神奈川県横浜市都筑区の解体工事業者一覧と費用相場について解説
横浜市都筑区の解体工事を巡る状況
都筑区は横浜市を構成する18行政区のうちの1つです。港北ニュータウンを中心に新興住宅地が広がっていますが、区内では農業も盛んで農家数は市内18区中最大となっています。地形としては南部の鶴見川沿い以外は全域が丘陵地帯で、高低差が大きい土地です。産業としては農業のほかに工業も盛んで、区内には大規模工場から中小企業の工場まで数多く存在しています。また、開発による人口急増に合わせるように大規模ショッピングセンターの進出が続き、現在も多くの店舗が建設中です。そのほか都筑区の特徴としては、平均年齢の若さでしょう。横浜市の平均44.98歳のところ、都筑区は40.78歳(2016年1月1日時点)です。横浜市内で「暮らしやすさNo.1の街」という呼び声も高い都筑区ですが、駅周辺の開発されたエリアから外れると鬱蒼とした緑に埋もれるような荒れた土地もあります。ニュータウンという名のとおり近年急速に開発された街ですから、その手が届いていない場所には昔から空き家状態の建物も残されているようです。
横浜市では耐震性が不足する木造住宅等の除却工事費用を市が補助する制度「住宅除却補助制度」を設けています。昭和56年5月末日以前に建築確認を得て着工された2階建以下の在来軸組構法の木造個人住宅(自己所有のもの)など、一定の基準を満たせば工事費用の助成が受けられます。
横浜市にはほかにも空き家に関係する様々な補助制度がありますので、事前にしっかりと調べておきましょう。
ここからは、横浜市都筑区の解体工事の現状を紹介し、解体工事費用の相場、解体工事を依頼する上で留意するべきことなどを紹介していきます。
横浜市都筑区の解体工事費の相場(平均坪単価)
解体工事は「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類に大きく分類されます。解体工事費は解体する建物の構造で違ってきますが、その建物の立地環境によっても差が出ます。都筑区は港北ニュータウンを中心にベッドタウンとして発展していますが、主要駅の周辺には狭い場所に所狭しと住宅が建てられているエリアがあります。また、農地が多く、その周辺に建てられている物件に関しては未舗装の道や狭い道、急こう配の坂道沿いに建つものもあり、そのような場所では大型重機での解体ができないため費用が相場よりも高くなるでしょう。解体工事費は立地環境によって大きく変わってくることを覚えておいてください。
ここからは、3つの分類ごとの横浜市都筑区の解体工事の相場(平均坪単価)を紹介していきます。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.0万円 |
20〜29坪 | 3.7万円 |
30~39坪 | 3.5万円 |
40~49坪 | 3.3万円 |
50~59坪 | 3.2万円 |
まずは「木造」の解体費用相場ですが、「木造」というのは主要構造部分に木材を使用した建築物のことを言います。都筑区における木造建物の解体費用の相場は、一般的な規模の30〜39坪で坪単価3.5万円です。木造住宅の解体は「鉄骨造」「RC造」に比べると費用相場が低くなりますが、先に述べたように大型重機での解体が難しい場合は費用が割高になります。また、庭木や庭石、ブロック塀などを撤去する場合にはその費用が追加となります。
ちなみに、解体によって発生する木材や木屑のなかには再資源化できるものもあります。また、庭木や庭石なども買い取り業者がいますので、解体工事を行うときには費用負担を軽減するためにもリサイクルについて積極的に考えてみましょう。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.9万円 |
20〜29坪 | 4.5万円 |
30~39坪 | 4.2万円 |
40~49坪 | 4.0万円 |
50~59坪 | 3.9万円 |
次に「鉄骨造」の解体費用相場です。「鉄骨造」とは柱や梁などの骨組みに鉄骨を組んで造った建築物のことを言います。「鉄骨造」は「RC造」(鉄筋コンクリート)に比べて軽量となるため工場などに多い構造です。都筑区内には大小様々な工場がありますが、鉄骨造の建物を解体するとなると近隣住民に大きな影響が出るため、騒音や振動などに配慮して工事を行わなければいけません。また、2006年以前に建てられた建物のなかにはアスベストを使用しているものがありますので、設計図などで事前に確認しておきましょう。もしアスベストを使用している場合には、解体する前に横浜市に届け出をする必要があります。さらに、作業基準に従って工事を進めることになりますので、解体業者を選ぶ際にはアスベスト処理の有資格者がいる経験豊富な業者を選ぶと安心でしょう。
鉄骨造の建物を解体すると大量の鉄材と鉄くずが発生しますが、それらは有価物として業者に買い取ってもらうことをお薦め致します。解体工事の見積りを取る際にはその点についても忘れず確認しておきましょう。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 8.1万円 |
20〜29坪 | 7.4万円 |
30~39坪 | 7.0万円 |
40~49坪 | 6.7万円 |
50~59坪 | 6.5万円 |
