神奈川県愛甲郡愛川町の解体工事業者一覧と費用相場について解説
愛甲郡愛川町の解体工事を巡る状況
愛川町は神奈川県北部に位置する人口約3.9万人の町です。厚木市、相模原市などに隣接し、町の中央を中津川が流れています。西部は丹沢山地となっており、町内には宮ヶ瀬ダムや宮ヶ瀬湖(ダム湖)、石小屋ダムなどがあり、水資源に恵まれる土地です。自然豊かで長閑な町ですが、町内には内陸工業団地があり、三菱自動車工業、日本発条などの工場が多数立地しています。また、近年は厚木市や相模原市のベッドタウンとして注目されており、若い子育て世帯の人口割合が増えつつあります。そのほか、愛川町の特徴としては、外国人の多さが挙げられます。工場で働く外国人労働者とその家族を合わせて約2,600人が愛川町で暮らしており、国際交流が盛んに行われています。ちなみに、愛川町に鉄道の駅はありませんが、バスで最寄駅まで行けば都心まで約1時間というアクセスです。やや不便さはありますが、コンパクトに都市機能がまとまっているため、自然溢れる環境でゆったりと生活したい人にとってはとても魅力的な町です。
愛川町の住宅事情を調べると、新しい高層マンションはほとんどなく、新築物件には2~3階建て集合住宅が多いようです。分譲戸建て住宅に関しては、新築よりも中古物件が目立ちますが、新築の場合も建物面積100㎡で約2,100万円という手頃さです。中古であれば1,000万円以下という物件もあります。賃貸住宅の方を見てみると、とにかく物件数の多さに驚かされます。築浅のきれいなアパートもあれば築30年以上の古いアパートも多数紹介されています。住宅の供給量がとにかく多い愛川町ですが、町内には長年空き家状態が続いている住宅も多く、空き家問題が年々深刻化しているようです。
愛川町では、空き家問題に総合的に対応するため、「空き家バンク」の開設や「空家取得費補助制度」など、具体的な施策を打ち出しています。空き家の解体に関する補助制度も設けられていますので、詳しくは後ほど紹介していきます。
ここからは、愛川町の解体工事の現状を紹介し、解体工事費用の相場、解体工事を依頼する上で留意するべき点などを紹介していきます。
愛甲郡愛川町の解体工事費の相場(平均坪単価)
解体工事は「木造」「鉄骨造」「RC造」の3種類に大きく分類されます。解体工事費の相場は建物の構造で異なりますが、立地環境でも違ってきます。愛川町は、自然環境に恵まれる長閑な土地です。市街地には工場や企業の事業所が多く立地していますが、北西部は比較的昔ながらの街並みで、幅の狭い道や急な坂道も多数あります。そのような場所に立地する住宅を解体するとなると大型重機や大型車両が使い難いでしょう。解体工事が手作業中心となるだけでなく、廃材の搬出・運搬等も余計に手間がかかります。そうなると費用も割高になりますから、これから紹介する解体工事費の相場についてはあくまでも見積りを取る際の一つの目安とお考えください。
ここからは、3つの分類ごとの愛川町の解体工事の相場(平均坪単価)を紹介していきます。
木造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 3.6万円 |
20〜29坪 | 3.3万円 |
30~39坪 | 3.1万円 |
40~49坪 | 3.0万円 |
50~59坪 | 2.9万円 |
まず「木造」の解体費用相場です。「木造」というのは主要構造部分に木材を使用した建築物のことを言います。愛川町における木造建物の解体費用相場は、一般的な規模の30〜39坪で坪単価3.1万円ですから、神奈川県の平均レベルです。ただし、メインの建物のほかに庭木や庭石、生垣やブロック塀等の解体・撤去があればその分の費用が追加になります。また、家財道具等の残存物があればそれらの処理費用に関しても別途かかってしまいます。家財道具の片づけには思いのほか手間と時間がかかりますので、できる限り工事の着工前にご自身で済ませておくことをお薦め致します。
ちなみに、解体によって発生した木材や木屑は再資源化できる状態であれば業者に買い取ってもらうことができますので、解体業者に相談しておきましょう。
鉄骨造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 4.4万円 |
20〜29坪 | 4.0万円 |
30~39坪 | 3.8万円 |
40~49坪 | 3.6万円 |
50~59坪 | 3.5万円 |
続いて「鉄骨造」の解体費用相場です。「鉄骨造」とは柱や梁などの骨組みに鉄骨を組んで造った建築物のことを言います。鉄骨造には、軽量鉄骨と重量鉄骨があり、軽量鉄骨は一般の住宅やアパートなど、重量鉄骨はビルや高層マンションなどに用いられています。愛川町には古いアパートが多いようですが、それらのほとんどが鉄骨造でしょう。2006年以前に建てられた「鉄骨造」の建物を解体する場合、アスベスト(石綿)建材が使用されているかどうか、事前に確認しておく必要があります。使用されていた場合はアスベスト処理の専門資格者によって除去工事を進めなければいけません。作業員だけでなく、石綿の飛散によって近隣住民に迷惑をかけないよう、有資格者が在籍する経験豊富な解体業者を選んでおくことをお薦め致します。
