横浜市戸塚区の解体工事業者一覧と費用相場について解説
横浜市戸塚区の解体工事を巡る状況
戸塚区は横浜市を構成する18行政区のうちの1つです。明治時代には戸塚駅が開業し、近代化が進むと日立製作所などの企業が多数進出してきました。高度経済成長期以降には丘陵地が宅地化され、東京や横浜のベッドタウンとしても発展しています。2007年からは戸塚駅西口エリアの再開発が進み、商業施設トツカーナなどによって新しい街へと生まれ変わりました。横浜市のなかで最大面積を有する戸塚区は中央部を柏尾川、東海道線、国道1号が縦断しており、全体的に谷戸や沢の地形が多い土地です。現在、柏尾川流域には古くからの工場等も多く残っていますが、それ以外はほとんどが住宅地となっており、新しいマンションが次々と建っています。戸塚区は交通の便が良いため賃貸物件の数も非常に多いのですが、やや飽和状態となっており、空き家が増えつつある状況です。また、一部には開発の波から取り残された昔ながらの古い街並みが残っているようです。
横浜市では耐震性が不足する木造住宅等の除却工事費用を市が補助する制度「住宅除却補助制度」を設けています。昭和56年5月末日以前に建築確認を得て着工された2階建以下の在来軸組構法の木造個人住宅(自己所有のもの)など、一定の基準を満たせば工事費用の助成が受けられます。
戸塚区が属する横浜市にはほかにも空き家問題に関係する様々な制度がありますので、しっかりと調べておきましょう。
ここからは、横浜市戸塚区の解体工事の現状を紹介し、解体工事費用の相場、解体工事を依頼する上で留意するべき点などを紹介していきます。
横浜市戸塚区の解体工事費の相場(平均坪単価)
解体工事は「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類に大きく分類されます。解体する建物の構造で解体工事費が大きく違ってきますが、その建物の立地環境というのも重要です。戸塚区は戸塚駅を中心に大きく発展し、区内には住宅地が多いのですが、もともとが丘陵部を切り開いて造成した住宅地のため一部には急な坂道や狭い道があり、住宅密集地もあります。また、駅周辺には低層マンションが所狭しと建ち並ぶ場所もあり、そういった場所で解体工事を行うとなると大型重機が使い難いでしょう。その場合は工期が長くなりますので、費用にも影響してしまいます。
ここからは、3つの分類ごとの横浜市戸塚区の解体工事の相場(平均坪単価)を紹介していきます。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.0万円 |
20〜29坪 | 3.7万円 |
30~39坪 | 3.5万円 |
40~49坪 | 3.3万円 |
50~59坪 | 3.2万円 |
最初に「木造」の解体費用相場ですが、「木造」というのは主要構造部分に木材を使用した建築物のことを言います。戸塚区における木造建物の解体費用の相場は、一般的な規模の30〜39坪で坪単価3.5万円です。木造住宅の解体は「鉄骨造」「RC造」に比べると費用相場が低くなっていますが、道路が狭い住宅密集地などでは大型重機での解体が難しいため、その分費用が割高となるでしょう。大型重機で解体するのと手作業メインで解体するのでは工期が大きく違ってきます。また、庭木や庭石、ブロック塀などを解体・撤去する場合には当然その費用が追加となります。
ちなみに、解体に伴って発生する木材(木屑)は廃棄物と再資源化できるものに分別できます。解体工事においては廃棄物処理に関わる費用も大きいため、解体工事を行う際には再資源化できる木材等の処理についても解体業者としっかり打ち合わせしておきましょう。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.9万円 |
20〜29坪 | 4.5万円 |
30~39坪 | 4.2万円 |
40~49坪 | 4.0万円 |
50~59坪 | 3.9万円 |
次に「鉄骨造」の解体費用相場です。「鉄骨造」とは柱や梁などの骨組みに鉄骨を組んで造った建築物のことを言います。「鉄骨造」は「RC造」(鉄筋コンクリート)に比べて軽量なため工場や高層ビルなどに多い構造です。戸塚区には柏尾川流域に古くからの工場が残っているようですが、周辺はほとんどが住宅地となっています。鉄骨造の建物を解体するとなると騒音や震動などで近隣住民への影響も大きいでしょう。また、2006年以前に建てられた古い建物のなかには健康被害を及ぼす石綿(アスベスト)を使用しているものがあります。石綿(アスベスト)の処理に際しては横浜市に届け出を出す必要があり、定められた作業基準にも従わなければいけません。所有する物件に石綿(アスベスト)を使用していることがわかっている場合には、処理に必要な資格を有する経験豊富な解体業者を選ぶと良いでしょう。
鉄骨造の建物を解体する際には大量の鉄材と鉄くずが発生しますが、それらは廃棄せずに有価物として業者に買い取ってもらうことをお薦め致します。ほとんどの解体業者が買い取りに関して対応可能だと思われますが、念のため見積りを取る際にその点についても確認しておきましょう。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 8.1万円 |
20〜29坪 | 7.4万円 |
30~39坪 | 7.0万円 |
40~49坪 | 6.7万円 |
50~59坪 | 6.5万円 |
