横浜市旭区の解体工事業者一覧と費用相場について解説

横浜市旭区の解体工事を巡る状況

旭区は横浜市を構成する18行政区のうちの1つです。1950年代から丘陵地や農地の宅地化が進み、万騎が原・上白根・左近山・ひかりが丘・横浜若葉台団地などの大規模団地が造成されました。当時人口は激増しましたが、現在は減少傾向に転じています。再び活気を取り戻そうと、2007年まで鶴ヶ峰駅南口地区において再開発が行われ、現在は二俣川地区で再開発が進められています。2018年4には新駅ビル「JOINUS TERRACE 二俣川」がオープンし、再開発によって賑わいを見せている旭区ですが、区域の大半は多摩丘陵で、緑も豊富に残っています。また、区全体をひとつの大きな公園と考える「旭区グリーンロード構想」が制定されており、今後さらに住みやすい環境になることが予想されます。しかしながら高度経済成長期に人口が激増した街であるため高齢化率が高くなっており、誰も住んでいない空き家が所々に見られる状況です。

横浜市では耐震性が不足する木造住宅等の除却工事費用を市が補助する制度「住宅除却補助制度」を設けています。昭和56年5月末日以前に建築確認を得て着工された2階建以下の在来軸組構法の木造個人住宅(自己所有のもの)など、一定の基準を満たせば工事費用の助成が受けられます。
旭区が属する横浜市には空き家問題に関係する様々な制度がありますので、解体工事を行う場合は事前にしっかり調べておきましょう。

ここからは、横浜市旭区の解体工事の現状を紹介し、解体工事費用の相場、解体工事を依頼する上で留意するべき点などを紹介していきます。

横浜市旭区の解体工事費の相場(平均坪単価)

解体工事は「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類に大きく分類されます。解体工事費は建物の構造だけではなく立地環境によっても費用が違ってきます。旭区は丘陵地や農地をを切り開いて造成した住宅地が多いため起伏が激しい地域もあります。狭い道沿いや住宅密集地、急こう配の環境で解体工事を行う場合には大型重機で作業できないため、そういった環境では手作業メインの解体工事となります。当然ながら工期が長くなってしまうでしょう。

ここからは、3つの分類ごとの横浜市旭区の解体工事の相場(平均坪単価)を紹介していきます。

木造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 4.0万円
20〜29坪 3.7万円
30~39坪 3.5万円
40~49坪 3.3万円
50~59坪 3.2万円

最初に「木造」の解体費用相場です。「木造」というのは主要構造部分に木材を使用した建築物のことを言います。旭区における木造建物の解体費用の相場は、一般的な広さの30〜39坪で坪単価3.5万円です。木造住宅の解体は「鉄骨造」「RC造」に比べると費用相場が低いのですが、住宅密集地などでは手作業による解体工事になるため費用がその分割高になるでしょう。また、主たる建物以外に庭木や庭石、ブロック塀などがある場合はその解体・撤去費用も追加となります。なお、設置から30年以上経過しているブロック塀に関しては解体する際に特に細心の注意が必要です。また、隣の家との共有物である場合は勝手に壊せませんので、必ず事前に確認しておきましょう。

ちなみに、解体に伴って発生する木材(木屑)は廃棄処分となるものと再資源化できるものに分かれます。また、庭木や庭石などに関しても買い取り業者がいますので、解体工事をする際には費用負担を減らすためにも積極的にリサイクルしましょう。

鉄骨造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 4.9万円
20〜29坪 4.5万円
30~39坪 4.2万円
40~49坪 4.0万円
50~59坪 3.9万円

続いて「鉄骨造」の解体費用相場です。「鉄骨造」とは柱や梁などの骨組みに鉄骨を組んで造った建築物のことを言います。「鉄骨造」の建物を解体する場合、当然ながら木造よりも大掛かりな工事となるため費用も上がります。旭区では各所で再開発が進められていますが、住宅地や商業地にあるビルなどを解体する場合、近隣への影響は大きいでしょう。トラブルを避けるためには騒音対策なども丁寧に行う解体業者を選ぶことをお薦め致します。また、2006年以前に建てられた建物のなかにはアスベストを使用しているものがありますが、解体工事をする際には横浜市に届け出を出す必要があります。さらに、アスベスト処理に関しては作業基準が設けられていますので、社内に有資格者がいる解体業者を選ぶ方が得策です。

ちなみに、鉄骨造の解体工事で発生する大量の鉄材と鉄くずは有価物として業者に買い取ってもらうことができます。解体工事の見積もりを取る際にはその点についても忘れず確認しておきましょう。

RC造の解体費用相場

坪数 坪単価
10〜19坪 8.1万円
20〜29坪 7.4万円
30~39坪 7.0万円
40~49坪 6.7万円
50~59坪 6.5万円

最後に「RC造」の解体費用相場です。「RC造」とは柱、梁、床、壁などが鉄筋とコンクリートで作られており、その2つの組み合わせによって強度を増した建築物のことを言います。RC造の建物を解体する場合、大きな問題となるのがコンクリートを破壊する際に出る騒音でしょう。そのため、作業時間については1日10時間までと決められています。また、振動や粉塵も発生しますので、解体工事を行う前に近隣住民に工事内容を説明しておくことをお薦め致します。さらに、工事中に事故を発生させないよう、作業の安全面に関しても厳しく管理できる解体業者を選びましょう。

