神奈川県横浜市青葉区の解体工事業者一覧と費用相場について解説
横浜市青葉区の解体工事を巡る状況
青葉区は横浜市を構成する18行政区のうちの1つです。北西部以外のほぼ全域が住宅地ですが、鶴見川沿いに広大な平地の農業用地があり、緑豊かな街です。幹線道路は東名高速道路と国道246号で、東急田園都市線の沿線を中心に発展しています。特に、青葉台・あざみ野・たまプラーザの3駅は人気があり、「たまプラーザテラス」など東急沿線らしいおしゃれな商業施設が多数あります。1966年の東急田園都市線開通に合わせるように都市開発された青葉区はプチセレブ感が漂う閑静な住宅街といった雰囲気ですが、当時建てられた集合住宅などは古くなって来ており、新築物件に押されるように空き家の件数も増えているようです。また、駅から少し離れると昭和感が漂う古い飲食店やアパートなどもあり、なかには長い間空き家となっている物件もあります。
横浜市では耐震性が不足する木造住宅等の除却工事費用を市が補助する制度「住宅除却補助制度」を設けています。昭和56年5月末日以前に建築確認を得て着工された2階建以下の在来軸組構法の木造個人住宅(自己所有のもの)など、一定の基準を満たせば工事費用の助成が受けられます。
青葉区が属する横浜市には空き家問題に対応できる様々な制度がありますので、解体工事を検討している方は事前に確認しておきましょう。
ここからは、横浜市青葉区の解体工事の現状を紹介し、解体工事費用の相場、解体工事を依頼する上で留意するべき点などを紹介していきます。
横浜市青葉区の解体工事費の相場(平均坪単価)
解体工事は「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類に大きく分類されます。解体工事費は建物の構造はもちろん、立地環境によって費用に差が出ます。青葉区は比較的新しい住宅地のため解体の対象になるような古い空き家はないように思われますが、駅から離れると昔からある古いアパートや木造住宅もあり、新興住宅地とのコントラストに驚かされます。解体工事費は物件ごとの個別の条件や環境などで異なりますので、解体工事費の相場については一つの目安と捉えてください。
ここからは、3つの分類ごとの横浜市青葉区の解体工事の相場(平均坪単価)を紹介していきます。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.0万円 |
20〜29坪 | 3.7万円 |
30~39坪 | 3.5万円 |
40~49坪 | 3.3万円 |
50~59坪 | 3.2万円 |
まず「木造」の解体費用相場です。「木造」というのは主要構造部分に木材を使用した建築物のことを言います。青葉区における木造建物の解体費用相場は、一般的な規模の30〜39坪で坪単価3.5万円です。青葉区は一戸建てが多い街です。都心に比べれば土地に余裕がありますが、中には隣家に迫るような狭小地に建てられた住宅もあり、そういった物件を解体するとなれば大型重機が使い難いでしょう。手作業メインでの解体となると費用は当然高くなります。また、丘陵部を切り開いた住宅地には道幅が狭いために大型の車両を長時間停車できない場所もあります。そういった場所では廃材の撤去・運搬にも時間がかかってしまうでしょう。
解体による費用負担を軽くするためには解体によって生じた木材(木屑)をできる限り再資源化して買い取ってもらうことをお薦め致します。また、庭木や庭石なども状態が良ければ業者に買い取ってもらえるでしょう。解体工事を依頼する際にはこういったことについても解体業者に積極的に相談してみましょう。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.9万円 |
20〜29坪 | 4.5万円 |
30~39坪 | 4.2万円 |
40~49坪 | 4.0万円 |
50~59坪 | 3.9万円 |
続いて「鉄骨造」の解体費用相場です。「鉄骨造」とは柱や梁などの骨組みに鉄骨を組んで造った建築物のことを言います。「鉄骨造」の建物を解体する場合、当然ながら木造よりも工期が長くかかるため費用も上がります。また、工期が長い分近隣住民への影響も大きいため、着工前に挨拶をしておく必要があるでしょう。さらに、2006年以前に建てられた「鉄骨造」の建物にはアスベスト(石綿)を使用している場合があります。使用している場合には横浜市に届け出を提出し、作業基準に従って安全に処理しなければいけません。アスベスト処理に関しては専門の資格が必要となるため、有資格者が在籍している解体業者を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、鉄骨造の建物を解体する場合も鉄材や鉄くずを有価物として業者に買い取ってもらうことができます。ほとんどの解体業者が買い取りに対応していると思われますが、念のため事前打ち合わせで確認しておきましょう。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 8.1万円 |
20〜29坪 | 7.4万円 |
30~39坪 | 7.0万円 |
40~49坪 | 6.7万円 |
50~59坪 | 6.5万円 |