最後に「RC造」の解体費用相場です。「RC造」とは柱、梁、床、壁などが鉄筋とコンクリートで作られており、その2つの組み合わせによって強度を増した建築物のことを言います。RC造の建物を解体するときにはコンクリートを破壊する際に発生する騒音が大きな問題となります。防音シートなどで対応しても周辺には大きな影響が出るでしょう。環境省では「騒音規制法」を制定し、午後7時以降の作業を禁止しています。また、作業時間は10時間以内と定められていますので、工期は自ずと長くなります。RC造の解体には周辺住民への対応が丁寧で、安全管理も徹底されている経験豊富な解体業者を選ぶことをお薦め致します。
神奈川県横浜市都筑区で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 神奈川県横浜市都筑区における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
神奈川県横浜市都筑区で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
横浜市都筑区の空き家の種類と件数
解体工事の対象となる物件には空き家が多いため、横浜市都筑区の空き家の現状について政府統計データに基づいて分析してみましょう。
都筑区の空き家の総数は6,860件で、横浜市内では5番目に少ない件数です。空き家というのは誰も居住していない、居住できない家ということではなく、別荘として利用している「2次的住宅」、「賃貸用の住宅」、「売却用の住宅」、この3つに該当しない「その他の住宅」の4つの種類に分類されています。都筑区の空き家6,860件の内訳を見ると、2次的住宅は120件で、賃貸用の住宅は4,250件、売却用の住宅は810件、この3つのような利用目的がないその他の住宅に関しては1,680件でした。このデータから、都筑区には賃貸用の住宅に空き家が多いことがわかります。
都筑区は都市開発計画によって整備されたニュータウンを中心に住宅地として発展しており、子育て世代に人気がある街です。都筑区は平成29年4月1日に待機児童0を達成していますので共働きの夫婦にとっては安心して暮らせる街と言えるでしょう。区内には大規模マンションが次々と建てられており、分譲から賃貸まで人気があります。しかしながら同じ都筑区内でも交通アクセスの悪い場所には老朽化した賃貸物件も数多く残っており、戸建ての空き家も少なくないようです。
このような状況を踏まえつつ都筑区にある空き家の実情を統計データを見て分析してみましょう。
「平成25年住宅・土地統計調査」によると、都筑区内にある空き家のなかで腐朽・破損ありという物件は550件でした。空き家の全体数が6,860件ですから少ない方と言えるでしょう。内訳を見ると、二次的住宅は0件ですが、賃貸用の住宅が220件、売却用の住宅が60件、その他の住宅が260件でした。腐朽・破損ありの物件を建て方で分類すると、一戸建て住宅は180件で、長屋建・共同住宅・その他に分類される住宅は370件です。
都筑区は比較的新しい街なので、老朽化した空き家物件の数は少ないようですが、利用目的のないその他の住宅が占める割合が思いのほか高いようです。腐朽・破損があるのに利用目的がないというのは問題でしょう。そのまま放置していても年々廃れていくだけです。ちなみに、都筑区の2019年公示地価は平均261,333円/㎡で、変動率は+1.41%と上昇しています。特にセンター北エリアは地価平均が390,428円/㎡で、坪単価平均は1,290,672円という高さです。エリアによって地価に差はありますが、老朽化した物件に関しては解体して更地にする方が利用価値が出てくるでしょう。
都筑区が属する横浜市では空き家問題に対応するため「横浜市空家等対策計画」を策定しています。
この計画に基づき、空き家所有者への家財撤去費用補助・空き家譲渡時の3000万円特別控除・空き家に関する相談窓口の設置など取り組みを行うことで「空家化の予防」「空家の流通・活用促進」「管理不全な空家の防止・解消」「空家に係る跡地の活用」を推進しています。
まとめ:横浜市都筑区の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
都筑区は比較的空き家が少ない街ですが、老朽化した空き家物件がないわけではありません。かつて右肩上がりだった人口の増加スピードは近年弱まり、自然減もあって緩やかに減少し始めています。とは言え依然として若くて活気ある街ですから、相続などで空き家を引き継いだ場合、修繕の余地があれば賃貸として活用することもありでしょう。しかしながらそれが難しい場合には速やかに解体した方が良いと思われます。利用目的がない空き家というのはただ維持するだけで経済的な負担が大きく圧し掛かります。思い切って解体してしまうことで可能性が広がるでしょう。
横浜市には「横浜市空家等対策計画」が策定されていますので、空き家物件を所有する方は行政に相談してみると良いでしょう。所有する物件が「住宅除却補助制度」の対象となった場合、除却工事費用の一部の補助が受けられます。空き家の処分について迷ったときには行政の制度利用についても積極的に相談してみましょう。
解体工事を決めた場合は、行政の制度だけでなく地域特有の環境にも詳しい地元の解体業者を選ぶと良いでしょう。