横浜市旭区で実際に行われた解体工事の費用事例

建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

  • 横浜市旭区における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。

横浜市旭区で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと

店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体

設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。

ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。

内装解体とスケルトン工事・原状回復工事・設備解体工事の相関図
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内装解体

内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。

具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。

スケルトン解体工事

スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。

入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。

スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。

原状回復工事

原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。

物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。

例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。

※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。

設備解体工事

設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。

そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。

また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。

まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。

横浜市旭区の空き家の種類と件数

旭区においても空き家問題はあります。解体工事の対象となる物件には空き家が多いため、横浜市旭区の空き家の現状について政府統計データに基づいて分析してみましょう。

旭区の空き家の総数は10,410件で、横浜市18区のなかでは8番目の多さです。なお、空き家というのは誰も住んでいない、住めない家ということではなく、別荘として利用している「2次的住宅」、「賃貸用の住宅」、「売却用の住宅」、この3つに該当しない「その他の住宅」の4つの種類に分類されています。旭区の空き家10,410件の内訳を見ると、2次的住宅は100件で、賃貸用の住宅は6,150件、売却用の住宅は690件、この3つのような利用目的がないその他の住宅に関しては3,470件でした。このデータから、旭区には賃貸用の住宅に空き家が最も多く、利用目的のないその他の住宅に関しても空き家が多いということがわかります。

旭区には丘陵地や農地を開発した住宅地が多く、区内には万騎が原・上白根・左近山・ひかりが丘・横浜若葉台団地など大規模団地が多数あります。緑も豊かな環境で、子育て世代にとっても住みやすい街ですが、高度経済成長期に急激に人口が増えたため、当時転入してきた人たちの高齢化が進んでおり、高齢者だけの単身世帯も多くなっています。また、団地の老朽化も目立って来ており、建て替えや解体が必要な物件の数も増えているようです。 

このような背景を踏まえつつ旭区にある空き家の実情を統計データから分析してみましょう。

「平成25年住宅・土地統計調査」によると、旭区内にある空き家のなかで腐朽・破損ありという物件は2,290件でした。空き家の総数が10,410件ですから約4.5件に1件が腐朽・破損ありということです。その内訳を見ると、二次的住宅は0件ですが、賃貸用の住宅は1,180件、売却用の住宅は130件、その他の住宅が980件でした。腐朽・破損ありの物件を建て方で分類すると、一戸建て住宅は860件で、長屋建・共同住宅・その他に分類される住宅は1,430件でした。このデータから、旭区ではアパートやマンション、テナントビルなどに腐朽・破損がある物件が多いということになります。

旭区は保土ヶ谷バイパス沿いに工業地帯があり、農地も多く残っていますが、区域のほとんどが住宅地です。かつて人口が爆発的に増えた時期がありましたが、現在は減少傾向となっており、地域の高齢化が進んでいます。腐朽・破損がある空き家物件の数は多くありませんが、そういった物件というのは放置すればするほど腐朽が進んでしまうでしょう。ちなみに、旭区の2019年の公示地価を調べると平均212,277円で変動率は+0.65%でした。再開発が進む二俣川エリアに関しては+1.57%と上昇率が高くなっています。こういった状況を考えると、老朽化して扱いに困っている空き家については解体してしまった方が資産としての活用方法が広がると言えるでしょう。

旭区が属する横浜市では空き家問題に対応するため「横浜市空家等対策計画」を策定しています。
この計画に基づき、空き家所有者への家財撤去費用補助・空き家譲渡時の3000万円特別控除・空き家に関する相談窓口の設置など取り組みを行うことで「空家化の予防」「空家の流通・活用促進」「管理不全な空家の防止・解消」「空家に係る跡地の活用」を推進しています。

まとめ:横浜市旭区の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を

近年旭区では再開発が進められており、二俣川駅周辺などは特に活気を増しています。旭区は多摩丘陵の緑が豊富な住みやすい街ですが、区内には空き家が1万件以上あり、地域の高齢化から今後さらに増えていくことが予想されています。老朽化した空き家の数も少なくありませんが、利用目的がない空き家だとしても固定資産税など経済的な負担はかかります。相続によって引き継いだ場合は特に処分に困るでしょう。放置していても何もいいことはありませんので、早めに解体するかどうか決めることをお薦め致します。

横浜市には「横浜市空家等対策計画」が策定されていますので、空き家物件を所有する方は行政に相談してみることをお薦め致します。「住宅除却補助制度」の対象物件となった場合、除却工事費用の一部の補助が受けられます。空き家の処分について迷ったときには行政に積極的に相談してみましょう。

解体すると決めたならば、地域の環境や行政の制度などに詳しい地元の業者を選ぶことをお薦め致します。

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