なお、解体によって発生する鉄材や鉄くずに関しても有価物として業者に買い取ってもらうことができますので、解体業者に確認しておきましょう。
RC造の解体費用相場
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10〜19坪 | 7.3万円 |
20〜29坪 | 6.7万円 |
30~39坪 | 6.3万円 |
40~49坪 | 6.1万円 |
50~59坪 | 5.9万円 |
最後に「RC造」の解体費用相場です。「RC造」とは柱、梁、床、壁などが鉄筋とコンクリートで作られており、その2つの組み合わせによって強度を増した建築物のことを言います。RC造の建物の解体工事においては騒音や粉塵、振動等の問題が避けられません。近隣住民の生活への影響が大きくなりますから、事前に説明会等を行っておくと良いでしょう。また、工事の規模が大きく工期も長くなりますから安全管理というのも重要です。足場の落下等、思わぬ事故を起こさないよう万全の安全対策ができる解体業者を選ぶことをお薦め致します。
神奈川県愛甲郡愛川町で実際に行われた解体工事の費用事例
建物解体工事以外の案件や飲食店などの内装解体を行いたい方は、前述した費用相場を見てもピンとこないことでしょう。そこで、解体工事見積もり広場へご相談頂き、実際に受注にいたった案件の費用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 神奈川県愛甲郡愛川町における解体工事の費用事例は現在作成中となっております。
神奈川県愛甲郡愛川町で設備解体工事を依頼する前に知っておくべきこと
店舗やオフィスの設備を解体する工事の総称は内装解体
設備解体工事といっても人それぞれ認識が異なることが多く、業者への見積もり前にあらかじめ理解を深めた上で依頼することが大切です。
ここでは、主に店舗やオフィスで依頼することがある工事の種類や名称、その内容の違いなどについて解説していきます。
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内装解体
内装解体とは、スケルトン工事や原状回復工事の総称です。
具体的には、スケルトン工事や原状回復工事を行う際に、店舗・オフィス内の造作物(厨房設備やカウンターなど入居時になかった物)を解体して撤去する作業のことを言います。
スケルトン解体工事
スケルトン解体工事とは、建物の構造体以外は何もない状態へ戻す工事の名称です。
入居時の内装工事で造作した間仕切りや天井、壁や床などの造作物を全て撤去していきます。鉄筋コンクリート造のビルなどの場合、コンクリート打ちっぱなしの状態と表現されます。
スケルトン工事、スケルトン仕上げ、スケルトン戻し、などと呼ばれることがありますが、そのどれもスケルトン解体工事のことを指しており、意味は同じとなります。
原状回復工事
原状回復工事とは、店舗やオフィスなど物件を借りた際の元々の状態にまで戻し、貸主に返却するために借り主が行う工事です。
物件を借りた時点でスケルトン状態だったのであれば、原状回復工事はスケルトン工事となり、そうでなければ造作物など後から付けたものを撤去する工事となります。
例えば、飲食店など店舗として物件を借りる場合、スケルトン状態で借りていることが多く、オフィスや事務所として借りる場合、スケルトン状態ではないケースが多いでしょう。
※物件を借りた際の契約書に解約時の原状回復工事内容について記載されています。
設備解体工事
設備解体工事とは、一般的に工場などの設備を解体するプラント設備解体工事を指す場合がほとんどです。店舗やテナントの場合、借りた際にはなかった厨房などの設備を解体・撤去する工事の名称としてはあまり使われません。
そのため、飲食店などの店舗を移転・閉店する際に厨房設備などを撤去・解体したいのであれば、多くはスケルトン解体工事を依頼することになるでしょう。
また、飲食店の改装などで現場を解体・撤去してスケルトン状態にするために、消火用設備電源装置などの消防設備工事も必要なケースがあります。そういった場合は消防設備工事業務、整備業務、点検業務も同時に対応可能な解体業者に相談してください。
まずは間違いを起こさないために、賃貸借契約書などで解約時の工事内容について確認した上で、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
