東京都江戸川区の解体工事業者一覧と費用相場について解説
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東京都江戸川区の解体工事を巡る状況
東京都江戸川区は東京の千葉県側に位置する特別区です。上篠崎1丁目や篠崎駅西部、瑞江駅西部など土地区画整理事業施行中で積極的に取り組んでいます。平井駅北側付近では土地区画整理事業が終了したのが昭和60年、堀江や宇喜田も施行から30年以上経っている事から老朽化が進んでいる建物も多くなっています。
江戸川区では、こうした状況を受けて順次建物の解体など対応を進めています。木密不燃化10年プロジェクトに基づいて、江戸川区では老朽木造建築物の取り壊しや耐火性のある建築物への建て替えの際に費用の一部の助成を行っていて、燃えない燃え広がらない街を目指しているのです。
江戸川区の解体工事費の相場(平均坪単価)
建物の構造はいくつか種類があり、解体工事の対象になるのは3つ挙げられます。木造と鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つです。建物の解体工事は坪単価で費用を計算することは難しいです。そのため基本的な目安として、平均的な坪単価についてまとめました。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10~19坪 | 4.4万円 |
20~29坪 | 4.0万円 |
30~39坪 | 3.8万円 |
40~49坪 | 3.6万円 |
50~59坪 | 3.5万円 |
こちらが木造の解体費用になります。解体工事の中でも工期が短いのが特徴とされる木造建造物。加えて解体費用も安くなりやすい傾向があります。構造上での話なので、それぞれの木造建造物によって費用には差が出てきます。
費用が高くなるケースとして、住宅が密集している地域の解体工事が挙げられます。解体工事をする場合には重機を使用するので、重機の搬入が難しい住宅集合地域では費用が高くなると考えられます。解体作業に必要な重機の駐車スペースも確保出来ない地域であればさらに高くなるケースもあるのです。江戸川区は下町として多くの住宅が密集している事が多いので、注意が必要と考えられます。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10~19坪 | 5.6万円 |
20~29坪 | 5.1万円 |
30~39坪 | 4.8万円 |
40~49坪 | 4.6万円 |
50~59坪 | 4.5万円 |
続いて鉄骨造の解体費用です。木造よりは解体費用が高くなるケースが多いです。木造の様に簡単に解体出来るわけではなく、鉄骨を破断する作業や圧砕する作業が必要になるからです。
一時有名になったアスベストが使用されている可能性があるのが鉄骨造です。もし鉄骨造の建築物にアスベストが使用されている場合には調査や撤去、搬出や処分などの段階で費用がかかることもあります。
解体を検討している建築物が鉄骨造の場合には、アスベストが含有されているかも確認しておくべきでしょう。建物を建造した際の注意書や契約書にアスベストの有無が記載されているケースがあります。リフォームを請け負った業者に直接問い合わせてみる事も効果的と考えられます。
RC造(鉄筋コンクリート造)の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10~19坪 | 7.9万円 |
20~29坪 | 7.2万円 |
30~39坪 | 6.8万円 |
40~49坪 | 6.5万円 |
50~59坪 | 6.3万円 |
最後にRC造の解体費用についてです。木造や鉄骨造に比べると耐久度や耐震度が高いと言われているRC造です。マンションに多く用いられていて日本が地震大国であることも採用されている理由の一つです。耐久度が高いRC造は解体工事にも手間がかかり費用も高額になります。
RC造の解体について主流は、重機で鉄筋コンクリートを壊していく方法です。問題点としては大きな騒音と振動が発生してしまう事が挙げられます。粉塵も発生してしまう為に住宅密集地域には迷惑をかけてしまう事もあるでしょう。RC造の解体工事で騒音や振動を防ぐことは不可能と言われています。
解体業者側の騒音や粉塵、振動についての対応策としては、近隣へ工事の挨拶回りを行う事や現地調査を行って隣家で発生した損害は、工事が原因なのかという調査ができるように写真を撮影しておくこともあります。
RC造の解体工事ではアスベストが使用されているケースもあります。発見してから処分まで取り扱い注意の有害物質である為に解体業者も慎重に行う必要があり、手間もかなり多くなるのです。
解体費用は建物の構造で大きく異なる
解体費用は建物の構造によって左右されます。耐久性の高さが特徴的なRC造では簡単に解体工事が進むことは少なく、工期が長くなるケースがあります。
解体工事を発注する際には、工期が遅れる可能性があることも視野に入れて見積りや契約を行うようにしましょう。
東京都江戸川区で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 東京都江戸川区における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
東京都江戸川区で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
江戸川区の空き家の種類と件数
解体工事の対象になる空き家についてですが、近年増加が懸念されています。空き家は大きく4種類に分けられています。空き家の種類を賃貸用の住宅、売却用の住宅、二次的住宅とその他の住宅の4つがあります。
政府の統計によると、江戸川区の空き巣の総数は37,730件です。東京23区では大田区が61,790件と圧倒的にトップです。江戸川区は3番目に空き家が多い件数になっています。江戸川区の空き家の内訳については、「賃貸用の住宅」が25,710件と最も多く、「二次的住宅」が350件、「売却用の住宅」が1,710件、「その他の住宅」9,960件という結果になっています。
「賃貸用の住宅」は、一般的に賃貸で部屋を貸す為の住宅が空き家になっている事で、「売却用の住宅」はこれから売りに出す、売りに出している事から空き家になっている住宅を指しています。「二次的住宅」は別荘やセカンドハウスとしての目的でつかわれている普段は人が住んでいない住宅の事です。
日常的に使用されることもなく、売りに出される訳でもない建物が「その他の住宅」に入ります。
日常的に使わない住宅で、売却の予定もないのが「その他の住宅」に当てはまりますが、江戸川区ではその他の住宅が東京23区内2番目に多いという結果です。江戸川区は下町で平家が多く立ち並んでいる事もその他の住宅が多い理由かもしれません。
放置される事で倒壊や周辺への悪影響が懸念される事から、早い段階での対応が望まれています。今後対策していくと予想されます。
空き家といってもいくつか区分があります。一戸建と長屋・共同住宅・その他があり、木で出来ているかという木造、非木造でも区分けがあります。江戸川区では、空き家の総数に対して一戸建は5,640件、非木造は180件、長屋・共同住宅・その他は木造8,100件、非木造は23,820件となっています。
腐朽・破損の有無については、全ての空き家のうち4,780件です。そのうちで最も多いのは、長屋・共同住宅・その他で木造が2,110件、非木造が1,840件で合計すると3,950件という結果です。
江戸川区では東京都の取り組みである木密不燃化10年プロジェクトに基づいて令和2年までに防災性に課題のある地区を重点的に改善していくと考えられます。木造家屋に絞ると江戸川区の一戸建と長屋・共同住宅・その他の木造建物の合計は、13,740件と東京23区内でもかなり大きな数字になります。
まとめ:江戸川区の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
空き家を解体するかどうかの判断は、それぞれのオーナーさんによるものです。そのままにしておこうという人も多いと思いますが、空き家をそのままにすると倒壊や失火のリスクに加えて、税金が高くなったりと近隣住民の迷惑となったりするケースもあります。江戸川区では、下町と言うこともあり平屋が多く、区が対策を進めています。
RC造や鉄骨造であっても放置していれば腐朽や破損は起こります。良いタイミングで江戸川区の解体業者に相談して対策をしてくださいね。