神奈川県足柄上郡大井町の解体工事業者一覧と費用相場について解説
足柄上郡大井町の解体工事を巡る状況
大井町は神奈川県の南西部に位置する人口約1.7万人の町です。小田原市、秦野市などに隣接し、町の西端を酒匂川が流れています。町内からは富士山が臨め、丹沢山塊が眺望できる風光明媚な土地です。平坦地には水田地帯が広がり、丘陵部ではミカン栽培が行われる農業が盛んな町ですが、町内には製薬・マルチメディア・自動車関連などの企業も多数あり、町では産業活性化のための創業支援事業にも力を入れています。また、1967年に建設された大井第一生命館ビルは大井町のシンボルのような存在で、大井町の経済にも大きく貢献していました。現在はブルックスホールディングに譲渡されていますが、「未病」をテーマとする体験型施設「未病バレー BIOTOPIA(ビオトピア)」として再整備されており、内外から多くの利用者が訪れています。
大井町の住宅事情を調べると、マンションよりも戸建て住宅の方が多く、新興住宅地には多数の分譲戸建て住宅が建てられています。新築戸建て住宅の価格相場は2,000万円前後となっていますからかなり手頃な方でしょう。相模金子駅周辺の物件に人気があるようです。賃貸用の住宅を見てみると、2~3階建てくらいの集合住宅が多く、高層マンションはありません。賃貸用の住宅には築年数の古いものも多く、家賃相場は低めですが空き家状態の物件が多数あるようです。
大井町では、増加傾向にある空き家問題に対応するため、「空き家対策検討プロジェクト会議」の設置、空き家調査、空き家オーナーへのアンケート調査の実施など、具体的な取り組みを行ってきました。また、「空き家対策プロジェクトチーム」を結成し、「空き家バンク」の創設や、移住・定住に係る空き家の利活用に向けた取り組みを推進しています。
ここからは、大井町の解体工事の現状を紹介し、解体工事費用の相場、解体工事を依頼する上で留意するべき点などを紹介していきます。
足柄上郡大井町の解体工事費の相場(平均坪単価)
解体工事は「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類に大きく分類されます。解体工事費の相場は建物の構造で異なりますが、立地環境でも違ってきます。大井町は、豊かな自然に恵まれる土地です。町内全域で農業が盛んで、丘陵部では古くから果樹栽培が行われています。平地にある住宅であれば問題ありませんが、丘陵部に立地する住宅の場合、大型重機や大型車両を使っての解体工事が難しいこともあります。そうなると手作業による工事の時間が長くなりますから自ずと工期が長くなるでしょう。人件費がかさむことも考えられます。そうなると費用も割高になりますから、これから紹介する解体工事費の相場についてはあくまでも見積りを取る際の一つの目安とお考えください。
ここからは、3つの分類ごとの大井町の解体工事の相場(平均坪単価)を紹介していきます。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 3.2万円 |
20〜29坪 | 2.9万円 |
30~39坪 | 2.8万円 |
40~49坪 | 2.7万円 |
50~59坪 | 2.6万円 |
まず「木造」の解体費用相場です。「木造」というのは主要構造部分に木材を使用した建築物のことを言います。大井町における木造建物の解体費用相場は、一般的な規模の30〜39坪で坪単価2.8万円ですから、神奈川県の平均より低くなっています。ただし、個別の環境や依頼内容によって差が出てくるでしょう。もし、庭木や庭石、ブロック塀等の解体・撤去があればその分の費用が追加になります。また、瓦屋根の場合、材料にアスベストを含んでいることがありますので、そうなると処分費用が割高になります。ほかにも建物内や庭に残存物があると、その処理費用が追加になりますので、ご自身でできるものは解体工事の着工前に撤去し、処分しておくことをお薦め致します。
ちなみに、解体によって発生した木材や木屑は再資源化できる状態であれば業者に買い取ってもらうことができますので、解体業者に相談しておきましょう。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 3.9万円 |
20〜29坪 | 3.6万円 |
30~39坪 | 3.4万円 |
40~49坪 | 3.2万円 |
50~59坪 | 3.1万円 |
続いて「鉄骨造」の解体費用相場です。「鉄骨造」とは柱や梁などの骨組みに鉄骨を組んで造った建築物のことを言います。鉄骨造には、軽量鉄骨と重量鉄骨があり、軽量鉄骨は一般の住宅やアパートなど、重量鉄骨はビルや高層マンションなどに用いられており、費用としては重量鉄骨の方が高くなります。2006年以前に建てられている「鉄骨造」の建物を解体する場合、アスベスト(石綿)が使用されている可能性があります。使用されていた場合は、厳密な作業基準に従い、アスベスト処理の専門資格者によって解体工事を進めなくてはいけません。外注工事となると費用も高くなりますから、有資格者が在籍する経験豊富な解体業者を選ぶことをお薦め致します。
なお、解体によって発生する鉄材や鉄くずに関しても有価物として業者に買い取ってもらうことができますので、解体業者に確認しておきましょう。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 6.5万円 |
20〜29坪 | 6.0万円 |
30~39坪 | 5.6万円 |
40~49坪 | 5.4万円 |
50~59坪 | 5.2万円 |
