内の人口が増加すると予測できます。
練馬区の解体工事費の相場(平均坪単価)
解体工事を業者にお願いする際に気を付けたいポイントがいくつかあります。できれば数社に見積もりだしてもらい、値段を比較してみることです。さらに解体費用の相場に関する知識を付けておくと、業者を選定しやすいでしょう。
解体工事に必要な最低限の費用は解体工事費・養生費・廃材処分費用です。さらに、アスベストを使用していた場合や杭抜き工事をおこなう場合、庭も一緒に解体してもらう場合などは金額がプラスされます。解体するために特殊な重機が必要な場合、企業が重機を持っていて扱える人材がいる業者と、外注して作業を頼む業者があります。自社で作業を行える方が、費用が抑えられることが多く、業者によって値段に大きく変動する要因にもなります。
そのほか、住宅が密集していて必要な重機が入れない場合は手壊しとなり金額がプラスされ、見積もりが割高になってしまう可能性もあります。
練馬区の住宅は、昭和56年5月31日以前に建てられた建物で、一定の条件を満たしていれば助成金が出ます。まずは区役所に相談してみるとよいでしょう。
以下に記載したのは、木造、鉄骨造、RC造解体工事費・養生費・廃材処分費の最低限の金額です。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10~19坪 | 4.4万円 |
20~29坪 | 4.0万円 |
30~39坪 | 3.8万円 |
40~49坪 | 3.6万円 |
50~59坪 | 3.5万円 |
木造の解体工事は木造、鉄骨造、RC造の中で最も安い費用で解体工事が行えることが多いです。木造りの家は日本の気候と合った素材なので、昔からよく使われる素材で、アパートなどにも使用されていることがあります。しかし、東日本大震災以降、耐震強度を重視して鉄骨造やRC造の住宅も増えました。練馬区内でも鉄骨造りなどに比べて木造の空き家の方が数が多いです。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10~19坪 | 5.6万円 |
20~29坪 | 5.1万円 |
30~39坪 | 4.8万円 |
40~49坪 | 4.6万円 |
50~59坪 | 4.5万円 |
鉄骨造の住宅の特徴は、木造の家の柱や梁など、耐震に重要な役割を果たす部分に鉄骨を使っていることです。使用する鉄骨の暑さが6mm以上の物は重量鉄骨造、6mm未満の厚さは軽量鉄骨造と呼ばれ、区別されています。耐久性や耐震性、建築コスト面でも木造と鉄筋コンクリート造の中間に位置すると言ってよいでしょう。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10~19坪 | 7.9万円 |
20~29坪 | 7.2万円 |
30~39坪 | 6.8万円 |
40~49坪 | 6.5万円 |
50~59坪 | 6.3万円 |
RC造は3つの中で最も処理費用が掛かります。鉄筋とコンクリートを組み合わせた作りになっており、鉄筋とコンクリートの長所と短所を補完しあうことで強度を保つことができます。例えば、鉄は熱に弱いので酸化しやすくさびやすい特徴がありますが、引っ張る力には強いです。コンクリートは熱に強く引っ張る力には弱い性質があります。熱に弱い鉄をコンクリートで覆うことで熱を遮断できます。マンションなど、高さや大きさが一般の住宅より大きな建物にも利用され、より丈夫な作りになります。
東京都練馬区で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 東京都練馬区における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
東京都練馬区で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
クリックで画像拡大
内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
練馬区の空き家の種類と件数
空き家にもいくつか種類があります。例えば、賃貸住宅や売り物件が空き家になっている場合です。住居者を募集していれば、新しい住居者が入り、空き家でなくなる可能性があります。そのほか週末や休暇時のみ、別荘として使用されている二次的住宅も誰も居住していないため、空き家として扱われます。
では、上記以外の人が住んでおらず、入院などの理由で長期にわたって不在の住宅や、取り壊すことになっている「その他の空き家」は練馬区にどれくらいあるのでしょうか。
行政が公表しているデータによると賃貸・売却用の住宅と二次的住宅もあわせたすべての空き家は東京23区内に58万7,320件です。そのうち練馬区に3万6,150件あります。これは大田区、世田谷区、江戸川区についで4番目に多い数です。
賃貸・売却用もしくは二次的住宅以外の「その他の空き家」件数は東京23区全体で11万3,250件、これは空き家総数の約19.2%にあたる割合です。練馬区全体の空き家件数は3万6,150件、「その他の空き家」件数は7,500件です。これは練馬区全体の空き家総数の約20.7%です。23区内の水準に比べると同程度かやや高めの水準と言えるでしょう。
また、住居の種類別の空き家の数についても調査がなされています。1つの建物が1住宅であるものを「一戸建」、1つの建物に廊下・階段などを共有して2つ以上の住宅がある場合の「共同住宅」、いわゆるテラスハウスと呼ばれる、各住宅が壁を共有しており、それぞれ別々に出入り口を設置している住宅を「長屋」としています。上記のどれにも当てはまらない項目と、「長屋」「共同住宅」は同一項目で調査がなされており、その結果は以下の通りです。
東京23区内で、賃貸・売却用もしくは二次的住宅以外の「その他の空き家」となっている「一戸建」の総数は4万7,530件です。「その他の空き家」総数の約42%にあたり、「その他の空き家」よりも「長屋・共同住宅・その他住宅」の方が多いことがわかります。
練馬区で賃貸・売却用もしくは二次的住宅以外の「その他の空き家」で「一戸建」の総数は3,510件です。練馬区の「その他の空き家」総数の約47%あたり、「その他」の理由で空き家になっている住宅の種類は東京23区全体と同様に「長屋・共同住宅・その他住宅」の方が多いです。また、東京全体と比べて、一戸建が「その他空き家」になっている割合が23区全体に比べてやや多いと言えるでしょう。
練馬区では23区内でも4番目に「その他」の理由で空き家になっている住宅が多い地区です。「みどりの風吹くまちビジョン~新しい成熟都市・練馬をめざして~」をビジョン定め、災害に強い安全なまちづくりに取り組んでいます。空き家を放置することで、災害時火事や倒壊により二次災害を引き起こす恐れもあることから、助成金なども利用して早めに対処するのがベストでしょう。
まとめ:練馬区の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
空き家を解体する際にかかる諸経費は、住宅に使われている材料によって異なります。木造・鉄骨造・RC造の順に費用が高くなる傾向があります。そのほか、アスベスト対策が必要か、解体現場に重機が入れるかなどによって金額が変動します。
今回示した調査では空き家は数種類に分類されており、別荘などで二次利用されている、賃貸・売却用の住宅などに区別しています。それ以外の、長期にわたり住民が不在となっていたり、取り壊す予定の空き家は「その他の空き家」としてデータを出されています。東京23区全体でも、練馬区でも一戸建の空き家より、長屋や共同住宅の空き家の方が割合が多く、練馬区は全体の水準より一戸建の空き家の割合がやや高いと言えます。
空き家を解体工事して処分するにはまとまった金額のお金がいるうえ、業者選びも面倒でついつい後回しにしがちです。しかし、空き家を放置すると税金が高くなり、結果的にお金がかかってしまったり、近隣住民の迷惑になってしまうケースが多いです。練馬区の解体業者に相談し、まずは見積もりを出してもらうとよいでしょう。同時に、条件がそろえば補助金が出るため、練馬区役所にも相談してみるのもおすすめの方法です。