最後に「RC造」の解体費用相場です。「RC造」とは柱、梁、床、壁などが鉄筋とコンクリートで作られており、その2つの組み合わせによって強度を増した建築物のことを言います。RC造の建物を解体する際にはコンクリートを破壊するための専用の大型重機が必要となります。RC造の建物の解体時には粉塵や騒音などが発生するため、周辺住民に配慮し「騒音規制法」に準じた作業時間となります。また、騒音の大きさなどについても基準がありますので、近隣トラブルとならないよう、解体業者としっかり打ち合わせしておきましょう。また、着工前の説明会などにも丁寧に対応できる経験豊富な解体業者を選ぶことをお薦め致します。
横浜市戸塚区で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 横浜市戸塚区における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
横浜市戸塚区で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
横浜市戸塚区の空き家の種類と件数
空き家に関する問題というのは戸塚区にもあります。解体工事の対象となる物件には空き家が多いため、横浜市戸塚区の空き家の現状について政府統計データに基づいて分析してみましょう。
戸塚区の空き家の総数は9,670件で、横浜市18区の平均的な件数です。空き家というのは誰も居住していない、居住できない家ということではなく、別荘として利用している「2次的住宅」、「賃貸用の住宅」、「売却用の住宅」、この3つに該当しない「その他の住宅」の4つの種類に分類されています。戸塚区の空き家9,670件の内訳を見ると、2次的住宅は80件で、賃貸用の住宅は4,730件、売却用の住宅は390件、この3つのような利用目的がないその他の住宅に関しては4,470件でした。このデータから、戸塚区にある空き家はその大半が賃貸用の住宅もしくは利用目的のないその他の住宅であることがわかります。
戸塚区は区内に鉄道5路線があり、交通の便の良さから横浜および東京都心部のベッドタウンとして人気がある街です。区域のほとんどが住宅地で、現在も新築物件が次々と建てられています。区の人口は1985年の444,166人をピークとして以降は急速に減少していましたが、近年は僅かながら再び増え始めています。なお、再開発が進みエリアを中心に活気を取り戻している戸塚区ですが、古くからの住宅地では高齢者だけの世帯が増えているという状況です。
このような背景を踏まえつつ戸塚区にある空き家の実情を統計データを見て分析してみましょう。
「平成25年住宅・土地統計調査」によると、戸塚区内にある空き家のなかで腐朽・破損ありという物件は2,360件でした。その内訳を見ると、二次的住宅が60件で、賃貸用の住宅が930件、売却用の住宅が50件、その他の住宅が1,320件でした。腐朽・破損ありの物件を建て方で分類すると、一戸建て住宅は810件で、長屋建・共同住宅・その他に分類される住宅は1,550件でした。このデータから、戸塚区内ではアパートやマンション、テナントビルなどの空き家に腐朽・破損がある物件が多いことがわかります。
戸塚区は1960年~1985年頃まで急速に発展し、人口が激増した街です。しかしながら現在はピーク時の半数近い人口にまで減少しています。ここ最近は再び増えていますが、1960年~1985年頃までに建てられた古い集合住宅が区内には多数残っています。建て替えも頻繁に行われているようですが、上記データのように利用目的のない空き家というのも多数あります。特に腐朽・破損がある物件というのは放置していても何もいいことがありません。思い切って解体して更地にする方が得策と言えるでしょう。
戸塚区が属する横浜市ではこういった空き家の問題に対応するため「横浜市空家等対策計画」を策定しています。
この計画に基づき、空き家所有者への家財撤去費用補助・空き家譲渡時の3000万円特別控除・空き家に関する相談窓口の設置など取り組みを行うことで「空家化の予防」「空家の流通・活用促進」「管理不全な空家の防止・解消」「空家に係る跡地の活用」を推進しています。
まとめ:横浜市戸塚区の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
戸塚区は現在戸塚駅周辺を中心に再開発が進み、かつての雑然とした商店街などは姿を消しています。新築マンションの数も多く、分譲から賃貸まで人気がありますが、区内には開発の波に取り残された昭和の雰囲気を残すエリアがあり、住宅からテナントビルまで様々な種類の物件に空き家が多くなっています。戸塚区の2019年の公示地価を調べると平均239,945円で変動率は+0.88%でした。上倉田町など地域によっては+1.38%となっています。戸塚駅前の再開発によって再び人気が出ている戸塚区ですから、現在利用目的がない住宅などに関しては建物の解体によって活用できる選択肢が増えるでしょう。
横浜市には「横浜市空家等対策計画」が策定されていますので、空き家物件を所有する方は行政に相談してみると良いでしょう。「住宅除却補助制度」の対象物件となる場合は、除却工事費用の一部の補助が受けられます。空き家の処分について迷ったときには制度の利用についても積極的に相談しましょう。
解体工事を行う場合は、その地域特有の環境や行政の制度に詳しい地元の解体業者を選ぶことをお薦め致します。