最後に「RC造」の解体費用相場です。「RC造」とは柱、梁、床、壁などが鉄筋とコンクリートで作られており、その2つの組み合わせによって強度を増した建築物のことを言います。RC造の建物はとにかく頑丈なため、解体工事においては騒音や粉塵、振動等が発生してしまいます。近隣トラブルになってしまうと最悪の場合工事が中断されてしまいますから、それらに対して万全の対策ができる解体業者を選ぶことをお薦め致します。また、RC造の解体は大掛かりな工事になりますから、安全面でもしっかりと管理ができる解体業者を選んでおきましょう。
神奈川県足柄上郡大井町で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 神奈川県足柄上郡大井町における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
神奈川県足柄上郡大井町で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
足柄上郡大井町の空き家の種類と件数
大井町の空き家の現状について政府統計データに基づき分析してみましょう。
大井町の空き家の総数は710件です。総住宅数は7,250件ですから空き家率は9.7%となります。なお、空き家というのは誰も住んでいない、住めない家ということではなく、別荘として利用している「2次的住宅」、「賃貸用の住宅」、「売却用の住宅」、この3つに該当しない「その他の住宅」の4つの種類に分類されます。大井町の空き家710件の内訳を見ると、2次的住宅は20件ですが、賃貸用の住宅は490件で、売却用の住宅は10件、この3つのような利用目的がないその他の住宅に関しては190件でした。このデータを見ると、大井町にある空き家は大半が賃貸用の住宅ということになります。
大井町には賃貸用の住宅に空き家が多いのですが、その要因を調べてみます。大井町では1965年頃に人口が急増し、5年後の1970年に1万人を超えました。1969年に東名高速道路の大井松田インターチェンジが開設されたことも影響しているのでしょう。大井町の人口は2010年頃まで増え続けていたため、それに伴い賃貸用の住宅も増えて行きました。しかしながら、近年は減少傾向となっており、地域の高齢化も進みつつあります。
その一方で、大井町は若い世代の人口割合が高く、30代に関しては全国平均を大きく超えています。大井町には「三世代同居等移住定住促進補助金」「三世代同居住宅改修補助金」「住宅取得補助金」「三世代同居住宅取得補助金」など、住宅関連の助成制度が多数あり、戸建て住宅の分譲価格相場も安いことから子育て世代が戸建て住宅を取得しやすい環境と言えるでしょう。賃貸よりも分譲に魅力を感じているのかも知れません。また、賃貸用の住宅は物件数が多いことから飽和状態となり、空き家が多くなっていると考えられます。
大井町では、空き家の利活用を推進するため、県西地域2市8町及び公益社団法人神奈川県宅地建物取引業協会との連携による「空き家バンク」の創設を進めています。また、移住・定住支援の一環として、町内の空き家を活用した「お試し住宅」トライアル事業を行うなど、空き家対策との連携を図っています。
大井町の空き家率は9.7%となっていますから、全国平均を下回るものです。神奈川県のなかでも少ない方で、平成27年度以降の町による調査では「特定空家等」に分類される空き家はありませんでした。行政として移住・定住支援に力を入れていることもあり、若い世代が多い町ですが、全体としては人口が減少しており、減少率が年々高くなっている状況です。町内の空き家は大半が賃貸用の住宅ですが、利用目的のないその他の住宅も190件あり、それらの老朽化が進むと、町民の生活環境に悪影響を及ぼす「特定空家等」になることも考えられます。
空き家の管理というのはなかなか難しいものです。特に所有者が遠方に住んでいる場合、定期的なメンテナンスがしづらいでしょう。空き家状態が長期間になれば腐朽は進んで行きます。賃貸用の住宅であればより一層借り手が見つかりにくくなるでしょう。リノベーション等の予定がないのであれば、思い切って解体して建て替えるか、更地にして売却することを検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、大井町の2019年の公示地価を調べると平均75,700円/㎡で、変動率は-2.08%でした。大井町のなかでは相模金子駅周辺の土地が高いのですが、それでも地価は下降しています。こういった状況ですから、長年空き家状態が続いている老朽化した賃貸用の住宅や、利用目的のないその他の住宅に分類される空き家を所有する方は、思い切って解体して跡地を売却するなど、早めに何らかの対応をした方が良いでしょう。
まとめ:足柄上郡大井町の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
大井町は「夢 おおい 未来」、「OH!いいまち」と称し、全世代が暮らしやすい街づくりに力を注いでいます。神奈川県の重要施策でもある「未病」をテーマとする「BIOTOPIA(ビオトピア)」を開設するなど、先進的な取組みにも力を入れていますが、町の人口は減少し続けており、農林業においては後継者不足という問題が発生しています。町内の空き家の数は現時点では少ないのですが、分譲戸建て住宅が次々建てられているなか、賃貸用の住宅には空き家が多くなっています。住宅というのはただ所有しているだけで固定資産税や都市計画税など経済的な負担がかかります。適正管理が難しいのであれば、解体することも選択肢の一つでしょう。
解体すると決めたならば、行政の制度や大井町特有の環境に詳しい地元の業者を選びましょう。