最後に「RC造」の解体費用相場です。「RC造」とは柱、梁、床、壁などが鉄筋とコンクリートで作られており、その2つの組み合わせによって強度を増した建築物のことを言います。RC造の建物を解体するとなると多くの人員が必要で、工程も複雑なため工期が長くかかります。また、コンクリートを破壊する際には騒音や粉塵の問題がありますので、近隣トラブルへの対策も念入りに行う必要があります。何か問題が発生した時にどのような対応をするかでトラブルの深刻さが変わってきますので、その点においても経験豊富な解体業者を選んでおくべきでしょう。
神奈川県横浜市青葉区で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 神奈川県横浜市青葉区における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
神奈川県横浜市青葉区で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
横浜市青葉区の空き家の種類と件数
解体工事の対象となる物件には空き家が多いのですが、横浜市青葉区の空き家の現状について政府統計データに基づき分析してみましょう。
青葉区の空き家の総数は11,590件で、横浜市18区のなかでは7番目となる数です。なお、空き家というのは誰も住んでいない、住めない家ということではなく、別荘として利用している「2次的住宅」、「賃貸用の住宅」、「売却用の住宅」、この3つに該当しない「その他の住宅」の4つの種類に分類されます。青葉区の空き家11,590件の内訳を見ると、2次的住宅は80件で、賃貸用の住宅は7,830件、売却用の住宅は410件、この3つのような利用目的がないその他の住宅に関しては3,280件でした。このデータから、青葉区にある空き家は大半が賃貸用の住宅ですが、利用目的がないその他の住宅も多いことがわかります。
青葉区はテレビドラマの舞台にもなるようなおしゃれで美しい街ですが、鶴見川沿いには昔からの農地が多く、場所によってはトタン屋根の古い建物も残っています。また、区の人口はかつて爆発的に増えましたが、現在は緩やかに減少し始めています。東急グループによる都市開発で新築マンションも年々増えていますが、やや供給過多のようにも思われます。青葉区は緑も多く暮らしやすい街ですが、今後さらに空き家が増えていくかもしれません。
このような状況を踏まえつつ青葉区にある空き家の実情を統計データから分析してみましょう。
「平成25年住宅・土地統計調査」によると、青葉区内にある空き家のなかで腐朽・破損ありという物件は1,780件でした。空き家の総数が11,590件ですから約6.5件に1件が腐朽・破損ありの物件ということになります。内訳を見ると、二次的住宅は20件ですが、賃貸用の住宅は1,060件あり、売却用の住宅は30件で、その他の住宅は680件となっています。腐朽・破損ありの物件を建て方で分類すると、一戸建て住宅は570件で、長屋建・共同住宅・その他に分類される住宅は1,210件でした。このデータから、青葉区にある空き家の大半が賃貸用の集合住宅であることが見えて来ます。
青葉区のイメージはたまプラーザ駅などに代表されるおしゃれな街ですが、思いのほか空き家が多く、なかには腐朽・破損のある物件もあるようです。賃貸物件には人気があるのですが、次々と新しいマンション等が建てられているため腐朽しているような古い物件は成約し難くなるでしょう。
ちなみに、青葉区の2019年の公示地価を調べると平均379,000円/㎡で、変動率は+1.86%でした。エリア別で見ると、美しが丘には455,200円/㎡、坪単価1,504,793円という土地もあります。変動率が+3%に近い土地もあり、まだまだ人気があることを伺わせます。もし利用目的のない老朽化した空き家物件を所有している場合は、思い切って解体してしまった方が得策なのではないでしょうか。
青葉区が属する横浜市では空き家問題に対応するため「横浜市空家等対策計画」を策定しています。
この計画に基づき、空き家所有者への家財撤去費用補助・空き家譲渡時の3000万円特別控除・空き家に関する相談窓口の設置など取り組みを行うことで「空家化の予防」「空家の流通・活用促進」「管理不全な空家の防止・解消」「空家に係る跡地の活用」を推進しています。
まとめ:横浜市青葉区の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
青葉区は都心までのアクセスの良さもあって郊外型ベッドタウンとして人気がある街です。しかしながら賃貸物件を中心に空き家が多く存在し、なかには老朽化して利用できない物件もあるようです。そういった物件をそのまま放置していても何も良いことはありません。経済的な負担はもちろんのこと、地震や火災、大型台風などが発生したときには近隣住民に予想だにしない被害をもたらすかも知れないのです。
横浜市には「横浜市空家等対策計画」が策定されていますので、空き家物件を所有する方はぜひ一度行政に相談してみてください。所有する物件が「住宅除却補助制度」の対象となった場合には除却工事費用の一部補助が受けられます。空き家をどうするか悩んだときには積極的に相談することをお薦め致します。
解体すると決断したならば、地域特有の環境にも詳しい経験豊富な地元の業者を選びましょう。