愛甲郡愛川町の空き家の種類と件数
愛川町の空き家の現状について政府統計データに基づき分析してみましょう。
愛川町の空き家の総数は2,080件です。総住宅数は17,830件ですから空き家率は11.6%となります。なお、空き家というのは誰も住んでいない、住めない家ということではなく、別荘として利用している「2次的住宅」、「賃貸用の住宅」、「売却用の住宅」、この3つに該当しない「その他の住宅」の4つの種類に分類されます。愛川町の空き家2,080件の内訳を見ると、2次的住宅は90件ですが、賃貸用の住宅は1,250件と多く、売却用の住宅は70件、この3つのような利用目的がないその他の住宅に関しては660件でした。このデータを見ると、愛川町にある空き家は大半が賃貸用の住宅ということになります。
愛川町には賃貸用の住宅に空き家が多いのですが、その要因を調べてみます。愛川町では1970年頃に人口が急増し、以降も右肩上がりで増えて行きました。しかし、2000年以降は減少に転じており、現在も減り続けています。1970年頃に人口が急増したのは、1966年に内陸工業団地ができたことが影響しているのでしょう。当時、工場労働者のための賃貸用住宅が次々と建てられ、町内には新興住宅地が増えて行きました。現在、人口が減っているにも関わらず新築の賃貸物件が増え続けており、賃貸用の住宅は供給量が非常に多くなっている状態です。需要とのバランスが崩れていますから借り手が見つからない空き家物件が増えてしまいます。今後人口が増加に転じない限り、愛川町の賃貸用の住宅には空き家が増え続けるでしょう。
なお、愛川町には「その他の住宅」にも空き家が割り合い多いのですが、それは相続等で引き継がれた一戸建て住宅がきちんと管理されず放置された結果だと考えられます。愛川町ではそういった空き家状態の老朽化した戸建て住宅に関しても今後増えていくと予想されています。
愛川町では、空き家対策として「空き家バンク制度」を設けています。対象となるのは、町内に所在する個人が居住を目的として建築された一戸建ての建物です。空き家状態の戸建て住宅を売りたい・貸したい所有者の方は、一度行政に相談してみると良いでしょう。また、それに付随する制度として、「空き家改修費補助制度」「空き家取得費補助制度」「空き家解体費補助制度」「愛川町空き家バンク提携住宅ローン」等があり、空き家バンクに登録された空き家を取得もしくは借りた方に対する経済的な支援を行っています。空き家の所有者にとっては一見メリットがないように思われますが、この制度によって空き家を売却もしくは貸しやすくなることは間違いないでしょう。
ちなみに、空き家の所有者向けの補助としては「空き家片付け費補助制度」があります。空き家バンクに登録された空き家の家財道具の搬出や庭木の伐採等の片付け費用の一部(上限10万円)を補助する制度です。
愛川町の空き家率は全国平均を下回るものですが、町の人口は減少し続けており、減少率が年々高くなっています。町では空き家バンクを活用することによって移住および定住支援につながるよう努力していますが、大きな効果はまだ得られていません。愛川町では賃貸用の住宅を中心に新築物件が増えていますから、老朽化したアパートなどは借り手を見つけることが年々難しくなるでしょう。長年空き家状態のまま放置していればさらに事態は深刻化します。ただ所有しているだけで固定資産税などの経済的な負担がかかり続けますから、思い切って解体して建て替えるか、更地にして売却することを検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、愛川町の2019年の公示地価を調べると平均54,512円/㎡で、変動率は-1.73%でした。ごく一部には地価が上昇している土地もありますが、全体として見れば下降しています。こういった状況ですから、空き家状態のまま放置されている老朽化した賃貸用の住宅や利用目的を失った古い空き家を所有する方は、思い切って解体して跡地を売却するなど、早めに何らかの対応をした方が良いでしょう。
まとめ:愛甲郡愛川町の家・空き家の解体は地元の解体業者に相談を
愛川町は古くから軽工業が盛んで、大手機械メーカーなど多数の工場が立地する町です。緑豊かな田舎ではありますが、バランスが取れた住みやすい環境が整っています。しかしながら近年は人口が減少し続けており、町内には賃貸用の住宅を中心に空き家が増えています。また、戸建て住宅にも空き家が多くなっており、今後さらに増加することが予想されています。愛川町ではそういった空き家の利活用を推進するため様々な取組みを行っていますが、即効性という面で見ればなかなか厳しいものでしょう。所有する空き家の適正管理が困難な場合は、解体することも選択肢の一つではないでしょうか。
解体すると決めたならば、行政の制度や愛川町特有の環境に詳しい地元の業者を選びましょう。